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「男子、厨房に入るべし!」

長男は中学一年生になりいろいろ自分でできるようになって、キッチンに立つことも。
これまでも料理の手際がいいことをたまに書いてきた。

 休みの日や学校から早く帰ってきたときに、私が仕事で家にいないときなどは、お腹がすいたら自分で蒸しパンを作ったりしていた。

 私は特に教えてないけど、学校の調理実習などで自然とやり方も覚えたのだろう。

自分が食べたいと思ったら作りたくなるみたいで、ある日「なんかない?お腹すいた」という長男を尻目に、ソファに座ったまま動かなかった私に業を煮やして、またまた蒸しパンを勝手に作り始めた。

 いやいや…それまでに、常備しているお菓子ボックスや冷蔵庫を覗いては、ちょこちょこと何やらつまんで食べている。
食べすぎ!いくら食べ盛りとはいえ…。

 お昼に近くなってきたので、
「菓子パンじゃなくて、調理パンみたいなものにしたら?」と提案する私。

 昼食はこれで浮いた~~~!!と上手くいけば、私の手間がはぶけるかも。

 いつかはドーナツも作ってくれたけど、かと言って何でも作るというわけではない。
とにかく、自分が食べたいものだけ。

そこは私の思惑通りにはいかないわね。

さて、長男の料理の腕前ばかり披露してきたが、次男の方はどうだろうか?

長男の中学校で運動会があった日の夕方のことである。

朝早くにお弁当作ったので、眠くなってついうつらうつらと横になっていたが、四年生の次男が家庭科の宿題で、「家族にサラダを作る」というのが出ていたという。

とりあえず、レタス・きゅうり・ハム・ゆで卵・ミニトマト・じゃがいも・マヨネーズ・ケチャップが欲しいというので、材料だけ用意してやった。(サラダなら、どんなものでもよかったらしい)

あと、じゃがいものゆで方を教えたのとゆで卵の準備だけして、疲れていた私はそのまま寝てしまったのだった。

何でも人任せ、不器用な次男のことだ。
いったいどこまでできるのか??と思いきや…

目を覚ましたときには、出来上がっていた!!

器にレタスの千切りをしいて、その上にハムを1枚乗せて、ゆでたじゃがいもをつぶしたものを乗せて、まわりにきゅうりの輪切りとミニトマトを並べ、じゃがいもの上にゆで卵1個をたてに丸ごとど~~んと乗せてあったのだ!

で、マヨネーズとケチャップを混ぜたオーロラソースを作ってくれていたのでそれをかけていただいたが、はっきり言って、まさかここまで出来るとは思ってもみなかった。

じゃがいもをゆでて、そのあと水気を飛ばす作業でややコゲを作ったものの、ほぼ上手い具合に出来ていた。

きゅうりの厚さが少し違ったってもう、文句なんて言わないよ!

ゆで卵を輪切りにせず、丸ごと1個乗せて、まるでロケットみたいに見えても、けなさなかったよ!

いやあ…案外手をかけすぎないで、勝手にやらせたほうが本人にもやる気と自信ができるのかな?なんて…。

 おそらく一部始終を見ていたら、けっこう口出し、手出しをしていたのかも。やっぱり、寝ていたのがよかった?へへへ…

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