愚痴垢運用について/愚痴垢と〇〇〇は似たり寄ったり
最近(特に二次)創作界隈で愚痴垢が目立つようになってきたので思うことを書いていこうと思う。
私も1か月ほど愚痴垢を運営していたことがあるので、その体験もまじえながら書いています。あくまでも私が個人的に感じたことなので、全員にあてはまるわけではありません。ご了承ください。
愚痴垢の運用について
愚痴垢は自分をみじめにさせる
この記事を書くにあたって、さまざまな愚痴垢(絵描き、字書き)をのぞかせてもらったが、おおむね皆さんの言いたいことはこうだ。
互助会がうざい(「キャー!〇〇さんの絵、エモい~♡ヤバ、鳥肌立っちゃった~~!!」的な空リプがウザい)
互助会してるだけのhtr絵師・字書きのいいねが自分よりも上で腹が立つ
互助会してない自分の努力はだれにも認められない
うん、わかる。めちゃくちゃわかるよ。
私も互助会(好きでもない相手に積極的に絡んだり、感動もしない作品に「すてき♡」と言う行為をする人たち)に属すのがイヤなタイプだったから全然いいねもらえなかったし、フォロワーも全然伸びなかった。だからくやしい思いをどこかに吐き出したくて、私も一年ほど前、約1か月という短い期間ではあるが愚痴垢を運用していた。
なんであんなに骨折している絵がいいねつくんだろう?
色塗り下手すぎなのに4桁フォロワーがいるの、まったく解せない
♡喘ぎのヘタクソ文に大量のブクマがついてるの、考えられない…
一生懸命書いたのに全然ウケない…なんで相互はRTやいいねしてくれないの!?
毎日のようにこんなことをツイートしていたのだ。
だが、1か月ほどしてすぐに垢消しした。なぜなら愚痴ばかり言っている自分、他人のせいにしている自分をみじめに感じてきたからだ。
どこかで聞きかじった話だが(本当かどうかは知らないけれど)脳は主語を判別できないらしい。つまり愚痴垢でツイートしたネガティブな発言は、たとえ互助会や相互、界隈の人間をターゲットにしていても、ブーメランのように自分に返ってくるのだという。
おそらく私は愚痴ツイートしたそばから、なんとなくソレを感じていたんだと思う。愚痴をタイムラインに吐き出すたびに自分で自分の首をしめているような感覚になり、結局愚痴垢をやめた。
愚痴垢よ、自分で底辺と呼ぶな
ちなみに愚痴垢を運用していると自分のことを「底辺」と呼ぶ機会も増える。(いいねがもらえない=界隈の底辺、あるいは神絵師や大手と比べたら自分なんか底辺の絵師・字書きなんだという考え)
正直、それは自己肯定感を下げるのでやめたほうがいいと私は思っている。
そもそも(一次創作ならまだしも)二次創作はただの趣味だし、原作者からしたら二次人口の99%(※)はアマチュアがやっていることなのだから、本来ならば二次創作界隈に「神」も「底辺」も「カースト制」もないはずだ。
(※)まれにプロの漫画家さん、アシさん、イラストレーターさんが二次やってることもあるので99%とする。
なのに愚痴垢人たちは自分のことを必要以上に…いや、積極的に?「底辺」とよびたがる。そもそも趣味としてやっている以上、カースト制でものを考えるクセはやめたほうがいいと思うが、そうもいかないのが二次創作界隈の現状なのか。
でも「底辺やhtrから抜け出したい」というわりには自分で底辺と呼んでいるのだから、いつまでも「底辺」の呪縛から抜け出せないんだよな…なんて思うのだ。
「思い込み」は使い方によっては毒にも薬にもなる。どうせなら自分のことを「底辺」だとか「htr」だとか思わせる毒として使うのではなく、「立派な絵描き・字書き」と思わせる薬として思い込みを使用してほしい。
愚痴垢と互助会は似たり寄ったり
私は愚痴垢を1か月運用していて気づいてしまった。
「愚痴やネガティブ発言は全部自分に返ってくる」のと同時に「愚痴をいうこと」は「互助会が互助会してること」と大差ないのではないか?と。
互助会のひとりが「え~ん、今回うまく書けなかったよ~いいねも全然つかな~い💦ぴえ~ん😢」とつぶやいたことに対し互助会メンバーが「そんなことないよ💦〇〇ちゃんはがんばってるもん!」と慰めている一方で、愚痴垢の人たちは「私の作品ダメだ…誰も見てないし…」とツイートし、ついでに同じ思いをかかえている人のツイートを漁っていいねやRTをする。
互助会は直接なぐさめてくれる相手がいる、愚痴垢は直接なぐさめてくれる相手がいないだけで、なんとなくやってることが同じなんじゃないか?と思えてしょうがない。
いずれにしても時間の無駄だったりするんだよなぁと個人的に思うのだ。(もちろん、互助会のほうが相手がいるぶん愚痴垢より時間は多く取られる)
つまり何が言いたいのかというと…愚痴ってる暇や(思ってもないのに無駄に他人をほめたり共感したりする)互助会をしている暇があるなら、自分の絵や小説を磨く時間に充てる方が生産的だし、嫉妬している相手の作品を分析したり、プロの小説を読んで言い回しなんかを勉強したりする方が創作活動にプラスになるということだ。
愚痴垢を運用している人は「互助会が嫌い」と言っている人が大多数だが、時間の使い方という観点で見ると、互助会とやってることがあまり変わらないと思う。
むしろ、互助会やってる方が数字の伸びを感じられるから「得」なのかもしれないよ(笑)
もちろん互助会も愚痴垢もまったくダメだとは言わない。互助会に参加することで(フォロワーやいいねなどの)数字を稼げてモチベーションを保てるのならOKだし、愚痴の吐き出し先があることで精神が安定するなら多少はかまわない。
けれどどちらも依存しすぎてはいけないよな…と思う。
もしも、互助会が苦手&現状愚痴垢を運用していて「少し疲れてきたな」と感じている人は、一度SNSからはなれてみることをおすすめする。愚痴をこぼす時間があるのなら、いっそのことSNSを消してもっと自由に、自分の楽しいことに時間をさいてほしいと願うのだ。