「“ノミ”の心臓」
息子たちの小学校で、不審者対策の避難訓練があるという日の数日前のこと。
「避難訓練」といえば私たちの頃は火事もしくは地震くらいだったから、不審者侵入のためだなんて世も末だと悲しくなるが、今の学校の常識なんだろうね。
万が一を考えたら、やっておくに越したことはない。
“地震・雷・火事・親父より不審者”
この世で怖いもの…。
数日前から次男が、
「水曜日…何となくイヤだなあ…(-_-;)」
とやけにブルーになっていた。(でた!)
何度となくブツブツつぶやいているので、
「なんでイヤなの?」と聞くと、この避難訓練のせいで気が重いらしい。
???の私でしたが、
「だって、変なおじさんが包丁とかピストルとかもって学校に来るんでしょ?怖いもん」
だそうだ。(-_-;)
「はあ~~?だって、偽者でしょう?まさか本物の不審者が来るわけじゃないんだし、いざと言うときのためにちゃんと訓練しておかないと、アンタ、逃げ遅れるよ。みんなと同じように行動しないとそれこそ怖い目に合うんだからね!もし…ホントにあったらイヤだけど、もし本当にあったときの為にやっておくのが訓練なんだから、ちゃんと教えてもらっておきな!」
と、ほとんど脅しのような感じで言い諭したのだが。
でも夫とお風呂に入ったときもまた、同じようなことを言っていたらしい。
「誰が来るかわからないんだよ!!」だって。
夫「ばかだな、お前は。○○君のお父さんが来るらしいぞ、って初めからわかっていたら全然怖くないし、訓練にならんだろうが!駐在所のおまわりさんが来るかもしれんな…。」
って言ってやったそうだが、
夫「いったい、誰に似たんだろうか??コレくらいのことを怖がりやがって…のみの心臓だな」
ハイ、それは私に似たのだよ。えへへ。
私も小学校の低学年の頃の火事の避難訓練が怖くて、火災報知器がなったと同時にもう必死こいて逃げるみんなの後を追い、持って逃げるランドセルにいろんなもの詰め込んで、先生に
「こんなものまで詰め込む必要はありませんっ!!」って、なぜか怒られた記憶がある。
きっと天変地異が起きるのだと、めちゃ怖くなったのだろう。
苦い思い出って、永遠に覚えているものだ。
それが不審者対策、となったらその怖さは私が感じるものより数倍怖いだろうな。
ま、気持ちはわかるけど、頑張りな~。
しかし…なんか、デジャヴ…。
そういえば幼稚園の頃、節分の鬼が来るっていう前日も「イヤだな~…行きたくないなあ…」って、すっごく怖がっていたのを思い出した。
その時の記事はコチラ。
https://note.com/soware/n/nc1d97da2a3b3
後から幼稚園の先生に聞いたら、すごい形相で逃げ回っていたらしい。
お友達みんなの後ろに回り込んで。
果たしてその時マメは投げられたんだろうか…?
こりゃ、死ぬまで怖がり決定だな、きっと。