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二次創作を通して今感じていること

去年から二次創作の活動はしていたんですが、本格的に、特にアニメーションの作成に注力し始めたのは今年の春頃からで。
今回は、そこから今まで制作してきて思ったことを書きます。


まず、作品を公開する場所によって出すものが異なってくることを実感しました。
インターネットにはたくさんの人がいますが、特にSNSで公開する時に重要なのは
①とにかく映えて目立つこと
②コミュニケーション

実はこの二つは自分にとって非常に苦手なことでした。

①に関しては、色について全く知識がなくてもある程度は飾れるのですが、
他人の目を引く見せ方(目立たせ方)というのはやった事がなくて。
しかも1.2秒目で目に止まるような目立たせ方は、仕事でほとんど必要がなかったので厄介でした。

SNS上にはそんな映える写真やイラストが無数にあるので、知名度がないアカウントにとっては、二次創作であっても線画だけではかなり難しい。

さらに①について、最低限必要だと思う事は
◆目立つ色
◆美人を描く
◆顔〜バストアップを目立たせる
◆盛る

です。この辺りを抑えていると自分的には目に留まりやすいし、見てもらいやすいのではと感じました。



◆目立つ色

色について。
昔から色塗りだけは本当に苦手で、絵の具で色を塗ると元の線画の魅力が半減するという問題が自分にはありました。

なので苦手意識が強い分野。なんとなくの色は頭に浮かぶけど、実際に色をとって塗ってみると思っていたのと違っていたり。
それはまだいい方で、何色を塗ればいいのか分からない事もしばしば。色の作り方から分からない。できれば避けたいなーと思っていました。

色の塗り方にも種類があり、水彩、色鉛筆、ベタ…色々ありますが、
描いたイラストを後々、アニメにしたい事もあるので、やはりベタ塗りが一番相性が良いと思いました。
問題はそのベタ塗りをどう映えさせるか。

特に自分のイラストは女性向けなので、パステルトーン系や、カラフルな可愛い配色とキラキラした感じを足したり、エフェクト的な光の当たりを入れたり、色々試しました。
また色は淡い色より濃いめの方が目立つので、そこも途中で変更しました。


◆美人を描く

まがいなりにもSNSを数年やってきて思うのが、やっぱりみんな美人が見たいのだということです。
自分も美人を見るのも描くのも好きなのですが、不細工も好きな方、というか描けないと仕事にならないとこう事もありましたし、美人しか描けない絵描にはなりたくないと思っているところがあるので、
とても魅力的だったり、画力のある絵師さんの不細工な人物画にも惹かれるのですが、
SNSでこれから知ってもらう、となるとやはりウケは悪くなりがち。そこに何かしら工夫(面白いネタがあるとか漫画にするなど)がないと厳しいなと。単体で勝負できるのは、知名度がある程度ある人に限ると思います。

また女性向けの場合、男性の絵を描くにしても、やはり女性的な男性の方が受け入れてもらいやすい気がしています。つまり、線の細い美男子です。
二次創作(女性ファンの多い)の分野では特に色濃いなと感じます。
筋骨隆々なバッキバキの野郎も全く受けないわけではないですが、やはり色白で綺麗な目をした男の子の方が圧倒的に受けがいい。(日本では)

男性キャラクターでも、この骨格男子じゃないなぁと思うイラストでも、それが可愛らしいと言ってファンが付きやすい傾向にあると思います。つまり、女性が好きな男を描くのがポイントかと。
逆を言うと、男性ファンが多い作品のキャラクターで男性向けに発信するなら、男性が求める女性を描くのが良いと思います。



◆顔〜バストアップを目立たせる

これはSNS特有なのか、時代なのか。元々人は一番顔に興味(特に目)がある傾向にあると思うのですが、特にSNSでは一番見たいと思われる胸から上を見せた方がいいと思いました。
全身を描いても魅力的な絵はありますが、SNSでは画像サイズが決まっているので、引きの絵になるとその分顔が小さくなってしまいます。
画力に自信がない場合は、ひたすらバストアップで攻めるのもありなのでは?と見ていて感じます。
特に最近は、見たいものしか見ない、それを一瞬で判断する傾向にあると思うので、せっかく描いたのに見てもらえない、なんてことにもなりかねません。。


◆盛る

盛る…と言うのは、単純に絵の質や情報量を増やすと言うことです。
情報量が増えると、なんとなくすごいものなのではないか?と思うのが人間なので、多少やり過ぎても、”目立つ”と言う観点だけでみると、あまりマイナス要素がない気がします。
最近はお絵かきソフトも進化していて、無料で沢山の素材が使えるようになっています。
もちろんやり過ぎは逆効果ですが、エフェクトや背景、可愛いブラシの素材などを効果的に利用すると、元の絵の見栄えが良くなります。

