毎日薬膳Soup+ column vol.6🕊

〜　わたしたちのこだわり　〜
2.薬膳スープの提供方法

前回お話した、"薬膳ブイヨン"へのこだわり。
こだわり屋のわたしたちには、まだまだお伝えしたいこだわりがあります。
今回お伝えするこだわりは、”薬膳スープの提供方法”です。

わたしたちが開業したのは、2016年11月。
”東京初”薬膳スープ専門店として、東京・表参道に１号店をオープンしました。

でも、当時はまだ薬膳を提供している飲食店は、東京でもほんのわずか。

薬膳といえば、、、
『火鍋』『高級』『薬臭い』『苦い』『複雑』『取り入れにくい』
というイメージが強く、

『馴染みがない』『よく分からない』存在ということもあり、
『薬膳』の本来の姿が浸透していない状態でした。

わたしたちは、『医食同源』の考えや、中国古来の哲学的世界観、東洋医学の魅力がぎゅっと詰まった”薬膳”を広めていくため、
薬膳をより身近な存在にするため、
より手軽にお召し上がりいただくために、
今までにないカジュアルな薬膳スープ専門店をオープンしました。

そして、その提供方法も、より多くの人に楽しんでいただくため、熟考に熟考を重ねました。

おそらく、当店をご利用いただいたお客様、特に初めてご利用いただいたお客様の中には、『注文方法が少し複雑で難しいな…』と感じた方もいらっしゃるとことと思います。

それでも私たちがこの提供方法を継続しているのには、ある理由があります。

その理由を語る上で、『そもそも薬膳とはどういったものなのか？』について、少しお話しますね。

薬膳とは、『中医学（東洋医学）のロジックをもとに、食材や生薬を組み合わせてつくる料理や食事』のことです。

また、薬膳には２つの目的があります。

１つ目は、「健康な人が、人生をより健やかなものにすること」です。
この場合、主に生活している土地の環境や季節などから、病気にならないための食事内容を導きます。

２つ目は、「病気の人の治療、または治療のサポートをすること」です。
こちらの場合は、一人ひとりの症状を慎重に見極めた上で、コーディネートされた食事が必要になります。

私たち毎日薬膳Soup+は、

『一人でも多くのひとに薬膳を広め、
一人でも多くのひとに美味しい薬膳スープをお届けし、
健やかで穏やかな暮らしを送っていただくためのお手伝いをする。』

ために生まれました。

そのため、「健康な人が、人生をより健やかなものにすること」に即した、どなたでもお召し上がりいただける薬膳スープをつくっています。

その上で、様々な特性を持つ具材をトッピングすることにより、効果や栄養価、食事としてのボリューム調整を可能にすることで、一人ひとりが一杯のスープをより楽しめるようにしました。

さらに個々の体調や症状にフィットした生薬パウダーをトッピングすることで、より薬膳的効果を得られるよう、細かくアレンジできるシステムにしたのです。

その日その時の自分の症状や体調、お腹の空き具合に合わせてアレンジした、オリジナル薬膳スープを美味しく楽しく召し上がっていただくことで、気になっていた症状が少しずつ緩和できれば、病院や薬に頼るのは本当に困ってしまったときだけで済みます。

忙しいからと言って健康食品に頼っていたり、
時間がないからと言ってファストフードをかきこんだり、
美味しいからと言って、同じものばかり食べ続けていたり、、、

食事から健康なこころとカラダがつくられていることを忘れかけている世の中で、

『食事がひとをつくっていて、日々の食事がいかに大切なものなのか。』

ということを思い出すきっかけになって欲しい。
そんな思いから、私たちは敢えて”少しだけ手間のかかる提供方法”を続けています。

健康は、そんなに簡単なものではないから。

自分自身としっかり向き合うことで、食事も暮らしも人生も変わっていくから。