見出し画像

2024年骨太方針原案の女性活躍について思う事


2024年6月21日に国の骨太原案が公表されましたよね。
何と、前年度にはなかった「女性活躍」という言葉が入っていましたね。
更に働く女性(女性版骨太)には
◆働く女性の健康課題への配慮や支援を企業に促す
◆企業役員の女性比率向上は、経営層や管理職の意識情勢が鍵
◆妊娠・出産を契機に仕事を辞め、非正規で働く人が正社員に戻れるように学び直しや就職を支援
◆避難所で女性のニーズに対応できるよう女性職員の配慮促進
などがあげられ、更に人手不足が644万人と予測
その埋め方は298万人が生産性をあげる
続いて163万人が働くシニアを増やす
102万人が働く女性を増やす
81万人が働く外国人を増やす
という方向性も指し示してありました。

はて、これで率直に感じる事は、
「女性活躍」すべきだから?というべき論なのか、「女性も活躍」してもらいたいという希望論なのか?で全く違うという事。
特に大手には女性管理職の比率を求められ、確かに女性管理職は増えたのかもしれない。でもそれって、言われたからすることなのか?
それともぜひとも一緒に女性とも手を握りたいのか?
結果は女性管理職が増えるというのは同じ。でも目的が違えばやっぱり結果は同じではなく、逆に女性を苦しめる事にもなりかねないという懸念もあるんじゃないかと思ってみたりします。
「女性活躍」が流行ってるからするのか?
「女性も活躍」してより良い社会を作っていきたいのか?ここはとても大事なところのように感じます。

そもそも論を紐どいてみると、なぜ、今女性活躍に注目されているのかということ。女性が虐げられてるから?ある一面そう感じてる人もいらっしゃるかもしれない。でも、男性社長がほぼの業界において、確かに10年前にはやりにくさを感じた事もあったけど、今、虐げられてると感じることはないし、たまにはそんな雰囲気の方にお会いするけど、それはそれでその方の生き方、価値観であり、それを正す必要も資格も私にはないわけで、、、
私は、女性活躍は、日本が抱える国の課題解決のためには、みんなで手を取り合っていく必要があるからだと思ってます。女性がしゃしゃり出たいからでもなく、男性が足りないからでもなく、みんながより良い社会になるためには、あらゆる視点が必要だからではないかと思います。
そこが抜けてしまったら表面だけの何の解決にもならない、絵にかいた餅でしかないないし、新たな蔑視を生んでしまう危険性が否めないんじゃないかなぁ、、、

もっと言えば、出産・子育てを機に子育てに専念したい女性もいるだろうし、逆に
キャリアを積み重ねていきたい女性もいると思います。どちらも「アリ」で、選択の自由だし、わざわざ意識して方針として打ち出す事がなんだかなぁと思ってしまうかな。女性は子育てすべき、から女性も働くべき、となったらそれはそれで違う気もするし。

「誰もが」という事がキーワードで、あえて「女性」に限定する事で色々な感情を引き出してしまう結果にもなりかねないと感じる1人で、何事も「過ぎる」事は良くないなぁーと、、、バランス良く考える必要がありますよね。

また、キャリアを積み重ねて管理職もしくは、経営者になられた女性は、女性活躍推進だからそのポジションについたのでしょうか。それは違うんじゃないでしょうか。女性とか男性とかじゃなくて、その方そのものがこれからの企業に必要だからですよね。女性活躍推進だからそのポストに就いたなんて言われたら悲しいですよね。

でも、女性だからこそ就いた事を恥じてはもらいたくないと思います。女性目線は圧倒的に男性目線とは違いがあります。それは生物学的なお話であり、優劣をつけるものではないと思います。

いいじゃないですか!違うからこそ、美しいハーモニーになるんじゃないですかね。
虹だって一色より色々な色があるから美しい。そして様々な差は一色にするのではなく、そのボーダーはグラデーションにして1つの物にすれば尚美しいのではないのかなぁ。。。
私はワンオペで経営・家事・育児をしています。
その中でしみじみと思うのは、女性が働くという事は圧倒的に男性とは違う事です。
少しづつ時代も代わり、男性の家事や育児の参画も増えてきたと言えど、増えてきた程度です。多くの働く女性は、子供にご飯を食べさせてる間に自分の支度をして、食べ終わったら子供の支度をして、送り出すと同時に自分も家を飛び出す。
仕事のお昼休みには、帰宅後のありとあらゆる段取りを考え、仕事して、夕飯の支度をしながら子供に明日の支度をさせ、夕飯食べさせたら入浴、9時には寝せる、やっと寝たら夕飯の片づけ、そして明日の朝食の準備に洗濯物をたたみ、しまい、少しだけほっと一息のドラマ。
そんな毎日ではないでしょうか。
果たして同じ動きをしてる男性は何%でしょうか。
夕飯のメニュー考えるのってわりと手間ですよ笑

そういった、細かな所まで、隅々まで視点を広げて、意識改革をした上での、女性活躍推進ではないのかと思います。

でも、これは国が定める事でも男性に対する義務や責任でもなく、日本人が当たり前に教えてもらった「お互い様」という優しい思いやりであり、「ありがとう」と「ごめんなさい」という素直な気持ちと感謝の気持ちの話ではないのではないかと、、、

男性社会という言葉が貼り付いている頃からの少なすぎる女性経営者だった私には、そんな風に今回の骨太方針を読んでいて感じたと言うお話でした♫

いいなと思ったら応援しよう!