マブラヴ体験記7

【マブラヴEXTRA編のネタバレが含まれています.】
どうもRedoxです.この企画7回も続いていて飽き性の私がここまでできていることが自分でも驚きです.
今日は珠瀬√について考えていきたいと思います.

私は彼女の存在はヒロインズの中でも異質だと感じました.もっと素直に悪く言えば直感的に『あ,これただのムードメーカーじゃん』っと思っていました.しかしシナリオのコンテキストを読み進めると彼女の自分に自信がないから結果も出ず,しかし結果を追い求めるとさらに自信を失ってしまうのでクラスメイトの前では明るくふるまうという点は過去を隠し,自分を知らないようにふるまう慧に似ているように感じました.


そして今回はこれまでのシナリオと違い球技大会以前にターニングポイントが発生するシナリオでプレイ中の私は演繹として球技大会以後になにかがあるだろうと思っていたので,驚きました.ただしこの驚きは攻略順によるものなので,あまり本質的ではないと思います.


千鶴√と慧√はそれぞれを比較しながら考えていきましたが,珠瀬√に関しては球技大会以前で分岐するため,ほかのキャラクターと比較することが難しいルートであると私は考えています.


前々回から考えてきた対立軸もあまりなく珠瀬と武が純粋に向き合って成長する物語にみえ,純夏√に比べてももっとも平凡なルートだと思ってしまったのが本心です.ここまで珠瀬√のメッセージ性を読み取ろうとしましたが,はっきり言うとありません.悪癖の克服がテーマならばその解決の流れは平凡だと感じますし,結果ではなく過程を認めてあげることがテーマならもっと心が折れるくらいの挫折を経験しその回復を描いたらよいと感じてしまいました.いやそんなに文句があるなら…って話だと自分でも思います.

作品としてのシナリオボリュームとしては存分に良いものだと思いますし,最後の武が的に中てるシーンははっきり言ってかっこよく感動的でした.
演出面では陰鬱な慧√,千鶴√に比べればコミカルで,読みやすいルートだと感じました.

さて明日は本題の冥夜√となります.明日のルートは純夏√と確実に対比されていることが考えられるので,もう一度テキストを見直していきたいと思います.

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