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ガラスのマント

今日は二百十日です。
立春から数えて210日目にあたります。
昔から、今時期は台風が多く襲来すると
言われてきました。

宮沢賢治の「風の又三郎」も、ちょうど今が
物語の舞台となっています。
9月1日に風のように現れた転校生が、
9月11日に風のように去って行く…
束の間の出逢いと別れが、少年たちの心の中に
印象的な記憶を残して夏が終わる、そんな
子供だけが見たり感じたり出来る世界を描いた物語です。

風の又三郎を語るうえで、外せないアイテムが
ガラスのマントですが…
ガラスという硬質なものと、マントという軟質な
ものが矛盾なく融合した物体って、
どんなものだろうと思っていましたが、
「もし現実に存在するならば、きっとこんな
感じだろうな」と思うガラス工芸作品に、
岩手県の東山町という場所で出逢いました。

盆の連休中に、甥っ子姪っ子ちゃん達とドライブ
に行った帰りに たまたまフラリと立ち寄った、
旧東北砕石工場内にある、宮沢賢治にちなんだ
鉱物資料館に「ガラスのマントの生地見本」という
タイトルで作品が展示されてます。

甥っ子は すぐに飽きて走り回ってましたが、
姪っ子ちゃんは意外と食い付きがよく、
しげしげと作品や鉱物標本を眺めていました。
それを見て気を良くしたのか、職員さんが
あれこれ説明してくれたり、発色のいい
アレキサンドライトを見せてくれたりして、楽しい
ひと時を過ごしました。
そんな姪っ子ちゃんを見て「こりゃ…将来は
リケジョか…?」なんて思った私は、
伯母バカです😅テヘ