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都心で中古マンションを買う。-リアルな物件探し記録

こんにちは、建築士不動産エージェントの千春です!

私は築52年の築古マンションを購入しリノベーションして住んでいます。

この記事では、物件探しから内見そして購入に至るまでの私たちのリアルな体験をまとめました。


物件探しを始めた頃の条件はこんな感じです。

【物件の条件(当初)】

  • エリア:品川駅から乗り換え1回以内、ドアtoドアで1時間程度の駅。駅徒歩15分以内。

  • 価格:5,000万円以下(管理費・修繕積立金を合わせて3万円以下を目安)

  • 広さ:60㎡以上

  • 築年数:築25年〜40年
    リノベするので古くてOK。
    価格が下がり切っていて新耐震基準だと嬉しい

  • その他の希望:未リノベ物件、10年後に売りやすく貸しやすい物件、管理状態が良い。

ちなみに家族構成は、夫婦+子供2人(住み始める時の年齢は2歳と0歳)。


エリアがなかなか決まらない!

東京にゆかりのない私たち。
どこか思い入れのあるエリアがあるわけでもありません。

「東京に住むなら便利な都心が良いかなぁ」という曖昧な希望からのスタートでした。

自然豊かな場所も好きですが、今回は資産価値が下がりにくく将来売りやすい・貸しやすい家を求めていたのでまず「価値が落ちにくいエリア」にフォーカス。

最初は夢いっぱいで「低層のどっしりとした佇まいのマンションがいいな。緑が多い住環境だと嬉しい」と考えていました。
そのような物件が多い世田谷区や目黒区で探すものの予算オーバー。

加えて品川駅へのアクセスもそこまで良くないことから、希望エリアを横浜駅周辺に変更。

横浜は都心へのアクセスも良く、場所によっては資産価値も落ちにくいと判断しました。
個人的によく遊びに行くエリアでもあり、雰囲気も好きです。


初めての内見。結果どうだった?

横浜駅周辺で5件ほど内見。気に入ったのは最初の1件のみ。

でも、初めてだったこともあり、「他にも良い物件があるかも!」と考え、数件内見した後に「やっぱり最初の1件が良かった」と連絡を入れた時には…もう売れていました!(涙)

その後、候補にあがった物件もあったものの
夫が「なんか決め手に欠ける…。」と。
最初は乗り気だった私も、家族会議で話し合った結果「確かに、なんか違う」と感じ購入は見送りました。

内見中、個室でひとり考えていた夫。
なんか違ったようです。

物件探しの沼にハマらないために

「いくら探しても見つからない」という物件探しの沼に陥らないためのポイントは、“なんか違う”の【なんか】を明確にすることだと思います。

パートナーの意見も尊重しながら、「どこが違うのか?」を一緒に導き出していくことが大事だと感じました。

子連れの物件探しは結構大変!
なるべく沼にハマりたくない。

譲れない条件の再設定!
妥協するポイントも決める

私たちのこの違和感は何なんだろうと話し合った結果
・築年数と広さの条件に縛られすぎて自分達の求める住環境から離れてしまっていた。
・他の条件を見直したらもっと自分達にフィットする場所があるんではないか。

→これが結構大きかった。

結論。
私たちの物件探しがスムーズにいかなかった理由は、
予算と築年数と広さの条件に縛られすぎて、
自分達の条件の優先順位が明確でなかったことが判明!

そこで話し合い、条件を再設定。

【譲れない条件(自分達が本当に大切にしたいこと)】

  • なるべく都心で、資産価値が下がりにくいエリア(夫)

  • 住んでいてテンションが上がる家にすること(私)

  • 管理状態が良いマンション

【変更した条件】

  • 物件価格:5,000万円以下 → 5,500万円以下に増額
    (頭金の見直し&ローン試算をボーナス払い含めて再検討)

  • 広さ:60㎡以上 → 55㎡以上
    …4人で住む予定だけど、設計や暮らし方を工夫することに。
    ぎゅうぎゅう仲良くやってこ!笑

ちなみに、「住んでいてテンションが上がる家」ってというのは家の内部や眺望もそうですが物件(マンション)自体に愛着が持つことができて、
住環境(その街)も含めてテンションが上がる…
というイメージです。
こんな抽象的な条件でもいいんですよ。
感覚は大事!


