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テレビにカバーを掛けようかと思っていた時期もあったのに

無駄にテレビをつけないようにしていた。以前は朝起きればなんとなくテレビをつけて時計代わりにしていたが、それを止めたのだ。テレビがついていると気が散る。思考が中断されてしまう。

世の中で起きていることを知っておかなければと思ってきたが、知らなくても意外と日々の生活に影響はないし、本当に重大な事件は勝手に耳に入ってくる。

朝はYouTube Musicで爽やかなBGMを流すことにした。ボサノバを聞きながらコーヒーを淹れ、朝の家事をテキパキとこなして、さあ今日はどんな一日にしようかと自分と向き合うはずだったのだ、

去年までは!

昨年末に宝塚歌劇団花組トップスターの永久輝せあにハマって、1月にお披露目公演のブルーレイ『エンジェリックライ/Jubilee』を買った。それに飽きたらず、過去に外箱で主演した公演のブルーレイ『冬霞の巴里』も買い足した。

今、私が家にいる間は、それら2枚か昔の宝塚のDVDがエンドレスでテレビ画面に再生されている。

ブルーレイの作品はどちらも永久輝せあが主演なので、カメラは彼女を真ん中に捉えている。だから画面さえ眺めていれば見たいものが目に飛び込んでくる。だが問題は昔の若手時代の映像だ。

花組2番手時代はまだいいとして、雪組若手時代にまで遡ると、映像の端の方にちらっと映っているのが本当にひとこちゃん(永久輝せあの愛称)なのか別の子なのか、を目を皿のようにして探すので、それはそれは集中する。動体視力が必要になる。

何年も前のスカイステージ(CSの宝塚専門チャンネル)を録画したDVDだから、画質もよくない。もう昔の正規のディスクを買い漁ろうかとすら思い詰めている始末だ。

多分、熱病だから、そのうち冷めるはずだが、ずっと冷めないでいたいとも思う。嗚呼、去年までの崇高なテレビ断ちはどこへ!?俗世にまみれまくりだ。けれど、すごく楽しい。

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