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作曲備忘録㉒(春をイメージした和ポップ)

どうも、サウスンです。
今回は春っぽい曲を作ってみました。曲に使ったコード進行や打ち込み内容などまとめていきます。

今回作った曲

今回作った曲はこちらです。

SoundCloud(音声のみ)

※スマホの場合は「Listen in browser」で再生できます。

YouTube(MIDI動画付き)

桜の花びらが舞い散るような春の風景をイメージして作ってみました。桜はなんとなく「和」なイメージがあったので、琴や三味線などの和楽器を使ってみました。春といえば、「春はあけぼの」という言葉が浮かんだので、曲名は「Spring Dawn(春の夜明け)」としました。


コード進行・打ち込み内容

今回の曲のコード進行を紹介します。
スケールはCメジャースケールで作りましたので、ディグリーネームはそれを基準に記載します。

サビ

サビのコード進行(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。

|Ⅳ---|Ⅴ---|Ⅲm---|Ⅵm--Ⅰaug|

この曲はサビ始まりで、基本は 4536進行(王道進行)で作りました。
最後の小節の 4拍目をⅠaug にすることで最初の Ⅳ と構成音が半音で動くクリシェのような響きになります。王道進行はポップスのサビでよく使われているようですので、サビで使ってみました。

サビのメロディの打ち込みは以下のような感じです。

サビのメロディの打ち込み(ピアノ)

和ポップということで、基本的にペンタトニックスケールで打ち込みました。所々16分のノートを入れることでリズミカルな感じにしました。


Aメロ

Aメロのコード進行1(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。


|Ⅳmaj7---|Ⅲ7---|Ⅵm---Ⅰaug|Ⅰ---|

Aメロでは丸サ進行を主体に進行を作ってみました。
このセクションでは、| Ⅳ | Ⅲ | Ⅵm | Ⅰ | のパターンの丸サ進行を少し変形させてみました。コードを 7th にしたり、3小節目の4拍目にⅠaug を差し込んでみたりしています。

Aメロの途中では以下のような進行です。

Aメロのコード進行2(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。


|Ⅳmaj7---|Ⅲ7---|Ⅵm-♭Ⅵm-|Ⅴm-Ⅰ-|

このセクションでは、| Ⅳ | Ⅲ | Ⅵm ♭Ⅵm | Ⅴm Ⅰ | のパターンの丸サ進行を一部 7th にしただけです。Cubase の表示が G#m になっていて分かりにくいですが、Cメジャスケールなので、♭Ⅵm です。
Ⅵm → ♭Ⅵm → Ⅴm で半音ずつルートが下がるクリシェのような響きが特徴です。

Aメロの最後では以下のような進行です。

Aメロのコード進行3(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。


|Ⅳmaj7---|Ⅲ7---|Ⅵm--Ⅰaug|Ⅵm---|

このセクションでは、| Ⅳ | Ⅲ | Ⅵm | Ⅵm | のパターンの丸サ進行を一部 7th にしたり、Ⅰaug を差し込んだりしています。

Aメロの打ち込みは以下のような感じです。

Aメロのメロディの打ち込み(ピアノ)

基本はペンタトニックスケールですが、一部ブルーノート ♭Ⅲ(D#)を使ってブルースっぽい雰囲気を出してみました。


Bメロ

Bメロのコード進行1(Cubase コードトラック)
Bメロのコード進行2(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。


|Ⅰ---|Ⅴ---|Ⅵm---|Ⅲm---|
|Ⅳ---|Ⅰ---|Ⅳ---|Ⅴ7sus4-Ⅴ7-|

Bメロではカノン進行を主体に進行を作ってみました。
最後の Ⅴ は Ⅴ7sus4 → Ⅴ7 にしてみました。

Bメロの打ち込みは以下のような感じです。

Bメロのメロディの打ち込み(ピアノ)

ドラムがハーフテンポになるので、フレーズも伸ばしを多めにしています。


丸サ進行まとめ

備忘のために、今回使った丸サ進行をまとめてみました。

さいごに

これまで意外と王道進行などのよくある進行を使って作曲していなかったので、今回の曲はそれらを組み合わせて作ってみました。進行をそのまま使ってもいいですし、この記事に記載したように変形させてもいい感じでした。
あと、これまでは装飾音以外でスケール外の音を使ったことがなかったですが、ブルーノートを使うことでメロディにバリエーションができたような感じがしました。今回ブルーノートは♭Ⅲしか使用しませんでしたが、その他ブルーノート(♭Ⅴ、♭Ⅶ)についても少しずつ使っていこうと思います。

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