【ストV】バルログ使い視点で振り返るストリートファイターV #2
こんにちは。バルログ使いのそうすけです。
前回のシーズン1,2の記事を閲覧いただきありがとうございます。
前回は全体の文字数を意識しすぎて細かいところ全然語れなかったので、今回は字数気にせず語り重視でいこうかと思います。
それでは魔のシーズン2終了後、死のシーズン3を語っていきます。
1.シーズン3の開幕
シーズン2が如何に終わっていたかは前回の記事を見ていただければわかると思います(わかるよな……?)。
発売から約2年が経過しようとしているスト5。
S1はガタガタ、S2もバカゲーときて、2年も経ったんだからそろそろいいゲームになるかなあと希望の心を胸に調整リストを眺めるプレイヤーたち。
さらにはVトリガー2の追加が決まり、トリガー弱者はようやく日の目を見れるのかと心を踊らせていただろう。アプデ前にトリガー2の映像が小出しにされていき、かつてない高揚感に包まれていた。気がする。
1-1.シーズン3.0キャラランク
途中調整が入るので、アプデ直後のバージョンを3.0と表記。そのアプデ直後のキャラランクがこれ
……………。
はっきり言いましょう
過去最悪のバージョンです。
1-2.どうしてこうなった
前回の強キャラたちは多少なりともナーフを受けた中、最強のはずのラシードにはほとんどナーフがないどころかトチ狂った性能のトリガー2追加、弱くないどころか前期最強の豪鬼やいぶきといい勝負すらできたアビゲイルが超強化された結果、史上最悪のアビラシ2強環境となった。
かと言ってS1→2であったような最強から最弱に転落するくらいにナーフされたキャラもおらず、全体的に代わり映えのしないランクの中でアビラシだけが突出する形となった。
1-3.トリガー2の恩恵差
トリガー弱者待望のVトリガー2であったが、結論から言うと一部を除きキャラパワー・ランクに影響のあるものは少なかった。
それもそのはず、「トリガー1が強いキャラはそれに負けじと強いモノが貰えた」中で、「トリガー弱いキャラはその弱いトリガーを基準に多少強かったり弱かったりするモノ」でしかなく、トリガー2の追加というスト5史上最大のターニングポイントを迎えても全体への影響は少なかったため、現在のキャラランクは永久に覆ることはないと僕は悟りました。
例えばリュウのトリガー2、確固不抜
今でこそ必殺技から派生してコンボを伸ばす汎用的な使い方もできるが、実装直後は当て身しかなかった。
決まりさえすれば昇龍CAとか繋がって減りはするものの、エイジスなどの「崩し強化トリガー」が天下を取っているのにこんなものを貰ってもなんにもならないのである。
そもそも打撃を受けるだけならトリガーどころかVスキルの心眼でも十分なのに、トリガーでめっちゃすごい当て身が使えても殊更意味がないのであった。
逆に、春麗やコーリンはトリガー1が微妙ながらクソ強いトリガー2がもらえたので順当に評価を上げていった。
特にコーリンの初期のトリガー2は壊れ尽くしており、効果時間が素で長い上に通常技を振っても減らないタイマー、なんか氷と突進絡めた全く見えない表裏、ただでさえ強い大Pのリーチが伸びるしこの頃はまともに差し返せないなど、発動されたらもう手のつけようのない怪物となっていた。しかもなんでこれトリガー2本やねん。アホ
まあでも気功掌が評価されたのは実装からしばらく経ってからだった気もする。
1-4.全盛期のアビラシ伝説
前回語らなかった、そのバージョンで特に終わってるキャラを解説するコーナー。わかりやすく現バージョンとの比較でいきます。張り切っていきましょう。
まずはラシード。最強の理由がS2からそんなに変わってないなのでまんまS2での強さになるけど
・EXワールは通常技やジャンプでは割り込めないので無理なキャラは本当に為す術なく固め続けられる
・強ミキサー対空が「必ずラシードの正面に吹き飛ぶ」のでめくりで画面を入れ替えようとしても端の方へ戻される
・三角飛びの特殊やられもなく、遠くに飛ぶ方は今より距離が長くて簡単に端を抜けられる
・EXイーグルスパイクがガードでも相手を貫通していた(ノーリスク入れ替えや相当強い崩し手段になる)
と言った理不尽要素が目白押しであった。
僕が当時好きだった光景が、大会配信などで
他キャラ使い「ラシード使いもラシードの三角飛び落とせねーじゃん」
ラシード使い「当たり前だろ」
他キャラ使い「」
おまけにラシードが貰ったトリガー2のアーシファもアホくさ過ぎる性能をしており、開発の愛を一身に受けたと言ってもいいキャラであった。
アビゲイルは操作に癖はあるものの、コマ投げ高火力キャラくせに小回りも利く万能キャラのようななにかであった。
・体力1100
・小足2回ガードさせてから届くEXコマ投げ
・小足>小足>立ち弱K>EXアビゲイルパンチ(しゃがみには弱)とかいうコマ投げキャラにあってはならないコンボ
