「どっち」でもない私なので
Creepy Nutsが大好きです。知らん人はググってください。
ラップです。ヒップホップです。なんだけど歌っている内容はなんかかっこつけたいけどかっこつかないもどかしさとか歌ってて、かわいらしくて、アホでめちゃくちゃ元気出ます。
聴いてみて、好みじゃないなぁと思った方、とりあえずこちらだけ見てください。
【Creepy Nuts】どっち【クリープショー2018 沖縄公演】R-指定 DJ松永
https://www.youtube.com/watch?v=02G0r1PnOH0
Amazon Musicではアマプラ会員なら無料で原曲ちゃんと聴けますんでぜひ。
結論から言うと、私まさしくこの歌に出てくる人なんですよ。
「ヴィレッジバンガードにも、ドン・キホーテにも俺たちに居場所はなかった」そんな人なんですね。てか今もそうなんだなと、思ったから書いてるんだけど。
中学のとき、私は女子バスケットボール部に所属しておりまして。あなたの学校の女バスと同じようなかんじで、ほどよく先生に反抗したり、ブイブイ言わせていたんですけど。
同時に休み時間ボーボボの二次創作漫画描いて回したりもしていたんですね。
スカートギリギリまで短くして、流行に乗ってかわいいシュシュを手首につけて、初めての彼氏とお祭り行ったりとかしながら、
帰宅してすぐPC開いて小説書いたり、ネット上の脱出ゲームにハマって延々やったり、テニミュに熱狂したりしてて。
バスケ部の友達も、オタク仲間もどっちも好きだったから日替わりな勢いでそれぞれと一緒に帰ったり遊んだりしていた。だってどっちも好きだから。私にとっては当たり前の毎日だった。どちらからも無理に離れる必要も感じてなかったし、それで良かったと今でも思っているけど、どうしてもいつまでも胸の内に引っかかっている言葉があって。
重度の鉄欠乏性貧血にかかって、合計して半年近く学校を休んで療養していた時期があり、絶対安静で部活にももちろん顔出せないし、てか身体動かしちゃダメだったので、ずっと布団もぐって漫画描いてたのね。
久しぶりだったのもあってめちゃくちゃ楽しくなってしまって、無印の分厚いノート三冊分くらい一気に描いて、んで、元気になって学校行くようになってから、そのオリジナル漫画を、バスケ部の友達に見せた。
同学年のバスケ部の友達は確か7人?とかだったんだけど。そのうち2人がすごく興味を持ってくれて、「続き早く描いてよ~」って言ってくれるくらい。嬉しくてどんどん描いては、休み時間ごとトイレで私の漫画を読む、みたいなのがだんだん習慣化されていった。その最初にハマってくれた子のうち一人がキャプテンだったこともあってか、ほかの子たちも少しずつ興味もってくれたりしてますます嬉しかったんだけど。
ある日、いつも通り休み時間トイレ行ったら、私の漫画に興味を示さなかった友達が2人いて、突然言ったんだよね。
「●●(キャプテンの子)返して」
「私たちはそっち側にはいかないから」
って。
吐き捨ててそのまま出て行った。
当時の私、マジで自意識がゼロだったというか悪意に超絶鈍感だったので、意味が分からなくて「???」って感じでノーダメージもノーダメージ。え?あ、うん??みたいな反応して、いつも通り興味持ってくれた友達にだけ漫画見せてたと思う。
そんで、吐き捨ててきた友達にも別に何も思わず、部活の時も喋ったりなんなりしていた。(無敵かよ)
成長して自意識が出てきて分かったけど、
「うちらドンキ側の人間だろ、ヴィレバン側に連れてってんじゃねーぞ」
ってことだったんだな。
今さらながらきっちりトラウマ化してきやがってます。
そんで私は今、主に演劇とか文章とかの世界で生きて行きたくて、この季節の蝉もびっくりな勢いでひっくり返ってワチャワチャ手足動かしてもがいてるところなんですけど。
「意外とちゃんとした芝居してるんだね」
「意外とちゃんと芝居観てるんだね」
「意外とまともな文章書けるんだね」
とかよく言われます。
あ、中学と逆だ。と最近気づきまして。
「ドンキ側の人間なのになんでヴィレバン側にいんの?」
って。思われるんだなって。
まあでも、逆に、明らかドンキ側です!みたいな作家さんってそういない気がしていて、これはギャップ萌え的なもの狙っていけば私売れるのでは的な感じで利用してやれ的な気持ちでいたんですけど。
今回この記事かくことになったきっかけっていうのが
ハッキリと、敬愛する友人が
「ドンキ側で生きていけるヤツが演劇しにくるんじゃねーよ」的なことをつぶやいてるのを見てしまったからで。
自分でもびっくりするくらい動揺してしまったので吐き出すために書きました。
人見知りもそんなにしないし、初対面の人ともそれなりに楽しくやれるし、人が多いところに放り込まれるとついついピエロ役率先してやってしまうお調子者(自分で言う)です。
EDMも好き、夏は海行きたい浴衣着て花火みたい。お酒も好き騒ぐのも好き。
映画観るのも好き、美術館も好き、舞台ももちろん好き。漫画読むのも好き、絵を描くのも文章書くのも好き。文章について人とじっくり話すのも好き。お寺とかも好き。本読むの好き。
あっちいると「意外と真面目だね」「サブカル女子?」ってちょっと引き気味に笑われて、
こっちいると「なんも悩みなさそーだな」「明るくて羨ましい」って一線引かれる。
「どっち」でもない私はどこにもなじめねーんだなと、はっきり言われた気がしましたよ。
あ、でもなんか、さっきまで私本気で泣きながら
「私みたいな人間は演劇やっちゃだめなんですかね?」
みたいなこと書こうとしてたんですけど
ごめんな、私はやはり「どっち」でもない人間みたいだ。
なんか、私みたいな人間、あんまり歓迎される世界じゃないらしいですけど。
演劇好きなんで。演劇やり続けますね私。文章も書き続けますね。
来んな、って言われても。
ごめんな、「どっち」でもないから「どっち」のマインドも入ってしまっているんで。
「どっち」かですよ私は、って言った方が
どうやらその「側」では強く支持されるみたいだけど。
強く支持されないとしても、私は私のやり方貫いてやるからな。
現実に絶望してなくても、根が明るくても、演劇やっていて白い目で見られないようになればいいな。本当に。
芸劇で芝居観たその足で「ほんじゃクラブ行ってくるぁ!」って言っても白い目で見られないようになればいいな。
文化系草食ヒエラルキーも
体育会系肉食ヒエラルキーも
クッソ馬鹿馬鹿しい。
なんでも二分化してジャッジしようとしやがって。
そうやって互いに差別し合って、排他的なこと言いあってできたその隙間を
繋げられるような作品を書いてやるからな。
ドンキもヴィレバンにも居場所なかったけどそれで良かったって私も歌ってやるからな。まとめてチャンポンしてやるからな。
待って本当になんだこのnote
ま、いっか。