「光る君へ」一条天皇という傀儡
ネトウヨの方々は「世界に冠たる日本の天皇」とおっしゃいますが、ほとんどの天皇が傀儡or御神輿なのですよね。そうであるからこそ2000年もの長きにわたって続いたのでしょう。何人かの「親政」という身の程知らずの夢を見た天皇は非業の死を遂げていますからね。
だから、その実質、実態を熟知していた権力者たちは、「権威」としての天皇をいかに利用するかに腐心はすれど、「天皇になりたい」などとは決して思わなかった。それこそが、天皇(制)存続の一番の理由でしょう。そう考えると、天皇っていうのは、ありがたい家内安全の「お札」のようなものだったのでしょうか?
だから、戦後の「国民統合の象徴」というあり方は、歴代天皇のあり方の中では、一番厚遇なのかもしれませぬ。
平成時代の天皇(上皇)が、譲位の主張をした時に、「戦跡や被災地なんかにのこのこ出かけなくてもいい。天皇は宮中で神事だけしていたらいいのだ」という発言をした尊皇教授がいましたが、「言わずもがなのことを言うな。それを言っちゃあおしめーよ」と権力者たちは失笑したことでしょうね。
孝明天皇の暗殺説なんかが歴史マニアの間で取り沙汰されたりしますが、まあ、考えてみたらそんなのデフォルトなんですよね。「尊皇」とか「王政復古」とか言われたら、そりゃ「もしかして親政できるの?」って勘違いもしますわな。お気の毒な話です。