自分の体調と気持ちに正直に過ごすことの大切さに気づく。
今日はまたぴぃとショッピングデートをした。
ミッケが頻発している中だけど、ランチも兼ねてタピオカ屋さんに誘うと意外と乗ってきた。
タピオカ屋さんが入っているショッピングモールには、ぴぃの大好きなアニメイトとガチャガチャコーナーがある。
そこへ行くと、まず最初にガチャガチャコーナーへ、その後アニメイトへ、その後タピオカ屋さんへ。
というコースがいつも決まっている。
ぴぃが不登校になって、寂しそうな姿が見てられない私は、よくぴぃを誘い出してきてる場所。
もう、どこに何があるかはこなれたもんだ。
ぴぃは用が済むとすぐにでも帰りたがっていた。
でも最近は興味の範囲が増して、隣のショッピングモールへ自ら足を伸ばすようになった。
今日も、自分のほしいものが手に入ると気分を良くし、隣のショッピングモールをぶらぶらしたいと言い出した。
ぴぃが行きたいように回りたいルートでいいよと、私はついていくだけにした。
私の母は、自分の用事や自分の行きたいところへ、いつも私を連れて行ってくれた。
なんかしらの講演会、クラシックコンサート、美術館、自分のための美容室まで、私の興味があるなしに関わらず、私が小さい頃から一緒に行っていた。
でも、私はそれに対して苦痛に思ったことはなく、むしろ、外食やお土産といった贅沢というオプションが付いてくるのが嬉しかった。
大人になってからも、お互いの仕事帰りに待ち合わせ、ショッピングを楽しんで帰ることもあった。
ぴぃともそんな親子関係を築きたい、築けると思って、割と小さい時から連れて出ていた。
ただそれは、ぴぃにとってはとても窮屈な時間だったらしい。
早く帰りたいのは、自分の興味のないことに連れまわされることが、ただただ苦痛で退屈なだけだったということに気づいてからは、私は1人で出かけるようになった。
ところが、最近になって、ぴぃはお店をぶらぶらすることの楽しさを覚えたようだ。
「行きたいお店はないけど、ぶらぶらしようよ!」と言ってくれただけで嬉しかった。
途中、かわいいアクセサリーのお店を通りがかり、「ママ、ぴぃにピアスを選んでもらいたいな」と言ってみた。
ぴぃは、「ママに似合うものを選ぶね!」と言って、店中のピアスを楽しそうに吟味していた。
そして、最終的に4つに絞り込み、悩んで悩んでようやく3つに絞った頃には、私は胸がいっぱいで、「もう3つ買っちゃう!」と言って買っていた。
多分ここ、「ママ、ピアスを買いたいから、ちょっと待ってて」なんて言ったら、ぴぃは乗ってこなかったと思う。
私は嬉しくて、そのうちの一つをその場で着けて、またぴぃにくっついてぶらぶらした。
ふと、途中のお店で立ち止まり、私はぴぃの洋服選びに没頭してしまった。
ぴぃの服を選んでいるのに、「もう!!ママの時間になっちゃってる!!」とぴぃに言われてハッとした。
それだ、ぴぃは自分のペースがいいんだ、自分のペースとタイミングが心地よい子なんだ。
最近は私がぴぃのペースに合わせて行動してたから、ぴぃも楽しんでたんだ。
私はぴぃとぶらぶらできるだけで幸せ。だからこの時間を噛み締めよう。
ぴぃが店内マップを見ながら、現在地を確認し、行きたい場所を特定したりしている姿を見て、これもまた社会勉強なりとニヤついている自分が鏡越しに見えた。
ぴぃは今日、何も予定がないのに珍しくお友達の誘いを断った。
のに、暇そうにしてるから誘ってみたけど、お友達を断った理由は、
「体が疲れてる時は無理してまでお友達と遊ばなくていいんだよ。自分が遊びたいなと思った時に思った人と遊べばいい。ってこの前ママが言ってたから。」
だった。
「断る」を選択できたぴぃの成長も噛み締める。