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少し遠くても、来てよかったと思えるレストラン

こんにちは。ソウ・エクスペリエンスの土田です。

突然ですが、旅行やキャンプに出かける前、少し面倒だな……と思うことはありませんか?楽しみな予定があれば、当日までをワクワクしながら過ごせます。一方で、忙しい中の準備や当日の早起きなど、いざ出かけるまではちょっと大変という側面が、どんな体験にもありそうです。

それでも、自然の中に身を置いたり、いつもと違う世界を垣間みたりできると「来てよかった!!」と思うことが多いのではないでしょうか。「水辺のレストランギフト」は、まさにそんな体験を贈れるギフトです。


着想は、クルージングの人気から

商品開発のきっかけは、クルージング体験の人気でした。クルージングは、体験ギフト発売当時から常に予約数上位をキープする人気体験。東京の天王洲や横浜、神戸から出港し、特別な服装や持ち物は不要にも関わらず、海上に出れば街ははるか彼方、非日常を味わえます。気軽に体験したい方にも、アクティブに思い切り楽しみたい方にもご好評をいただき、本当にたくさんの方にご利用いただいています。

東京湾や大阪湾をクルーズしながら、船内で食事ができる。写真は「ザ・クルーズクラブ東京」

一方でクルーズの便数は限られているため、予約受け入れ枠にも上限があります。長らく提携していた横浜港のクルーザーが運休するタイミングで、このままではお客様のご予約希望に応えられなくなってしまう……という事態に。クルージングに代わる新たな体験探しが急務になりました。

アウトドアのような装備は不要なのに、海という大自然を感じられる。雄大な景色を見ながら食事を楽しめる。そんなクルージングの魅力の本質に通ずつ体験として浮上したのが「海辺のレストラン」でした。

調べてみると、出てくる出てくる!横浜や湘南、神戸の湾岸はもちろん、東京都内にもお台場や竹芝をはじめとするシーサイド、そしてリバーサイドにも魅力的なレストランがありそうです。都内に素敵な水辺スポットが増えつつあるという情報も。そこで当初想定していた「海辺」から、リバーサイドや湖畔にも対象を拡大。「水辺のレストラン」として提携店舗探しを続けました。

近年販売が好調な「レストランギフト」のシリーズ商品として発売するため、シリーズのコンセプトに合うレストランを選定し、ギフトに掲載させてくださいという提案へ。シーサイドやリバーサイドゆえ、当社オフィス(東京都・原宿、滋賀県・草津)から出向くには時間がかかります。ですが道中は旅行的な楽しさがあり、現地では水辺ならではのゆったりした時間を感じられ……チーム内の情報共有チャットには美しい写真が飛び交います。そうした中で、「水辺のレストラン」は「食事」にとどまらない「体験」だと確信を深めていきました。

撮影は森戸海岸で。まさに「来てよかった」と思える場所

商品のキービジュアルの撮影には、神奈川・葉山町にあるSCAPES THE SUITEにご協力いただきました。葉山花火大会の当日というお忙しい中で撮影場所をご提供いただき、本当にありがとうございます……!

鎌倉・湘南エリアのビーチの中でも比較的静かな森戸海岸の目の前という好立地。最寄りのJR逗子駅からバスに乗り継ぐという、公共交通機関でのアクセスは少し大変な場所なのですが、その分落ち着いた雰囲気のビーチが目の前に広がります。撮影当日は夏休み真っ只中にも関わらず、ビーチが混み合うこともなく、近所の方なのでしょうか、大人も子どもものびのびと海水浴を楽しんでいました。まさに「来てよかった」と思えるスポットです。

森戸海岸の目の前にある「SCAPES THE SUITE」(写真左) 

空気が澄む冬の晴れた日には、ビーチ正面に富士山もくっきり見えるそう。「景色を楽しみたいなら冬もおすすめ」と支配人に教えていただきました。実はこれ、富士山麓のパラグライダー施設「スカイ朝霧」の方も仰っていました。パラグライダーにおすすめの季節を尋ねたところ、「2月」という意外な回答。寒い季節に空を飛ぶのはなかなか勇気がいりますが、その分景色は最高とのこと!

