美味しいゴハンは家族を平和にする起爆剤。
なんだかパッとしない日。
やる気が出ない日。
なんにもせず過ごしてしまった日。
そんな日は、
決まって子供たちの機嫌も悪い。
チャンネル争いから始まり、
誰が先に階段を登るか、
どっちがママの隣に座るかetc...
よくまぁ、ここまでモメる原因を
見つけられるな!!!
っと思わず感心してしまうほど、
ありとあらゆる事でモメる(笑)
そんなケンカばかりの子供たちに、
「いい加減にしてよ!!このバカちんが!」
と子供よりも子供みたいな態度で
2人に怒りをぶつけてしまった鬼ババの私。
もうこうなると、
家族の雰囲気は最悪。
子供は泣き、暴言を吐かれ、
またまた2人の喧嘩が始まり
家の中はカオス状態と化す(笑)
そんな事態を収集させるのが、
"美味しいゴハン"だ。
カオス状態の自分を落ち着かせるため、
冷蔵庫を開けた。
案の定、冷蔵庫の中には
めぼしいモノが入っていない。
2本だけ残っていた鶏のささ身
しなしなになったニラと舞茸を
手にとって、頭をフル回転して
何を作るか考えた。
よし決めた!
今日はお蕎麦だ!
カツオで出汁を取り、
醤油・みりん・お酒でめんつゆを作る。
砂糖をほんの少し入れて甘みを出し、
そこにニラと舞茸を入れ旨みを出す。
本当は鴨南蛮蕎麦が良かったけど、
ささ身しかないから、
グリルで焼いて香ばしさを出し、
熱々のうちにほぐしてめんつゆに入れる。
そんな旨みの凝縮されためんつゆの匂いが
キッチンに立ち込めて、
その匂いを嗅ぎつけた子供たちが
喧嘩を中断してキッチンへやってきた。
「良い匂い!ママ何作ってるの?」
と子供たちの目がキラキラと輝き始める。
子供たちの機嫌が良くなったところで、
食欲を掻き立てる良い香りのゴマ油、
炒りごまをめんつゆに入れ、
茹でたての蕎麦をザルに盛る。
蕎麦猪口に具沢山のめんつゆを入れ、
天然素材のザルに蕎麦を盛り付け、
テーブルに紫陽花を添えてて出したら
いつの間にかすっかり2人の機嫌は治っていた。
「美味しい〜!無限に食べれる!」
と目を輝かせながら食べる子供たち。
さっきまでのあの険悪なムードは
どこへいったのやら。
美味しいゴハンがあれば
家族に笑顔が訪れる。
美味しいゴハンは、
家族平和の起爆財だ。