「人は見かけによらない」
ホントに申し訳ない話だが、以前「オタク」というものにかなり偏見を持っていた私である。でも今や海外でも「オタク」は通じるし、市民権を得ていることも知っている。
しかしながら大人になっても「オタク」の典型みたいなインドア派の息子たちのことがつい心配になるのも事実。部屋でPCやスマホばかりいじっていてあまり家から出て遊んだりしない、今でも。
そんな長男が小学生の時に「オタク」に関する話題で私と会話をしたある日の日記。
私「(とある事件の犯人のことだが)オタクみたいな感じで暮らしていたらしいよ。オタクがみんな悪いわけじゃないけど、やっぱ家に引きこもってずぅ~っとビデオ見たりゲームばかりやってるといいことはないね。外で思いっきり遊ばなきゃ」
と、それとなく警戒する。すると突然、長男が言うには、
長男「あ!そう言えばこの前ね、友だちの家に行く時にオタクを見たよ」
私「は?オタクを見た…って、いったいどういう人がオタクなの?どんな感じだった?」
長男「あのねえ…サングラスかけてた!」
私「え!?誰だってサングラスくらいかけるよ!」
長男「ええっとねえ・・・帽子かぶってた!」
私「は!?帽子くらい誰だってかぶってるじゃん!」
長男「あっ!そうそう。大きいバッグ持ってた」
私「ちょっとぉ…。バッグなんて誰でも持ってるよ!」
いったいどういう「オタク像」なのか…。
どこから仕入れた情報なのかしら??
私「あのねえ、さっきも言ったけどオタクがみんな悪いんじゃないよ。逆にねえ、見かけはどうってことなさそうな人でも、何考えてるかわかんないような人だっているんだし。人は見かけによらないのよ!
Don't judge a book by it's cover! なのよ」
長男「は?なに?」
私「だからさあ、「トーマス」(きかんしゃトーマスね)の歌の中で、「テレンス」(キャタピラー車)の歌があったでしょ?その中の歌詞だよ。“表紙で本の中身を判断しちゃダメ” ってこと。それはだから、人は見かけによらないってことよ。テレンスは変わった格好の乗り物だけど、親切で力持ちだってこと。わかった!?」
長男「う…うん…」
こんな教え方で大丈夫だったのかな?
わかったかどうかは定かじゃないけど、人を見かけで判断しちゃいけない。近頃は特にそう思う。