「水辺のレストランギフト」も、夏はもちろん、美しい景色を堪能できる冬の贈り物にもおすすめできる商品になりました。葉山、横浜、お台場、神戸、淡路島など、観光スポットが多いエリアのお店が多いので、過ごしやすい気候の春、秋には、ぜひ周辺散策もあわせて楽しんでいただきたいです。

商品デザインの基本色は「キャメル×ペールブルー」

商品のデザインとイメージ画像の撮影ディレクションは、当社デザイナーの八木が担当。水辺の景色の良さと、料理の美味しそうなイメージが直感的に伝わるように試行錯誤しました。

デザインの重要な要件になったのが、どの季節にギフトを受け取っても違和感がないこと。「水辺」「シーサイド」「リバーサイド」といった言葉からは、夏を連想される方も多いと思います。一方で、ギフトが贈られる誕生日や結婚祝いの機会は季節を問わず存在し、前述のSCAPES THE SUITE支配人のお話にある通り、冬は景色が美しく映える季節でもあります。

そこで、「夏すぎない感じ」と「レストランっぽさ(おいしい食事の温かみ)」を表現するために、キーカラーはキャメル(茶色)に。サブカラーをペールブルー(水色)にしてデザインを進めました。

キーカラーは、商品パッケージに付属する冊子やイメージ写真の節々に登場します。例えばSCAPES THE SUITEで撮影したECサイトのメインビジュアル。デザイナーの大学時代の友人でもあるフォトグラファー、小渕真希子さんによる撮影です。柔らかい海の色とスパークリングワインの色がキャメル×ペールブルーに重なり、八木もお気に入りの一枚です。

やわらかい海の色とスパークリングワインの色を、商品のキーカラーに重ねて

ギフトチケットに付属する冊子の表紙には写真ではなく、イラストを採用。ECサイトと比べて伝えられる情報量が少ないため、特定のお店のイメージに偏った印象を与えないための工夫でもあります。イラストレーターの古沢有莉さんに、以下を考慮して描き下ろしていただきました。

  • オールシーズンで使えるギフトなので、夏すぎない感じが良い

  • 場所は架空だけど、日本の海辺の風景

  • 選べるお店によって料理ジャンルは様々。フルコースの場合もあればカジュアルなお店もあるため、実態に合わせて豪華すぎない印象に

  • リアルに描いてもらいたいけれど、絵であることはパッと見でわかると良い

描き下ろしていただいたイラスト

イラストに載せる商品名は、正式名称に含まれる「水辺」という文字が少しタイトルにしづらかったため、「Restaurant Gift」をメインとし、ちょっと良いイタリアンのお店をイメージしてデザインしました。(実際に選べるお店も、水辺のお店ならではでしょうか、イタリアンが多いです)

商品名を載せた冊子表紙とパッケージ

冊子の中面は、波の形など水っぽさは取り入れながら、「夏すぎない感じ」に気をつけながら写真をセレクトし、一貫して「オールシーズンに贈れるギフト」を目指しました。

冊子の中面

最後に、「水辺のレストランギフト」で贈れる風景をどうぞ

「水辺のレストランギフト」で贈れるレストラン紹介ページに掲載している画像は、各レストランから提供いただいています。記事の結びに、その一部をご紹介させてください。

「ザ・サーフ オーシャンテラス レストラン」から見る千葉県・検見川浜
「GARB江ノ島」から見る相模湾・江の島方面
「DINING ROOM IN THE MAIKO」から見る大阪湾方面
「GARB COSTA ORANGE」から見る淡路島西岸
「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」から見る日本海と夕焼け

この他にも、関東、関西を中心に約20軒の水辺のレストランでの食事をギフトとして贈れます。繰り返しになりますが、東京都内や大阪市内からのアクセスとしては、決して便利な場所ばかりではありません。ギフトを贈るお相手に移動の負担をかけてしまうことになりますが、それでも来てよかった!と思っていただけるレストランのラインナップを目指しました。

道中も含めてGOOD EXPERIENCEだなと感じていただければ、開発チーム一同、大変うれしく思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。