その路へは進まないことにした
創作活動と経済活動の両立という終わらぬ問答
殊、コロナ禍においてこの問答は、アマチュアクリエイター全員の頭の中をぐるんぐるん一日中回っている。
なんとなくアルバイト等で生計をたてながら、いつか現れる(と信じてやまない)チャンスをいまかいまかと待ちわびていた我々は、いよいよ生計をたてる、ということが難しくなってきた。私もその中の一人である。
私は物書きとして生計を立てるのが夢なのだが。
日々何かを書き上げ、それが自身の血肉となっているのを信じ、どこかの賞に応募してみたり、ワークショップなどに参加してみたりなどし、…でもそう上手いこと人生転がるわけもなく。お金と誇りが削られていくなかで、とりあえず目先の金ほしさにまたアルバイトに明け暮れたりするのだけど。
そうだ、何か書くアルバイトに応募してみよう
そう思っていくつか応募してみたけど、それもなかなか通らない。このご時世なのもあって応募が殺到しているらしい。
でも、どこか、安心した自分もいた。
私は、私の人生を賭けて守っていきたい、磨いていきたい私の武器を、アルバイトごときに使って後悔しないか。
お前の筆は、一時間千円ぽっちの価値しか生み出さないのか。
その文章は、お前の武器を磨く研磨剤になり得るのか。
本当に好きなことにしか一生懸命打ち込めない、仕事だしそれなりに頑張るっちゃ頑張るけど、心のどこかで「こんなもん」と馬鹿にした、冷めた気持ちでしかいられない自分が嫌で、会社をやめてフリーランスになったのに
「こんなもん、こんな文章、書いても何にもならんのにな」って思いながら書いて、お前、後悔しないか。
というわけで、全く私の夢と関係のない事務方のアルバイトを新しく始めてみることにした。こうやってタイピングすることは得意だし、パソコンも好きだし、何より今の生活めちゃくちゃマンネリ化していたので、新たな環境に飛び込むこと、とてもとても楽しみである。
勘違いしないでほしいのだが、一時期Web記事を書かせてもらっていたこともある。いずれも演劇に関する記事だった。ウッキウキで書かせていただいた。
そう、私はウッキウキで書く仕事しか、やらんぞ。ウッキウキで書いて生きていくことを目標にしているんだからな。
「何でもいいから書いて生きていきたい」とは、違うだろ。
ちゃんと「後悔」に触れる最低ラインは見極めるんだぞ。
人を傷つけたり、騙したりする文章なんか、もっての外だからな。
父ちゃん母ちゃんに胸張って話せる仕事をしていくんだぞ。
以上、29歳コロナ禍、限界アラサーの私と、未来の私との約束でした。
自分自身との約束を守っていくことが、自信をつける一番の方法とのことなので、守って守って、最終的に無敵モードになろうと思います。
みんなも無敵になろーぜ。じゃ。
Photo by John-Mark Smith on Unsplash
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