「走っているとき何考えているんですか?」
初めましてっていう書き方が正しいのでしょうか。
高橋宗司です。
寝られないのと、友達がnote書いているので書きたくなって書いてみました。
というより、皆さんどうですか?って聞いてみたいことがあって書いてみました。
今、久しぶりにというか、長い長い空白を経てジョギングを再開しています。週に1、2回ですが。
僕のことを知らない人はこの文章を読んでないと思いますが、遠い昔僕は陸上の長距離をまぁまぁ本気でやっていました。
中学1年~3年生は実写番ルーキーズの野球部と平行して陸上と駅伝の大会に助っ人として駆り出され、
高校1年~3年生は宮城県の名門ではないですが真面目に部活動に勤しむ公立校でまぁまぁの頻度で頑張り、
大学4年間は脳ミソが走ることだけの人たちと寮生活をして長距離を頑張っていたかと記憶してます。
そう考えると、13歳から22歳までの9年間はわりと普通の人より長い時間走ってました。
そして何年か空いて、26歳目前の今、走ってると呼んでいいのか恥ずかしいですが、だらだら走り始めました。
そこで思うことが出てきました。
ですがまだ言いません。
僕はいまサラリーマンです。
自己紹介の機会が抜群に多いです。
初対面の方々も毎週のように現れます。
仲良くなると「陸上の長距離やってました~」
って言う機会も多いです。
経験上95%程度の確率で質問されることがあります。
「走ってるとき何考えてるの?」
です。
僕だけでなく、ランニングが趣味の方や陸上経験者の方なら、人生で3億回くらい聞かれているはずです。
「いやぁ何も考えてないんですよ」
「ご飯のこととか考えてます」
って最初のほうは答えてたんですが、僕もプライドは一応それなりにあるんで、段々「いやぁみんなそういうよなぁ、こんな答え聞きたくないよなぁ」
と、思ってしまいます。思ってしまうというか、正解はおそらくランナー共通で存在しながらも、答えられない自分が恥ずかしいってのが本音です。
多分我々ランナーが感じてる「あの感じ」を説明できれば、絶対「おおなるほどぉ」って思ってくれるはずです。そんなランニングは浅くねぇ!って要素が大きすぎますが。
僕は別にそれを説明してすげぇなぁと思ってもらいたいわけでもなくて、もちろんあわよくば「じゃ俺も走ってみようか」って思ってほしいですが、一番は純粋に自分が言葉で説明できるようになりたいです。
ここまでだらだら変な文章を書きましたが、僕なりの正解に近いんじゃないかな?的なのはあります。
それは @EKIDEN_News さんに教えてもらった
村上春樹さんの著書「走ることについて語るときに僕の語ること」という本にありました。
こんなに今書いている文章にピッタリな本あるかいってくらいピッタリなタイトルです。
気にならない方もこのタイトルで調べてみてください。本を読んでみてください。名言がたくさんあります。
凄く覚えているワンフレーズに、
「空白を獲得するために走っているということなのかもしれない」
というのがありました。多分あります。絶対あります。
大学4年のときこの文章をみて、
「これだっ!!!!」
と猛烈に言語化できて感動したのを覚えています。
そこで調子にのった僕はその日以降、「走ってるときになに考えているの?」と聞かれた時に、
「いやぁ、空白を獲得する感じ。」
と一瞬何人かに答えたのを鮮明に覚えています。
1兆%納得してない顔で「へぇー、すごいね、そんな感覚なんだ」と返答されたのも覚えています。
村上春樹さんの感覚はハルキストかランナーにしか伝わらないし、そもそもそのワンフレーズで納得させるのも無理です。すごくこの答えをしたのを恥ずかしく思うし、村上春樹さんに全力で謝罪したい気持ちでいっぱいです。
こういう黒歴史もあって、最近猛烈に「走ってるときになに考えてるの?って言われたときの高橋宗司らしい答え」を考えています。
多分ないのは分かっています。
一言で理解されるほどランニングは簡単なもんじゃないし、ぼくが思い付かないくらいランニングが素晴らしいものだから。
でも、一言じゃなくても、少し長くなっても説明したいプライドってあるんです。僕という人間をそこでもっと知りたいと思ってもらえる可能性だってあるし、ランニングっていいなと思ってほしいし。
みんななんて答えているんだろう。
最近、ここで何て答えるかで、僕という人間が試されているんだって思う瞬間が多いです。
自分で思っているだけですが。
僕みたいなある程度説得力が微力ながら有る人間がここでビシッと言えば、走ることについて今後興味がわく人だっていると思うんです。
でも、本当に一回も自分で納得できたことは無いです。
本当に無いです。悲しいくらい。難しく考えすぎなのかもしれません。
いつも↓みたいな感じになります。
まず本気で走っているときとゆっくり走っているときは全然違うよって説明して、その後すぐに
「ゆっくり走るときに考えることはおのおの違うよなぁ、みんな知りたいのはなんであんなキツイことやるんですかっていう視点なんだよなぁ」
って気づいて、
「身体の先から先までどう動いているか自分で感じてます。それがたまらないんです。変態なんです、僕」
って言って、そして「いやぁ、そうじゃないんだよなぁ。。。ここ笑い要らねぇんだよなぁ。。。」
って後悔して、また自分の中での振り出しに戻ります。
戦いは長い。