安住乃地

来春東京の文学フリマに世界一周旅行記で出店予定🗓️✏️

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永遠のゆべし先輩

大学入学から、3年生になるまで好きだった先輩がいた 最近同じサークルだった先輩から、その人が院を卒業した後に北海道大学に進学することを聞いた その知らせを聞いたとき、瞬く間に私は「先輩はずっとかっこいいんだな」と19歳のときの気持ちに戻ってしまった 私も北海道に行く機会があり、北海道大学を訪れて「卒業して北海道大学の院に行くのもありだな、なんちて」とか考えていたところだった しかしそんな学力も財力も行動力もない私は無難に就職を選んで春からはいっぱしの社会人として働く 先輩

    • 人間不信なるて!な出来事がありワクワクで家帰ってきたのに食欲も湧かずふて寝してる。 どうして私に近づいてくる人たちは、私から全部持ってっちゃうんだろう。

      • 生まれ変わったらブータンの野良犬になりたい

        3月の中旬、高校の時に『アヒルと鴨のコインロッカー』を観て以来ずっと行ってみたかったブータンに行った。 ブータンには航空会社が2社しかなく、便も少ないため私がいたバンコクからの便は朝7時出発のものしかない。 早朝4時過ぎバンコク市内からスワンナプーム国際空港へ向かった。 予約していたタクシーといえど夜明け前で女一人なので怖い。タクシーが変な道を行こうとしたらすぐに気づくよう移動中はグーグルマップの青丸をじっと見つめる。 無事空港につき心底ホッとする。少し眠りたかったけど飛行機

        • 事件はだいたい初日に起こる、ネパールで食中毒

          ブータンをあとにした私は隣国ネパールに飛んだ。 ネパールへ来た目的はただ一つ、「ソブ・ミツァ」を食べるためである。 ソブ・ミツァとは、水牛のリンパ管を通る髄液をこれまた水牛の胃袋で包んで揚げた、広義でいえば揚げ餃子のような料理だ。 高野秀行著『辺境メシ』でこの料理を知ってから、いつか食べてみたいと思っていた。 バクタプルでこの料理を食べたという本の情報を元に、カトマンズからタクシーで40分ほど東へ進んだ古都バクタプルへ向かった。 バクタプルは町全体が世界遺産になっており、町に

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        永遠のゆべし先輩

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        • 事件はだいたい初日に起こる、ネパールで食中毒

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        • 180日間世界一周旅行記
          8本

        記事

          ヨーロッパは巨大な駐車場

          無職の人間がヨーロッパを旅する行為は飛んで火にいる夏の虫の実演ソノモノである。 たった10年前、1€は120円だったのに2024年7月、1€は174円になった。 それでもいくつかの美術館を見て回りたかった私は、「節約人生」と書かれた掛け軸を心の床の間にかけて、意を決してヨーロッパの地へ渡った。 ヨーロッパを旅していて感じるのは日本の現状をさらに悪化させた、墓場のような場所であるということだ。 街並みはどこも綺麗で「先進国ゥ」という感じだし、人々は誰もみすぼらしい格好などしてお

          ヨーロッパは巨大な駐車場

          雨傘はベイブレードのように

          スリランカのデッドレースのごとく山道を駆け抜けるボロバスの中で、andymoriの『僕が白人だったら』を聴きながら泣き出したいような気持ちになる。 ぎゅうぎゅう詰めのローカルバスには私以外に外国人は乗っていないようだ。 スリランカは貧乏旅行者、さらには白人旅行者以外には厳しい国だった。お金がないと人間扱いしてもらえないというのがこの国に対して抱いた印象だった。 思うに、白人旅行者たちからはヨーロッパから一番近くて旅行しやすいアジアということでスリランカが選ばれているのだろう。

