好きなことがいっぱいっていいよね。
「ぴぃちゃんみたいに好きなことがいっぱいほしい。」
ぴぃは昨日、一緒にお出かけしたお友達に言われたらしい。
その子は同じ学校の隣のクラスの子。
一度も同じクラスになったことはないけれど、オンラインゲームを通じて仲良くなった子。
今は2人ともすっかりオンラインゲームから遠のいているけれど、お友達としての付き合いは続いている。
放課後や週末、1人でふらっと遊びに来てくれる。
ぴぃはその都度、自分が好きなアニメ、ハマっているリズムゲームやお絵かきアプリをすすめる。
お友達は中でもリズムゲームに興味を持ってくれて、ぴぃとゲーム内でフレンドになって遊ぶようになった。
ぴぃはそれが嬉しくてたまらない。
お友達ががレベルアップしていくのを喜んでみているぴぃ。
そのうちそのリズムゲームのグッズを集めるようになり、お友達が遊びに来てくれるたびにお披露目する。
昨日はそのお友達に遊ぼうと誘われ、うちに来るのかと思ったら、ぴぃがお出かけしようと提案した。
出先ではお財布のほかに漫画も買っていたぴぃ。
その時、お友達に言われたらしい。
「ぴぃちゃんみたいに好きなことがいっぱいほしい。」
楽しいと思えるものがいっぱいあって、ぴぃが楽しそうに見えるらしい。
ぴぃはそれを、なんだか嬉しそうに話してくれた。
「それしかないからだよ。」って発想にはなっていないことに少しホッとする。
楽しいことばかりじゃないことぐらい、言わなくてもわかる。
でも、今はその楽しいをお友達と共有できていることが嬉しいんだ。
それが私も嬉しい。