共産党の除名騒動
今回の除名措置で思ったこと。
歴史上、世界の共産党は全て非合法の秘密組織として結成された。故に、その組織防衛は文字通り死活問題の至上命題であった。権力側から数々の弾圧やスパイ工作等々が仕掛けられる中、軍事組織的な規律を徹底することは必然であっただろう。
問題なのは、その秘密結社的体質、軍事組織的体質、組織原則が、そのままいつまでも生き続けたことである。その点に関して、何らのアップデートも成されなかった。スターリンの悲劇も、毛沢東の悲劇も、ポルポトの悲劇も、各人のパーソナリティの問題はあるにせよ、根本の原因はそこにあったのではないか?
「平時の共産党」を作り得なかったこと、そこに致命的な問題があるのではないか?
そんな風に思った。