私が24歳で相続専門を目指したワケ
私が大卒で会計業界に入った時(20年前ぐらいですが)の会計事務所の仕事って、主に「記帳代行・税務代理・税務申告作成・税務相談」でした。
毎月法人を訪問し、現金出納帳、預金通帳、請求書等から仕訳を起票(当時は科目印を押してました。すいません、マニアックで💦)し、会計ソフトに入力し、試算表を作って、経営者に報告する。
年末年始は年末調整があって、償却資産税の申告があって、1月から3月にかけては確定申告で午前様(今はないです、違法ですから(笑))。
3月を決算にしている法人は一番多いため、3月末はその決算対策。
3月決算の申告月がGWのある5月。
5月は7.8件以上の申告を1人でこなし、
5月が終わると、税理士試験の勉強に本腰が入り、8月に試験。
束の間のホッとした月日が流れ、3月決算に次いで多い9月決算に突入。
あっという間に1年が終わる・・・。
会計事務所に入ると、スキー等のWinter sports が出来なくなるんだなぁ~と思いました(笑)
私が入った頃から、既に、
「記帳代行はなくなる!」
「自計化を進めて、お客様にさらなる付加価値を提供しよう」
「経営理念や経営計画を作成しましょう」
「これからはコンサルティングじゃ~(何か知らんけど・・・(笑)」
という事は言われていました。
また、パソコンも1人1台になったり、記帳の手書きやハンコがなくなったり、分業が進んだり、と申告作業の効率も上がっていきました。
それでも、税理士の独占業務で守られた「税務代理・税務申告・税務相談」はやはり仕事のメインだったし、会計業界全体としても売り上げに占める割合も高かったと思います。
そこで私は思いました。
「会計は帳簿がある。いずれコンピューターが発達すれば連動して、この仕事はなくなる。(食えなくなる)」
「相続は帳簿がない。名義預金の判断や土地の評価も人の判断によるところが多い。だから、この仕事はなくならない。(食える)」
今振り返ると、「なんと安直な考え・・・」と恥ずかしくなります(笑)
法人会計も相続も、どちらもAI・IOTの影響は受けるので、独占業務オンリーだけでは今後厳しいかもしれません。
しかし、ヒトの悩みやお困りごとを起点としたコンサルティングは、法人会計も相続も、より必要性は増していくので、ある意味どちらも「食える」と思います。
それでも、
「自分で考えて、自分で決めて、続けてきたこと」
は私にとっても掛け替えのない宝物だと思っていますし、今はこの仕事が好きです。
昨日は成人の日でしたね。
成人になられた方、おめでとうございます♪
自分で決めて、好きな仕事に出会ってくださいね!