【5分で解説:絵問題】PTOT国家試験 脊髄損傷領域 第49回 AM-問題17 #せきそん国試
今回は第48回PT国家試験の午前:問題17を解説します。
今回はC6頸髄損傷者の動作指導についての絵問題です。
まずは”C6頸髄節まで機能残存”の解釈についてです。
以前のnoteでZancolli分類をご説明しました👇
これでしたね。”C6頸髄節まで機能残存”と書かれていて、Zancolli分類を見てみると、C6頸髄節と言ってもC6A〜C6BⅢまでありますよね。しかもC6BⅡとC6BⅢは上腕三頭筋が効く、効かないで大きく動作能力に影響するとお伝えしました。つまりC6と言っても幅があるため、問題文にZancolli分類と書かれてなければ、上腕三頭筋の一般的な解釈に則って、C6=上腕三頭筋が効かない、C7=上腕三頭筋が効くと解釈すれば良いと思います。
ただ今回は上腕三頭筋が効いているか、効いていないかはさほど問題ではありません。
先に答えを言いますが
答えは 4 となります
4だけ明らかにおかしいんです。なにがおかしいかというと、C6頸髄損傷者が自分の下肢を両上肢で持ち上げてベッドへ上げることは不可能です。なぜなら、体幹筋が効いていないため前方へ倒れてしまうからです。4のシチュエーションで右下肢を持ち上げる際は、左上肢を左の介助レバーへ引っ掛けて、右上肢で右下肢を持ち上げる動作で行うと思います。
1・3・5は除圧動作、2は直角移乗ですのでC6レベルの頸髄損傷者でも可能な動作となります。
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