もんじゃ焼きに思いを巡らす
そんなわけで、来月一緒に旅行へ行くメンバーと会ってきました。集った場所は月島のもんじゃ焼き屋です。
私がもんじゃ焼きを初めて食べたのは大学生の時。江戸川区出身の同級生に月島に連れて行ってもらったのが最初でした。もんじゃ焼きは、水でしゃばしゃばに薄めた小麦粉とキャベツを鉄板に広げて焼く貧乏くさい食べ物です。月島の駄菓子屋でお腹を空かせた子供向けに提供されたのが発祥で、諸説ありそうですが、お好み焼きの前身だとも言われています。食事というよりもおやつのイメージがありました。
だいたい月島なんてところは埋立地で、工場やら造船所なんかがあった場所。風情もなにもあったものではなかった場所ですが、久しぶりに訪れた月島はもんじゃストリートなどという名前の通りを整えて、高層マンションも建ち並び、がらりと雰囲気を変えていました。
しゃばしゃばの小麦粉水とキャベツで、ここまで街を発展させた人たちには脱帽です。よく頑張ったなと思います。まだインバウンドの外国人たちの姿は多くありませんでしたから、この先、彼らに目を付けられたらもっと賑わうのではないかと思いましたけど、料理のルックスが全くInsta映えしないので、あまり期待できないのかな。
月島も久しぶりなら、もんじゃ焼きを食べるのも久しぶりでした。タネを焼くところから始まり、複数人でつついて食べるスタイルは、他の食べものにはないエンタメ性があります。明太もちチーズもんじゃが1700円。これが高いのか安いのか判断が難しいところですが、鉄板の前で費やす時間の長さを考えると、このぐらいの値段が経営上妥当なのかもしれません。
頻繁に食べに行きたいかと聞かれたら、数年に1度でいい気がする食べ物ですし(私見です)、自分から食べに行こうとは思わないので、今回は貴重な機会でした。自己流で焼くより、お店の人が焼いたものの方が断然美味しくなることも分かって、意外と奥深いのだなと面白く思いました。