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紅茶と健康の関係について

「私はコーヒー派です」「私は紅茶派です」あなたは強いて言えばどちらの方ですか?私はどちらも大好きなのですが、最近秋に変わってからは、ベルガモットの香りが好きなので、アールグレイティーの方を良く飲みます。

おいしい紅茶。でも、せっかくなら紅茶の歴史や紅茶を飲んで体にとってはどんなメリットがあるのかとのリサーチをしました。


紅茶の原料について

紅茶の原料は「チャ」という、ツバキ科の植物です。この「チャ」の生の葉を乾燥や発酵させてお茶をつくります。そして”完全に発酵” させたものが「紅茶」になります。

ここで発酵させる度合いにも寄りますが、「チャ」の生の葉を”発酵させない”ものは「緑茶」であり、”半分発酵”したものが「ウーロン茶」となります。紅茶も緑茶もウーロン茶も元は仲間ということになります。

そして「チャ」には、大きく分けて「中国種」と「アッサム種」この2種類があり、この「アッサム種」が主に紅茶に使われます。


紅茶の産地1

紅茶の産地は名前のまま紅茶の銘柄になっていることが多いです。

有名な「ダージリン」。これはインドの北東部のダージリン地方で採れる紅茶のことです。その「ダージリン」ですが、”収穫する時期”により名前が変わります。

例えば、3月から4月に収穫されると「ファーストフラッシュ」、5月から6月に収穫されると「セカンドフラッシュ」、10月から11月に収穫されるものは「オータムナル」となります。これは味、コクに特徴が出るという特徴があるからです。

または「アッサム」。こちらもインド北東部になりますが、アッサム地方で採れる紅茶のことです。紅茶の産地でいうとインドの生産量が世界一ですが、中でも最大の産地が、このアッサム地方になります。


紅茶の産地2

スリランカの紅茶は、昔の国の名前からきていて「セイロンティー」の名で世界的にも知られてるところです。同じスリランカの紅茶でも、標高1300m以上のところにある工場で生産された紅茶は、「ハイグロウンティー」と呼ばれます。

代表的な品種に「ウバ」があり、これは”紅茶の一大ブランド”「リプトン」の創始者、トーマスリプトンさんが初めて手掛けられたとされる紅茶になっています。

”お茶発祥地”とされている中国にも紅茶があり、代表的な銘柄は「キーモン」があります。中国東部に位置する安徽省(あんきしょう)が産地であり、中国が誇る伝統技術で作られています。

この「キーモン」「ウバ」「ダージリン」は品質の素晴らしさから”世界三大紅茶”と呼ばれているのです。


紅茶に含まれている成分


集中力アップ出来るカフェイン

カフェインは適量を摂取すると中枢神経が刺激され、頭がすっきりとして集中力が高まって眠気を感じにくくなると言われています。100㎎あたりの紅茶のカフェインの含有量は30㎎となっていて、コーヒーの60㎎に次ぐ含有量になります。


抗酸化作用を持つカテキン

カテキンは茶葉に含まれる渋み成分で、ポリフェノールの一種になります。緑茶に次ぐ含有量で、抗酸化作用や、抗菌、殺菌作用が認められます。これは生活習慣病の原因となる活性酸素を抑えたり、感染症や虫歯を予防すると言われています。


風邪を予防するテアフラビン

テアフラビンは紅茶に含まれる赤い色素成分です。ポリフェノールの一つになります。茶葉を発酵する過程で紅茶は作られます。これは微生物の発酵でなく、生の茶葉に含まれる酵素によりカテキンが酸化され、別の成分に変化する酸化発酵です。

カテキン同様、強い抗酸化作用、殺菌作用があり、血糖値やコレストロール値を下げる効果が見られます。


リラックス作用を持つテアニン

テアニンは茶葉に含まれるアミノ酸の一種で、お茶のうま味成分のひとつです。紅茶、緑茶、ウーロン茶などに含まれており、玉露や抹茶には特に多く含まれています。

このテアニンは茶ノ木以外には一部の植物にしか含まれてはおらず、身近に摂取できる飲み物としてはお茶類のみと言ってもよいようです。


虫歯予防できるフッ素

フッ素は原子番号9の元素ですが、自然界では単体ではなくフッ化物として存在してます。オーラルケア用品などに用いられているフッ素は、厳密にはフッ化物を指します。

その働きとは、以下の通りです。

①歯の表面のカルシウムなどが溶け出す「脱灰(ダッカイ)」の抑制
②溶け出たカルシウムなどを補って歯の表面を修復する「再石灰化」
③虫歯菌の活動を抑制する


紅茶による効能・効果

紅茶に含まれる成分には、いくつかの健康への効能を含んでいることがわかりました。以下に軽くまとめてみました。


集中力アップ・眠気の軽減

紅茶を飲むことで得られる集中力アップや、眠気の軽減などは、紅茶に含まれているカテキンとテアニンによるものです。

カフェインには鎮静作用のあるアデノシンという物質の働きを阻害して神経を興奮させる作用があります。一方、テアニンにはリラックス効果があり、神経を鎮めて心を落ち着かせるというものになります。
この相互作用によって、紅茶には集中力をUPさせる効果が期待できます。

摂取後はおよそ2時間で最大となり、効果は2〜8時間持続します。


リラックス効果

紅茶の香りは心理的なストレスを軽減させることがわかっていて、睡眠の質を向上させます。α波の発生から来るのだそうです。この効果は、テアニン摂取後約40分後にあらわれ、2時間程度持続すると考えられます。


コレステロール値の低下

紅茶に含まれるテアフラビンが、胆汁酸の再吸収を阻害するためです。胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成されて、腸管に分泌された後、再吸収されて肝臓で再利用されます。この再吸収が阻害されると、コレステロールからの合成が促進されるので、血中コレステロール値が低下するものと考えられてます。


殺菌効果・抗ウイルス作用

身近な細菌は「感染型」と「毒素型」にわけられてます。紅茶ポリフェノールは、感染型の腸炎ビブリオ、毒素型の黄色ブドウ球菌・ウエルッシュ菌・セレウス菌などに殺菌効果が確認されています。

インフルエンザウイルスを無力化することも確認されていて、カフェインレス紅茶でも効果が認められています。ティーバックで淹れた2回目以降の紅茶にも効果があるため、再度、うがいに利用するとインフルエンザ予防に効果的です。


歯の健康維持

紅茶には歯周病予防などの効能があります。歯周病は様々な病気を引き起こす原因となる「糖尿病」や「心血管疾患」との関連性が報告されています。

テアフラビンなどの紅茶ポリフェノールには、プラークの働きを抑制することがわかっており、その効果は緑茶ポリフェノールよりも高いのです。

まとめ

以上、調べてみると紅茶にはかなり奥深い世界が存在しています。ぜひ様々な紅茶を試してみると新しい発見が楽しめるでしょう。

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