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もう少し一緒に

僕はね……冠城くん。これまで「去る者は追わず。来る者は拒まず。」でやってきましたが、今回、それを破ろうと思います。もう少し一緒にやりませんか?君が、特命係を去ることを、できれば、拒みたい。
相棒(テレビ朝日・東映/2022年03月23日最終回)

「相棒」は2000年からテレビ朝日・東映の制作で放送されているテレビドラマ(刑事ドラマ)である。警視庁「特命係」に所属している杉下右京と、その相棒が共に事件解決への捜査を行っていくストーリーだ。これまで20シーズン放送されてきた。

歴代の相棒は、
「亀山薫」「神戸尊」「甲斐亨」「冠城亘」

それぞれ、寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、反町隆史が演じた。

昨日の最終回で冠城亘は、かつての上司である法務省法務事務次官の日下部彌彦のスカウトにより、公安調査庁への「異動」を決意し、特命係を自ら去るという決断をした。もともと警察関係者ではなく法務省勤務だった冠城亘は、法務省と警察庁の人事交流で警察に出向してきた際に杉下右京と出会った。その後は相棒として事件捜査を行ってきた。

僕の個人的な「相棒」のイメージはやっぱり「再放送」だと思う。地方だけかもしれないが、平日の夕方や週末の昼頃になると「相棒」が再放送されていることが多い。実際にリアルタイムで観ていた放送回をもう一度見て、「あっ!たしかこの人が犯人だったな」と思い出しながら、また見返すこともある。

杉下右京を演じているのは俳優・水谷豊。
22年前から変わらず演じ続けている。その杉下右京には口癖(よく言うセリフ)がある。「相棒」を視聴したことのある人はおそらく聞き覚えがあるはずだ。「妙ですね……。」「おやっ?」「私としたことが」「いい加減にしなさい!」「細かいところが気になるのが僕の悪い癖」など事件を解決していく中で出てくる杉下右京のセリフはとても重要だ。

「相棒」は毎回おなじみの出演者が多いのが特徴的である。内閣情報調査室の内閣情報官「社美彌子」を演じる仲間由紀恵。捜査第一課の刑事・巡査部長「伊丹憲一」、「芹沢慶二」、「出雲麗音」を演じる川原和久、山中崇史、篠原ゆき子。パンダのマグカップを持って「暇かっ?」と言いながら特命係の部屋に入ってくる「角田課長」を演じる山西惇。サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官・巡査部長「青木年男」(内調へ異動)を演じる浅利陽介。など様々な個性豊かなメンバーが登場する。

そして今一番注目なのが次の相棒が誰なのか?という点だ。これまでの相棒は「か」ではじまり「る」で終わる名前になっている。名前はもとより、どんな俳優が演じるのかが非常に楽しみである。SNSなどでは、向井理、鈴木亮平、速水もこみち、山田孝之、菅田将暉、田中圭、福士蒼汰、町田啓太、松田翔太、松下洸平、松坂桃李、中村倫也、稲垣吾郎などが挙がっている。

個人的には向井理さんが良いなと思う。どこかミステリアスな雰囲気が出そうだなと思うからだ。

最初に掲げた「もう少し一緒にやりませんか?」という右京さんの言葉に最後、冠城くんが「最高のはなむけの言葉です。長い間、お世話になりました。」と言って深くお辞儀したシーンは本当に感動して泣いてしまった。

新シーズンが待ち遠しい。





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