入学した。焦らずに。ベッポのように。
ベッポに憧れている。
尊敬していると言ったほうがしっくりくるかもしれない。
ベッポとは、ミヒャエル・エンデ作「モモ」の登場人物だ。
彼は、おっとりしていて、考えを言葉にすることが苦手。掃除夫として、毎日毎日、町を掃除している。みんなからバカにされているが、モモと大親友になり、物語の後半では大活躍する。
ベッポは、こんなことを言う。
この広い町全部を掃除しなければならないと思うと、気が遠くなるが、今この目の前だけをきれいにしよう、次はこの一歩先だけを、次もまた一歩先だけを。そうやって、今ここのことだけ考えて、落ち着いてやっていったら、いつのまにか町全体がきれいになっているから不思議だ。
私はベッポに憧れている。
ベッポのように生きていきたい。
通信大学は、一人でひたすらオンデマンド講義を視聴する日々だ。勉強してて、心がザワザワした時は、ベッポと一緒に掃除をしようと思う。
(正確なセリフは、ぜひ本でご確認を)