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「一流のものは子どもをも魅了するって本当でした」
長男が七歳の頃の年末の日曜日の夜のこと。
いつものようにゴールデンタイムのリフォーム番組を見ていました。
それからお風呂に入り、上がってきて何気なくリモコンで教育テレビに切り替えていました。
「もう寝る時間なのに、なにやっているんだろう?」
見てみると天才ダンサーと言われていたらしいヌレーエフ氏と日本のプリマドンナの第一人者・森下洋子さんが二十年ほど前(今からだと四十年くらい前?)に共演した「ジゼル」を放送していました。
「どうせバレエなど興味ないだろうから、すぐに飽きて寝ちゃうでしょう」
と思っていたら、じっと見入っているではありませんか。
私も彼らのすごい踊りに目を奪われてついそのまま見ていて、
「ね、すごいね!つま先で立ってあんなに足があがってるよ!」とか、
「あんなにうまい人でも、はじめはトウシューズが血でにじむくらい痛くて、それを乗り越えて練習して上手になったんだよ」
などと思わず私が言っちゃうものだから、よけいに見続けていました。
「言葉でしゃべってくれればわかるのにね」なんていうので、
「バレエは踊りで物語を表現するものなの」と言いつつも、少しずつストーリーをおおまかに説明していたら、あっという間に午後十時になりかけていたのであわてて
「さあ、もうこれくらいにして。寝ないと明日は学校遅れるよ」と、お布団に追い立てる羽目に。
長男は何でも興味を持ってじっと見入る質ですが、まさかバレエもこんなに鑑賞できるとは思いませんでした。
次男は…そばで横目で見ながら「こんなのおもしろくな~い!」と、おもちゃで遊んでいました。やっぱりね。
その時観たであろう、お二人の「ジゼル」は探せませんでしたが、1983年に韓国で開催された公演「眠りの森の美女」がありましたので載せておきます。
当時の踊りはさすがに覚えていないけど、改めて観ても素人の私でさえ凄いとわかります。