やたら寄ってくる女の子がいる。 なんか人懐っこい女の子っているでしょ? そんな感じ。その子の印象は、カバンに変なモンスターのキーホルダーをつけてる悪趣味なやつしかなかった。 「知らないだろうから教えてあげる!」 それが口癖なのか、俺が知ってるようなことでも説明してくる。 あと、そいつが雰囲気変えた話とか。(そんなの知るわけない) 正直悪い気はしない。めちゃくちゃ美人というわけではないが、美人と可愛いを混合したような女の子。だからブサイクでもないけど、、、って感じ。分類でき
この平和な街には、ドロドロとした商売をしている者がいるという。それはそれは血生臭い、ということもなく、精神をボロボロにするという意味では、さほど表現に差異はないとも言える。 それを聞いたのは友人からだった。 「この市内には、悪を成敗する代わりにお金をもらう奴がいるって。」 ふと、言い出した友人を凝視した。 「え?急に?」 「急なんかじゃないよ。あんた、困ってるっていったじゃん。」 まあ確かに、困りごとはある。高校生だからね。若い子どもにはたくさんあるでしょうよ。 「お母さん