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30年ぶりヨーロッパ旅行-その8-(プラハ城)

10月末に退職して、11月にウィーンとプラハを旅してきました。学生時代の先輩が一緒です。

この日もプラハはどんよりとした曇天。プラハ城へ行くトラムに乗るために停留所まで歩きます。前日到着した時は、車が道路をやたらとスピードを上げて走っていて恐いし、脇の路地は暗くて危ない雰囲気で、建物も古ぼけた印象でしたが、それは薄暗くなり始めた時刻だったからでした。

朝のプラハはしっとりと落ち着いていて、味のあるかわいい建物が並ぶ街でした。ホテルから10分ほど歩いてトラムの停留所に到着。プラハでは多くのトラムがひっきりなしに走っています。私たちが乗りたかった22番のトラムもすぐに来ました。

黄色い機械にチケットを差し込んで、利用開始の刻印を押します。そして、後から分かったことですが、奥の方に写っている赤色の機械が発券機でした。ここ数年で急激にキャッシュレス決済が拡がって、小さな機械で発券できるようになったのだと推測します。前日の夜、わざわざ駅まで行ってチケットを買う必要はありませんでした。

プラハ城は、王宮といくつかの教会と宮殿、かつて使用人たちが暮らしていた住居などがある一帯を指します。これは聖ヴィート大聖堂。プラハ城の中で最も存在感のある建物です。

この巨大なゴシック様式の大聖堂は14世紀に建造されました。内部には数多くのステンドグラスや彫像があり、その歴史の長さと素朴な信仰心を感じます。

キリスト教の教義に疎いので、こうした宗教画や彫像の意味するところが分からないのが惜しかったです。聖書のエピソードを知っていたら、きっともっと深い感動があっただろうと思います。

ゴシック様式のゴシックというのは、粗野で野蛮なものを意味する「ゴート」が語源だそうですが、日本語のゴツゴツやザクザクに通じる語感が面白いです。

小さなお家が並ぶ可愛い路地。その昔、王がこれらの家に錬金術師を住まわせていたことから「黄金の小路」と呼ばれています。現在はお土産物を売ったり往時の生活道具を並べて展示する場所になっています。

小路を抜けると見晴らしのいい丘の上に出ます。天気が良ければさぞ美しい景色が見られただろうと思いますが、残念ながら曇り空。遠くの建物は霞んでいます。

ロブコヴィッツ宮殿の中のカフェでしばし休憩しながら、正午の衛兵交代式の時間を待ちました。衛兵交代式は1時間ごとに行われていますが、正午の交代式が一番大がかりなのだそうです。

時間になって第一の中庭へ行くと、門の外には人だかりができていましたが、門の内側にはほとんど人がいません。ベストなポジションで撮影できました。動画でたっぷりご覧ください。

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