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「色の作り方に翻弄される長男と母親」
五年生の時学校のイラストクラブなるものに入っていた長男は、発表会に向けて展示物の絵を仕上げるのに大騒動。
一度描いていた絵を乾かすのにその辺に適当にうっちゃっていたので、つい次男が不注意で紙にしわをつけてしまった。
一応その絵を学校に持っていったのだけど、透明ビニルでパウチしてくれた先生が、
「しわがあったから、綺麗にパウチできなかった。もう一度描いてもらいたい」旨、言われた長男。
帰ってきてから次男にブツブツ文句たれていた。(っていうか、相当怒っていた…)
で、同じ絵はもう描きたくないのか全く違う題材で描いたのはいいけど、自分の好きなギャグ漫画を好きなようにアレンジして描いてるのを見て、私と夫からダメ出し。
発表会の展示物としてはあまりに不適当だったため、またまた題材を考えるのに頭をひねっていた。
何度か描きなおしていたが、百歩譲って他人にどうにか見てもらえる題材が決まり、次は絵の具で色を塗る段階で、この時一番使う『赤』の絵の具がないことに気づいた長男。
私「お母さんが以前使っていた絵の具があるでしょ?」
長男「とっくに使っちゃったよ。あ~…赤が一番使うのに…。ねえ、赤って、何色と何色を混ぜたら出るのかな?」
私「う~ん。赤ってさあ、色の三原色だからねえ。赤を使って他の色を出すのならわかるけど。一応ネットで見てみるわ」
と、調べてみたが探せず。やはり三原色は基本だから無理よね。
長男「ねえねえ、ピンクって何色を混ぜたんだっけ?」
などと幼稚園の子でも知っていることをぬけぬけと聞いてくる!
私「全く…情けないね!ピンクじゃダメなんでしょ?赤がいるんでしょ?」
長男「じゃあ、お母さん。お店から買ってきてよ!」
私「ぬぁにぃ~~!?今から!?お母さんに行かせる?」
時はすでに夕方五時をまわって、外は暗くなりかけていた。でも赤がないと仕上がらない。
仕方がない、一肌脱いで買ってきてあげましょ。
でも文房具店…どこよ?
田舎にはすぐ近くにはそうそうないのよ。
とりあえず車で十分のところにあるディスカウントストアに行ったらあった!よかった…。
探せずにあっちこっち走り回らなくてすんだ。
それにしても私が子どもの頃には、文房具ひとつでも自分で管理して、足りないものがあったら早めに用意できるように親に言っておかないと叱られたものだし、親がすっとんで買ってきてくれるなんてこともなかった。
私も甘い親になったもんだ。
次からビシッといくからね。長男。