WEBサービスやアプリを開発したい非エンジニアが最低限知っておきたい、5つの工程
こんにちは、 BtoB企業のための新規事業会社、株式会社Lboseの小谷草志です。
今回は、BtoB企業の新規事業立ち上げに特化した月額制オンライン開発チーム「ATTEND biz」などの仕事をしていて頻繁に聞かれる質問「Lboseが支援するサービス開発ってどんな流れで進むの?」をわかりやすくご紹介したいと思います。
あくまでLbose流ではありますが、非エンジニアの僕が1年間に20社以上の新規事業立ち上げを支援するなかで、「最低限この流れを知っておけば心配ない」と思っている、サービス開発に関する5つの工程を、よく似ている(と勝手に思っている)家づくりに例えて解説します。
WEBやアプリサービス開発の5つの工程
最初に言葉の説明から。僕たちはサービスやシステム、アプリを作ることを「開発」、完成までの流れを「工程」と呼んでいます。どんなサービスを作るかにもよりますが、工程は大体の場合、以下の5つに分かれます。
1.要件定義
2.設計
3.デザイン
4.開発・テスト
5.改善・運用保守
◆工程1:要件定義
家づくりでたとえると「どんな家を建てたいですか?」ということです。2階建て?平屋?鉄筋コンクリート?木造?何部屋にしますか?トイレはいくつ必要ですか?など、クライアントにヒアリングをして、全体像を把握するフェーズです。
この段階で一番大切な問いは「誰の、どんな課題を解決したいのか?」と「どんな背景や想いでそこに至ったのか?」です。この問いは開発を進める中で常に中心になるいわばサービス開発の震源地です。迷ったときにはここに帰ってきて結局何がしたかったのか?を確認するための大事な問いです。
壁紙や外壁素材など表面に見える部分(デザイン)ではなく、柱・梁の素材や工法などの構造的な全体の大枠を定めていきます。僕らが支援するWEBやアプリサービス開発では、この業務はPM(プロジェクトマネージャー)と呼ばれる職種の人たちが担います。PMは開発の現場代理人兼営業の役割を担い、クライアントと開発チームの連携を図るとても重要なポジションです。
◆工程2:設計
工程1のヒアリング結果をもとに、おおまかな設計・デザインの計画を立ててクライアントと共有します。この段階で大事な問いは「最も中心となる機能、ユーザー体験は何か?」です。開発のスケジュールや概算費用もこの段階で算出されます。
家づくりでは建築士(設計士)が活躍する場面ですが、サービス開発の場合はエンジニア(技術者)とディレクター(現場監督)の仕事。どんなネットワークを使ってサービスを構築するか?システムの規模は?など、より具体的な仕様を決めていきます。
ここで決定した仕様を基に開発を行うので、とても大事な工程です。家づくりの場合、柱と梁・屋根まで完成した棟上げ後に「やっぱりトイレは2階にしたいんですけど〜」は難しいですよね。それと同じで、ここで決まった仕様を後から変更するのはとても大変です。
◆工程3:デザイン
工程2で作った設計をもとにデザイナーが中心にユーザーの目に触れるデザインやUI(ユーザーインターフェース)を形にしていきます(家づくりでいうと内装や壁、建具といった目に見える部分にあたります)
この段階では、まだ実際に動くサイトやアプリはできていません。「どんな機能がつくのか」「どんな見た目になるのか」など、動く前にしっかり設計書を固めていく工程です。
ちなみに余談ですが、この段階で意外と見落としがちなのが、ロゴデザイン。新規開発時は責任者や担当者が「こんなサービスにしたい」とは思い描けても「こんなロゴデザインにしよう」までは考えられないことがほとんど。
でも、サービスのロゴを考えるということは、サービス名はもちろん、デザインもある程度イメージできるようになるということ。なので、僕たちは比較的早い段階で「そういえばロゴどうしますか?」というお話をすることが多いです。
◆工程4:開発・テスト
そして、形になったWEBやアプリの見た目、機能の仕様を確認し、クライアントのOKがでたら、いよいよ大工さんが実際に家を建てる工程に移ります。この大工さんにあたる役割が、バックエンドエンジニアやフロントエンジニアと呼ばれる人達です。設計した機能・デザイン通りにサービスが動くように、システムを作り上げていきます。
そして、完成したサービスを確認し、仕様のテストを行います。家づくりでいうと、暮らしにくいところがないか?開かない扉はないか?きちんと設計書通りに建てられているか?などの確認です。ここでは、依頼者である皆さんも1ユーザーとしてサービスを触ってみて一緒にチェックしていきます。
◆工程5:保守・運用
僕たちのサービスの特徴として、引き渡し後、そこで業務終了となることはほとんどありません。新しいサービスの開発においては、リリース後にユーザーの声を聞きながらいかに素早く改善していくかが非常に大事です。実際にエンドユーザーにサービスを使ってもらいながらユーザー自身の声を聞いてサービスの改善を素早く行うことでサービスの成長をお手伝いします。家づくりでいうメンテナンスやアフターフォローも、長い期間行っています。
最後に、同じ非エンジニアの立場から
以上が、僕たちが運営するATTEND bizでのサービス開発の流れです。家づくりに例えた簡単な説明になりましたが、自分で開発はできない、でも新規サービスを事業化したいという方も、最低限この工程を知っておけばプロジェクトがよりスムーズに進むのではないかなと思います。
最後にひとつ、非エンジニアである僕から、僭越ながらアドバイスがあります。もしWEBサービスをリリースしたいと思っているなら、まず既存のWEBやアプリのサービスやデバイスを触りまくって、ITについて肌感覚で知っておくのがオススメです。
ユーザーがどんな気持ちでサービスを選んでいるのか?制作者がどんな人たちで、どんな手順でサービスを作っているのか?何となくでも知っていれば、実現が難しいオーダーをせずに済み、コストも減らせるかもしれません!お互いに認識を合わせることで、気持ちよく仕事ができるのではと思います。
今回は「非エンジニアが最低限知っておきたい、WEBやアプリサービス開発の5つの工程」についてご紹介しました。あくまでも僕たちのやり方なので、異なる工程で進むプロジェクトも多いと思いますが、Twitterでもこのような非エンジニアという視点からの発見や知見をつぶやいているので、よければご覧ください。
BtoB企業の新規事業立ち上げに特化した月額制オンライン開発チーム「ATTEND biz」
僕らが運営する「ATTEND biz」というサービスは、このnoteで紹介したような、「BtoB企業の新規事業立ち上げ」の知見を蓄積しながら、開発・リリース・運用・改善という初期段階に伴走し、支援する開発チームを提供するサービスです。
弊社の「3,000名の優秀なフリーランスとのつながりを活かし、フェーズに合わせて適切な人材をアサインできる」という強みを活かし、有り難いことに、2020年3月のサービス開始から12月現在でこれまで50件以上のご相談と20件以上の新規事業開発案件をいただいています。
・Webサービス・スマホアプリを立ち上げたいが、開発体制がない/リソースが不足している
・慣れないWebやアプリの開発で、相談や議論できる相手がいない
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お話を伺いながら、その企業に最適なチーム編成、開発支援、その後の継続まで、しっかりと支援していきます!
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