アマゾンプライムレビュー#4:タリーと私の秘密の時間
最近ニュースで話題になっている虐待事件。
同じ母親として、心が傷んでいます。24歳のシングルマザーには荷が重かったんでしょうね。勿論、同じ歳でシングルマザーでも立派に育てている方もいますが。
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ここで「タリーと私の秘密の時間」を紹介したいと思います。以下ウィキペディアより引用
『タリーと私の秘密の時間』(タリーとわたしのひみつのじかん、Tully)は、2018年のアメリカ合衆国のコメディ・ドラマ映画。監督はジェイソン・ライトマン、脚本はディアブロ・コーディ、出演はシャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイヴィス、マーク・デュプラス、ロン・リビングストンなど。3人の子の母親とそのベビーシッターの友情が描かれる。
解説とあらすじ
マーロという母親が主人公。2人の子供の育児に追われていたが、予定外の3人目が産まれることに。それまでなんとか家事育児をこなしてきたが、上の子が問題を抱えていたり、旦那も留守がちで限界に達していた。
そんな折に金持ちの兄夫婦からベビーシッターを雇ってはどうかと提案される。シッターは夜中に来て朝方、いつの間にか消えていく。そんな風変わりなシッター"タリー"に違和感があるものの、どんどんと二人の仲は良くなり、全て上手くいっているかのように進んでいく。しかし、シッターのタリーは「もう行かなきゃ。子守はできない」と言う。はたしてシッタータリーの秘密とは?
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この映画、コメディとなっているが、全然コメディではない。ヒューマンドラマだと私は思う。
特に印象に残ったのは、シャーリーズ・セロンの入魂の演技。もうリアル過ぎて、なんだか何気ない日常風景が痛々しくて、涙が出てきそうになる。
子供たちがただをこねて車の中は大騒ぎなのに、外から見るとシーンとしてて、誰にも気が付かれないというシーン。この引きの映像は凄く効果的ですよね。
赤ちゃんがギャン泣きして起こされる、手際よくオムツ変えして、オムツポットにインして寝かしつけしたらまた授乳の時間です!の無限ループするシーンとか。
搾乳機でガッツリ"ダブル"吸引しながらテレビ見てるところとか…乳首が吸われ過ぎて痛くなっちゃうとか、アルアルなんですよね。出産子育て経験がない方には少し刺激が強いかも…
そんな大変な割に赤ちゃんってすぐ大きくなっちゃってちょっと悲しい複雑な感じも、よく表しています。
キスを。明日には別人よ。本当よ。少しづつ成長しちゃう。私達も…
いつの間にかすんごく太ってしまって上の子に「お母さんその体どうしたの?」と言われるところとか、もう崩壊具合が秀逸。体型の崩し方が強烈!流石シャーリーズ・セロンです!
何もかもが、オブラートに包まれていない、リアルな育児の現場が再現されていて、母親である私は「そうそう、いつもこんなだよ!」とフンフンと頷くのです。
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ネタバレを読めば分かると思いますが、後半の秘密の暴露後で評価が分かれると思います。
あまりにもリアルなので、見ていて辛くなる人もいるかもしれませんし、こういったエンドで良いか疑問が残る人もいるかもしれません。
でも、きっとそれが監督の狙いなんだと思います。育児って正解がないし、いつも身を削って痛々しいし、わかりやすいハッピーエンドなんてないんですから。
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さて、話をもとに戻しますが、虐待事件について。
私は、この事件、あってはならないものだとは思いますが、容疑者である母親のことについても考えてしまいます。
子供を置いて旅行なんてとんでもないし。日常的にネグレクトされていたんだろうなぁと思うと可哀相でなりません。虐待、子供殺しはダメですから。
でも、子供を産んでからこういった虐待事件のニュースを見ると、見方が変わってきました。
近くに母親(容疑者)の母親は住んでいなかったのかな? とか、ソーシャルワーカーさんとか、行政の支援はされていなかったのかな? とか…いろいろ考えてしまいます。
誰か、誰でもいいから、子供育てられないね、預けようかって言わなかったのかな、と。
3歳というと、魔のイヤイヤ期といわれる頃。うちの子もまだ1歳半なのに既になんでもイヤイヤしてきます(笑) 若いシングルマザーにはしんどいだろうなぁと思います。
マーロも一歩間違えれば同じだと思います。殺人事件だってありえると思います。そして、誰でもその一歩手前スレスレを歩いたことがあるのかもしれません。
ちょっと辛くなったら誰かにすぐに頼れる暖かい社会であって欲しいですね。
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