これらに、さらに人の心に刺さる要素をプラスすると、共感を呼び、うまくいけばバズる傾向にあるのではないかなと思います。



②コミュニケーション

SNSそのものがコミュニケーションツールなので、コミュ障な私はそもそも向いてないかもしれないのですが、このご時世、使わないと明らかに不利なツールなので、なんとか使いこなせないかと日々悩んでいるところだったりします。

今まで絵の裏方という立場にいたので、自分を発信、ビジネスで言うと売り込むための見せ方というのはやってこなかったので、学ぶことが多かったのですが、その中での葛藤みたいなものは正直ありました。

例えば、仕事では上手い絵というのが主な評価の基準だった為、いくら美男美女が上手くかけても、人間そのものがきちんと描けないと仕事を与えられない環境でした。
ポートフォリオに自分の好きな可愛い女の子や男の子の顔ばかり載せて出すと、この人はちゃんと人物が描ける人なのか?と疑われてしまうので、多くの人が苦手な手や足、難しい角度の俯瞰、煽りのアングルで描いてアピールしたり、ということがよくあります。

なのでこんなことを言うと、その考え方は歪んでるとか、間違ってると言う人はいるだろうけど敢えて本心を言うと、
やはりSNSに上がってくる作品を見ては、映えればいいのか?ウケる絵が描ければいいのか?自分は今の能力を手に入れるまで苦労してきたのに、描き始めたばかりの人たちにどんどん追い抜かれる状況に納得がいかなかったりもしました。

特にアニメーションは出来上がるまでに時間がかかるので、一概には言えないけれど、1枚絵より時間がかかるので量産できない上に、UPしたタイミングが悪くて出したものがスルーされたり、思ったより評価がもらえなかったりすると、やっぱり落胆が大きいし、何枚も描いて苦労して作ったアニメより、1枚絵の方がウケが良かったりすることもあります。
そんな時は、アニメ作る意味なくね…?と感じたりするんですよね。

私は特にTwitterでそれを感じることが多かったので、活動の場所を動画向きのYoutubeやTikTokに変えました。
爆発的に伸びているわけではないのですが、ちゃんと見てもらえている実感を感じられるので、変えて良かったかなと思います。

Pixivも同様で、フォロワー数が同じくらいなのに、Twitterでは数人の人から反応がなかった作品でもpixivでは700人くらいの人がお気に入りに登録してくれています。
さらにHOMEに行けば一覧できるし、検索機能やレコメンド機能もあるので、自分と好きなものが同じ人に見つけてもらいやすいと感じています。

インスタはそのちょうど中間で、動画投稿に便利な素材や機能もあるので、Twitterよりジャンルのファンは少なめですが、自分のファンを増やしやすいと感じています。

コミュ力の話とつながりますが、Twitterには利用者と絡む機能は、引用RTやリプライ、DM、最近はスペースもありますが、このコミュニケーションツールが私には不向きだったりします。。
主に文字でのコミュニケーションなので、話すのが苦手な私には都合が良いように見えますが、言葉って結構慎重にならなきゃいけないことも多くて。人の気持ちを読むのが苦手なので、うっかり相手を傷つけることもありますし、語彙力も低いのでハードルが私には高いのです。
DMも気軽に使うことはないし、そもそもTLが流れやすいので動画にはあまり向いていない(フォロワー数が多い人は別)とも思っています。

それに比べると、インスタはスタンプでリアクションもできるし、ストーリーズにはクイズやアンケート、動画の質を上げてくれる音楽や、お題など、リアクションしてもらえるツールが多いので、コミュ障な自分には向いてるかと感じています。
ストーリーズにコメント欄があるのも、気軽にDMし合えるきっかけになっていて、使いやすいです。
また、記事ひとつひとつにインサイト機能が付いてるので、Twitterより気軽に分析できるのも利点かなと。

自分も技術だけでなく、コミュニケーションも大事だとは思っていますし、自分の存在を知ってもらうには必須ですが、コミュ力ある奴が正義という考え方で、クオリティなんかいらないと言って、絵の技術そのものを疎かにするのは好きじゃないです。
これからますます本物思考が強くなると思うので、肝心の作品がお粗末じゃ意味ないですし、これまで技術を磨いて素晴らしい芸術作品を残してきた先人の職人たちをバカにするようなことはしたくないので。



今後ですが、平面のイラストの勉強や創作もしたいのですが、3Dにも興味があって。仕事上、今後2Dの作品であっても3Dのソフトが主流になってくるのではないかと直感で感じているので、その時間も作りたいです。
創作については、飽きるまでやろうと思っていたのですが当分…もしかするとずっと飽きない気がしています。正直、遊ぶ暇があったら創作の時間に使いたいと思っています。なので、やりたいことが多い中でこの創作の時間をいかに確保していくか、何時間あれば満足するのか、もう少し見極めていかないといけないなと思います。

以上が創作活動を通じて今感じていることです。他にも色々ありますが、このくらいで。

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