          雨傘はベイブレードのように

          犬、太陽、ホットチョコレート

          太陽が昇るのがこんなに待ち遠しかった朝があっただろうか。 ボリビア・ウユニのバスターミナルに降ろされたは朝の5時過ぎ。 まだ辺りは闇に包まれiPhoneによると日の出の時間は7時2分、そしてここウユニの気温はマイナス6度と表示されている。 ボリビアの長距離バスはどの時間からどこの場所から出発しようとなぜか必ず早朝5時過ぎの一番寒い時間帯に乗客を放り出す鬼畜仕様。 言うなればバスターミナルは道の駅のような建物の形をしていて、ターミナルの中にはバス会社のテナントがひしめき合い、待

          犬、太陽、ホットチョコレート

          グランドセフトオートカンクンシティ

          メキシコ到着一日目で事件が起こった。 空港からカンクン市内へ行くバスの中でバックパックに入れていたiPadと予備のiPhoneが盗まれた。 バックパックには鍵をかけて網棚の上に置いていたのだが、バス内のテレビで流れていた『ブラック・スワン』を夢中で観てる間にスられていたようだ。情けない。 バスを降りる時にバックパックが置いた場所より少し後ろに置かれていたことに気づいたが、バスの振動で移動したんだろうと特に気にも留めなかった。 市内に着いてまずはATMでお金を引き出そうとした

          グランドセフトオートカンクンシティ

          味噌マヨを作りなさい

          生活の重さ バックパックで旅をしている。 当初はスーツケースで旅行に出かけるつもりだったのだが、『バックパッカーズ読本』という本を出発前に読み、バックパックで旅行することに決めたのだ。 こう書くとすごく頭が悪いか硬いかのように見えるだろう。 その本によると、歩道が整備されている国なんて少なく、道がガタガタならキャリーケースは引きづらいとのこと。 確かに思い返せば平らな道ばかりではなかったが(ゆずの歌詞?)、バックパックを背負う重さに比べればキャリーケースの方が便利だったよ

          味噌マヨを作りなさい

          コンプリートリークレイジー

          2月下旬にタイに渡った私は、タイのホステルで仲良くなった中国人女性チェン(34)とブラジル人女性ルーシー(38)と一緒に夜行列車に乗ってラオスまで行くことになった。 チェンは音楽大学を卒業した後、貿易関係の会社で働いていたリトルミイみたいな見た目の女性で、ルーシーは歯科医師として働くきれいに並んだ真っ白な歯とラクダみたいなゆったりとした目が特徴的な女性だ。 ホステルの共用スペースでダラダラしていたところチェンが「次はどこの国に行くの?」と聞いてきたので、「夜行列車でラオスま

          コンプリートリークレイジー

          えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる

          新卒から約4年間務めた会社を今月末で退職した 客先には2年とちょっといて半分以上を過ごしたことになる 客先は「無茶振り」を「いい経験」で言い換える職場で、陰湿で体育会系の人々が跋扈していた。 「こんな職場大嫌いだ!」と思っていたけど、いざ辞めるとなるとあたたかく送別してもらい、振り上げた拳の置き場に困ってしまった。 一個下の女性社員のことも仕事上の付き合いだけであまり好きじゃなかったのに、送別会の幹事をしていくつもプレゼントを用意してくれた。 バラの花がガラスの靴に生けられ

          えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる

          いわし雲の国

          大学時代の先輩とどこか旅行に行きたいねと話していて、坂本慎太郎の台北ライブがあるのを知り、それに合わせて11月8日〜11月12日の4泊5日で台湾旅行に行くことになった 25歳、都内在住、独身OLの平均的な欲望 「し、仕事を休んでパーっと旅行に行きたい、、、」が自分に芽生えるとは 🇹🇼1日目 通勤・通学中のサラリーマンや小学生たちと電車に乗って、先輩と羽田空港へ向かう キャリーケースを持っているから電車が混んだら舌打ちとかされちゃうかなと思ったけど杞憂だった 電車の中のみ

          いわし雲の国

          みんながいた2019年に戻りたいね

          みんながいた2019年に戻りたいね

          題詠をしてみました

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          細々と作る、俳句も楽しい

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