楽しさと強がりの校外学習。これも経験。
ぴぃは、小学校生活の最後のイベント、校外学習へ行った。
行きたいは本当だった。
朝の6時起床には自信無さげだったけど、前日はいつもより早めに寝て、当日は起こすでもなく起きてきた。6時前に。
7時前に家をでると、この時期はさすがに寒い。
アスレチックで体を動かすだろうし、少し薄手のアウターを選んだが、ぴぃは肩を丸めてガクガクと震えて寒がっている。
集合場所の校庭に入って行くぴぃを見送る。
ぴぃの姿を見つけた友達が何人も走り寄ってくる。
誰よりも寒そうにしてるぴぃ…大丈夫かな?熱は無かったけど、体調悪いのかな?
すごく気になったけど、何かあれば学校から連絡があると思って、過剰な心配を振り払う。
久しぶり、ぴぃのいない1人だけの半日が始まる。
迷わず隣駅のドライヘッドマッサージのお店へ・・・
ぴぃが校外学習を終えて帰ってきた。
まず聞いた。「朝寒そうにしてたけど大丈夫だった?」
ぴぃ「現地着いたら暑くて、たぶんぴぃだけずっと半袖だった。」
・・・・・うそん。
そこからはノンストップの弾丸トーク。
楽しかったアスレチック、意外と楽しかった釣り堀、楽しすぎたスワンボート、楽しくてたくさん乗ったおもしろ自転車。
やったこと全部に楽しかったがついてきてホッとした。
行き帰りのバスの中では、いつもの面倒見のいいお友達が膝枕をしてくれたり、肩を貸してくれたりで寝かしてくれたこと。
同じグループになった子たちはみんな優しくて、何をするにもぴぃを優先的にやらせてくれたこと。
絶対に食べれないと思っていたお昼のカレーもおいしくておかわりをしたこと。
釣り堀で釣った魚の口から針を取れるようになったこと。
グループのみんなが到達できなかったアスレチックの塔に、ぴぃだけは到達できたこと。
ぴぃの校外学習は楽しい思い出で終えれたらしい。
ただ、寝る寸前にぴぃが言った。
「ママ、今日釣り堀で、お友達の魚から針を外した時、勢いで自分の指に刺さってね。めちゃくちゃ痛かったけど、みんなの前で痛がれなかったから我慢したんだ。」
そうか、そうか、楽しいことばっかじゃなかったよね、そりゃ。
痛かった時はすごく我慢したんだね。
痛いことぐらいは、分かりやすく痛がってもいいのに。
みんなに心配されたくないし、いつも休んでる分、大丈夫な自分を見てもらいたいんだね。
これだけは言っておきたかったと言うように、痛かったと何度も言いながら甘えて来たぴぃ。
そのまま一緒に寝た。
きっともっと我慢したり、不安だったことがあったと思う。
人生はその積み重ねだ。
その積み重ねでしか未来は作れない。
いつまでも甘えられる場所でいられるよう、私も積み重ねよう。
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