・トリガー1はゲージ2本 シフトもないから適当に大P溜められるだけでみんな困る
・出すか出さないかで二択になるジャンプ強P
(出せば届いて、出さずに空ジャンプすると昇龍が当たらない)
・対空することを諦めるくらい強いジャンプ強K(微誇張)
・ハンガビー逆択からのアホ火力
・プレステナイトロダッシュ
体力1100は仮に今なってもやばいんだけど、この頃は特にキャラ間での火力格差が半端なくて細かいダメージを積み上げてくキャラは頑張ったけどアビゲイルの体力を削り切れずにトリガー発動されて逆転負けは飽きるくらい見かけた。
思い出すだけで頭が痛くなってくる。なにがあったらこんなことになってしまうのか不思議でならないくらい強かった。
1-6. S3.0バルログについて
まあキャラランクの時点でほぼネタバレになっているが、バルログは史上最悪のゴミ性能となった。聞くも涙、語るも涙の恐るべき性能が
・弱テラーハメがなくなって攻めの継続系が皆無になった
・画面端でのEXバルセロナが、打撃派生が繋がらず状況の悪い投げ派生しか入らないためその後の起き攻めが壊滅的に悪くなった
・ただでさえ弱いトリガー1が明確に弱くなった(火力しか取り柄がないのに火力下がった)
・待望のトリガー2はありえないほど弱い
シーズン2の怪物たちが蔓延る中、キャラとして成立しているかも怪しかったのをギリギリで支えていたのが弱テラーハメだったが、その数少ない長所は没収されたうえにろくな強化がないのがS3バルログだった。
調整リストを見た時点でこのキャラに未来がないのは火を見るより明らかであり、ひとり、またひとりとバルログ使いは散っていった。他キャラに。
僕はなんとかトリガー2に価値を見出そうとランクマを回していたものの、慣れない発動からの強化系トリガーの扱いに苦戦していた。マスターあったはずが気づいたらウルダイの昇格音が鳴っている。バルログ最強
周りのように散っていくのは時間の問題であった。
1-7.引くほど弱いバルログのVトリガー
バルログのトリガーが弱いのは何度か書いてたためご存知であろうが、前述の通り更に弱くなった。
共通システムの調整である「トリガー発動時に補正が追加で1段階乗る」という調整がここで入るのだが、ダメージしか取り柄のない薔薇はこの調整の影響をモロに受けた。
さらに薔薇はダメージが170→100、ヒット後はなんでも追撃可能になる調整があった。
一見強化に思えるが、シーズン3.0の中P>薔薇>スラはシーズン2の中P>薔薇よりも減らない。
それどころか同じコンボの中P>薔薇>CAはもっと悲惨である。
S2は 中P(60)>薔薇(170*0.8)>CA(330*0.7) = 427
S3は 中P(60)>薔薇(100*0.7)>CA(330*0.6) = 328
いつものコンボなのにダメージ99減ってて草ァw 薔薇だけに
…………。
ちなみに今では当たり前の必殺技>薔薇もこの時点ではできないので、確認できない通常技からしかキャンセルして繋ぐしかない。気分は初見でエクゾディアパーツの一部だけを見たときの遊戯である。
そして追加されたトリガー2、アレグリアス。
当て身と打撃派生の技が使用可能になる強化系トリガー。
これも本当に弱かった。
今でこそ、当てるのがちょっと難しいけどその高火力のトリガーとなっているが、実装直後は1回使ったら終わりというあまりに潔い設定、さらに横の判定がなさすぎて繋がるコンボルートなのに届かなくてすかるのが本当に多かった。
この繋がらなさが異常だったんだけど、ただこれはやってた人にしか繋がらない異常な弱さだったから伝えるのが難しいところがある。敢えてほかの技で例えるとリュウの強昇竜拳くらいしか横の判定がなかった。リュウって5中P>2中P>強昇竜ってまあほぼ繋がらないんですよ。5中P>2中Pからは竜巻にするだけだからこれ自体は困るポイントではないんですけど。アレグリアスはコンボ用の技でこのリーチはまじで意味分からんし届かなくてもトリガー終わるのが最高に好きだった。
シーズン2の魔界っぷりに辟易していたぼくは少なからずシーズン3の調整に期待していたが、このあまりにもあんまりな内容でオーバーウォッチにのめり込んでいった。
超余談ですが、ちょうどこの頃に某SFLプレイヤーのNくんさんと2人で静岡の山奥の車校へ2週間ほど免許合宿行きまして。
PS4とモニター持ってったので対戦してたんですけど、一生壊れきった性能のアビゲイルと対戦することになって免許どころかアビゲイル合宿になってました。ネット環境はもちろんないからアビゲイルと対戦するしかなくてつらかったです。
2.2018/04 シーズン3.5開幕
2-1.シーズン3.5の調整について
こちらもかなりの不満があったためか、4月頃に再度調整が入った。
えー、ランクを出す前にネタバレをしますがこの歳のカプコンカップの決勝戦はラシードvsアビゲイルです。対戦ありがとうございました。
…………。
まじで変わんねえなこのゲーム