物件探しが楽しくなった!

条件を整理し直したことで、決断が早くなり内見もスムーズになりました!

自分達の選び方の軸が分かってきたので物件によっては内見予約をせず建物と周辺状況だけ見に行くこともありました。

何より、物件探しが楽しみになり毎回ワクワクするようになりました。
(実は物件探しにちょっと疲れていた…。)

内見帰りに周辺の気になるお店に寄ったり。
家具見に行ったり。楽しかった。



そして、条件を見直したことで、私たちの場合
最優先条件は立地ということが判明。

そのために築年数を妥協することにしました。


元々は住宅ローン控除やその他の減税メリットで新耐震基準で探していたけど「耐震と管理がしっかりしていれば旧耐震もアリ」と考えるように。
(実際、都内人気エリアの築古は現時点で価格が下がっていません。
こんなに古いのにこんなに高いの?!と何度びっくりしたことか…。)

「新耐震の方が地震に強い構造基準で建てられている」というのは前提としてあるけど、建物が地震に耐えうる条件は実際のところ他にも考慮すべきポイントがあると考えています。

夫と話し合った結果、新耐震の減税金額のメリットと旧耐震であることの物件価格の安さを比較したときに私たちの場合は旧耐震でも構わない。との結論を出しました。


結果、君に決めた!

結果、内見したマンションは11件。
約3ヶ月かけて、横浜エリアで5件、世田谷区・目黒区・渋谷区で6件内見しました。最終的に購入申し込みまでいったのは2件。
そのうち1件を購入しました。

購入物件は渋谷区のマンション。

  • 渋谷駅から徒歩10分、代官山駅から徒歩15分。
    →立地GOOOOOD!雰囲気も好きな街。

  • 壁芯で55.6㎡、壁内で54㎡。→狭い!まあそれは何とかなる。

  • 築年数は52年の旧耐震→ローン付けがんばろ!

  • 価格は5,200万円→最終売り出し価格から80万お値引きしていただきました。ありがとうございます!

  • 管理費と修繕積立金は3万円以下で、管理状態は良好。

紆余曲折ありましたが結果的に
都心に近く、資産価値が下がりにくいエリアで、テンションが上がるお家を見つけることができました!


おわりに(家購入の副産物)

以上が我が家の家探しのリアル体験です。

リアルすぎて参考にならないかも知れません。
私たちは、予算や広さの条件は大体固まっていたもののエリアは曖昧でした。
でも物件探しをしていく中で、自分達が一番重要視しているのは「この場所に住みたいかどうか」だと気づきました。

そして意外な副産物として
自分たちの理想の暮らしが深く知れたこと。それを夫婦で共有できたこと。
がすごく良かったなと感じました。

一緒に住んでいても中々自分の価値観や将来どうありたいか、お金のことなど…
なかなかこんな真正面から自分やパートナーと向き合うタイミングってないかと思います。
(うちは、これまでなかった。笑)

自分の希望と夫の希望、子どもたちのこと、色々腹を割っ話せたことで夫婦の絆?が少し強くなった気がしました!


以上が我が家の家探しのリアル体験です。

どんなに経験があっても、家を買うときは誰だって悩むし迷うものですよね。
私も一級建築士&宅建士ですがいざ自分の家となるとこんな風にたくさん考えて迷いました!

でも、自分たちでたくさん考えて納得して決めた住まいは本当に心地よく、
今の生活に大きな幸せをもたらしてくれています。

ぜひ皆さんもワクワクする家探しを楽しんで欲しいです。

お読みくださりありがとうございました!


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