「THE BOY FROM OZ」
人生にはショータイムが必要だ―
大好きなミュージカル
「THE BOY FROM OZ」
キャスト
ピーター・アレン:坂本昌行
ライザ・ミネリ:紫吹淳
恋人グレッグ:IZAM
敏腕マネージャー:宮川浩
母マリオン:今陽子
義母ジュディ・ガーランド:鳳蘭
オーストラリア出身のエンターテイナー
ピーター・アレン ( Peter Allen ) のその生涯を
彼が生み出した名曲とともに送るミュージカル
劇中でも使われている代表的な曲は
「愛の告白 / I Honestly Love You 」
「あなたしか見えない / Don't Cry Out Loud 」
「ニューヨーク・シティ・セレナーデ /
Arthur's Theme ( Best That You Can Do ) 」
日本では、2005年に初めて上演され
2006年に同じキャストで再演
2008年にも再び同じキャストで再々演
そして…
2020年、ほぼ同じキャストで
4回目の上演が計画されていたが
コロナで中止に
毎回、7~8回観ているので
トータルで20回以上は観ている。
このミュージカルの最大の魅力は
「歌」
それとストーリー
実在した人物ピーター・アレンの生涯を
自分の人生や、実際の出来事に当てはめて
考えることもでき
人の生き方について考えさせられる内容。
実際の話しなので
主要な登場人物であっても、途中、
死がおとずれる。
4人の死が描かれている。
そして、その、
人の死をきっかけに
物語が動く。
初めは
人が死ぬ場面は
ただ悲しいように
感じていたけど、
何度も観るうちに
人が死ぬことで
周りの人の人生は大きく変わる
そんなことが描かれた作品である
と、いう事に気づく。
1幕の終わり
「こんな退屈な街なんか出て行ってやる!!」
という威勢のいい歌で終わり
オーストラリアの田舎町を出て
ニューヨークに渡る主人公
しかし、2幕の最後で唄う歌は
「故郷はここ、オーストラリアだけ…」
若いころは退屈だと思った街も
死が近づくころには懐かしく思い
自分の人生を振り返る
そんなもの なのかも知れない…。
そして歌が本当に素晴らしい
初演の、初日の、1曲目…
幕が上がり主役が登場
セットも何も見えない
スポットライトだけの
状態で1曲歌う
初演の、初日、
まだストーリーも何も知らないのに
自然と涙がでて、驚く
歌に感動して泣いたのは
初めてかも知れない
それほど素晴らしかった
2日め以降
ストーリーと歌詞が重なり
これから始まるストーリーの
儚さを想い
もれなく、毎回、涙ぐむ。^^;
主役以外も
紫吹淳
今陽子
鳳蘭
それぞれの見せ場で披露する歌も
どれも素晴らしい。
このミュージカルのコピー
人生にはショータイムが必要だ―
その言葉の通り
それぞれのショータイム
作品もキャストも
全て素晴らしいミュージカルだった。
また、あの歌が聞きたいし
あのミュージカルが観たい。
Broadway版のサウンドトラックはあるが
日本人キャスト版はない。
去年中止になった公演の再演も
ないんだろうなー。
悲しい (T_T)