2-2.アビラシはどうなったか
前述の通りCCの決勝がこいつらなので、言うまでもなくナーフは全く足りていなかった。
ラシードは火力が落ちたり細かい調整が入ったものの、なぜか弱イーグルスパイクが小技から繋がるようになって小技のリターン上がってるし、大P>EXワールが4F技やジャンプで抜けられるようになったものの、逆にこれらで切り返そうとしてもあまりの難易度からかえってEXワールが直撃するという、実質強化であったと言えたかもしれない。
アビゲイルも火力が落ちたり馬鹿みたいな小足刻みがなくなりはしたものの、リーチの長さや飛びの強さから成り立つ立ち回りの強さは健在だし、火力はもとがおかしいだけで調整後も全体で見ると高水準を誇っていた。しかも小足>トリガー発動>2強Pが入るようになったのはこのバージョンから。4Fの小足暴れに当たるとアホほど減る。
明らかな最強ではないものの強いキャラであることは間違いなかった。
2-3.シーズン3.5はよくなったのか
一応の弱体化は入ってアビラシ2強ではなくなったもののいいゲームになったかと言われれば、断じてそんな事はない。
アビゲイルによって抑えられていたキャミィの台頭と、調整によって豪鬼がおかしくなったからである。
2-4.恐るべきキャミィ豪鬼
キャミィはS2でも準最強キャラながらナーフはほぼなく、豪鬼もEX昇龍の初段が受け身取れるようになった(前はEX昇龍>発動>斬空から垂直か前ジャンプで表裏ができた)くらいでほぼ据え置きだったのだが、なにをとち狂ったのかどちらもここで強化が入ってしまった。
シーズン3.0の調整でなんとキャミィのコパンで当て投げができるようになっていた。
今でこそキャミィのコパンはガード時五分なので当て投げできても小技で割り込まれるためあまり強くはないが、このころのキャミィはなんとコパンガード+2Fである。
キャノンストライクで五分や+1Fの状況を作りやすいキャミィが3Fコパンから当て投げしてくる絶望感は今でも忘れられない。
バルログは歩き早いからストライク打つのきついって言ってきたキャミィ使いはさすがに手が出そうだった。
ちなみにトリガー中のスパイク>ストライクは追加されたのもこのタイミングである。
アビゲイルキャミィの組み合わせがかなりキャミィ不利らしいため隠れていたのだが、アビのナーフで台頭した形となった。
豪鬼が終わったのは、ただひとつの調整が問題となった。
立ち中K(膝):硬直を16F⇒18Fに変更しました ※硬直差は変更ありません
おわかりいただけただろうか。
……僕は初見ではわからなかった。
この調整で、膝のガード硬直が伸びたせいで膝>弱灼熱と膝>EX灼熱が割り込めなくなった。
このころの弱灼熱はガード-4Fなので、判定バカ強いうえに差し返せない膝を振り回されて当たったら起き攻めにいかれて、ガードされてもまともに確反がないイカれた立ち回りを繰り広げだした。あと必殺技入れ込みまくるからゲージ効率が半端なかった。
EX灼熱は言わずもがな、連ガではないので無敵技では割り込めるが逆に言えば無敵技がないキャラや状況は20の白ダメージと+8Fが約束される神技だった。ちなみにEX灼熱に打撃Vリバすると羅漢で受けられてフルコンが入ってしまう。
結局、シーズン2ほどの魔界感はなかったものの、かえってバランスが良くなっていないのはだれの目にも明白であった。
2-5.弱すぎる新キャラ達
※Gを除く
キャラランクの通り、新キャラはほぼいないに等しいパワーだった。
バルログが余裕の最弱でしょとか思ってたけどそれを超えてきそうな弱さのキャラばっかりでひやひやしてた。ブランカはトリガー2がガチだったかたいいものの、他の奴らはもうなんの取り柄もないと言えるくらいダメダメだった。
ただひとり、Gだけはかなり強かった。
コマ投げも打撃も火力が出るというコンセプトが単純に強かった。
個人的にはGが本当に嫌いで、このクソキャラさすがになにか弱くなるだろって思って5年経ったけどナーフはほぼなくて僕は怒った。
今でこそ評価が高いコーディーやファルケは調整されるたびに強くなっていったので、暇な人は過去の調整リスト見ていくと面白いかもしれない。
2-6. S3.5バルログ
バルセロナの打撃締め復活、薔薇のダメージ100⇒140、あとついでにVスキルがガードバック増えて確反めっちゃなくなったのが強かったけど根本的にいいところがないので余裕の雑魚キャラでした。僕はどうしてこんなキャラをやりこんでしまったのか。
■次回予告
初めての調整だったシーズン2は「今回はダメだったけど次でよくなるだろう」という希望がまだあったが、このシーズン3でまあまあ打ち砕かれてしまった。
今でこそ、↑のキャラランクはかなり変動しているもののシーズン2~チャンピオンエディションあたりまで全然変わらなかったのが個人的にすごいやだった。
以降の調整では本当に変わらないのか、それとも……。
というわけで次回はシーズン4。それではまた。