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水陸両用チーター

 五平餅を食べたいような気がしている。 
 パーキングエリアとかで食べるあれ。ぼくの実家では、米を潰して砂糖醤油に浸して焼いたそれを五平餅と称していた。絶対ちがう。でも美味い。潰した米を割り箸で刺していたら、だいたい五平餅。陽気なやつはだいたい友達。

 小説書くのむずすぎ。定期的にそれなりのクオリティのものをリリースできている人はおかしいと思う。そういう妖怪。子供のころ、作文の宿題があり、原稿用紙1枚を埋めるのに必死だった。それを考えると、何万枚とかおかしい、異次元。ぼくが1番最初に書いた小説は、小学生のときの「水陸両用チーター」というもので、水も陸もいけるチーターが旅館から脱走してロンドンに行く話だった。いえーい。

 さあ、泥だんごでも作るか。泥たんご作りには自信がある。いかに光沢を出せるか、友達と競っていた。球になったあとも、磨きまくって光沢を出すのだ。「光沢」。生まれて初めておぼえた難しい単語かもしれない。小学生のころ、調子こいて、丈高い木にのぼった。途中で幹と枝のあいだに足が挟まり抜けなくなった。その木は切られて、奇妙な切り株のままいまも残っている。

 やっほ〜。

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