見出し画像

高尾山に登らない高尾散策。キジョラン探しと御陵を巡るウォーキング(2022.12.17)

高尾山に年末恒例の忘年山行の予定が、天気もイマイチで、来週に伸ばしたほうがシモバシラの氷華が大きく成長しそうという予想から延期。
そのため空いた時間を使って、高尾山ではない高尾駅周辺で行ってみようと思っていた多摩森林科学園、そして武蔵陵墓地を見学することにしました。

多摩森林科学園の入り口

多摩森林科学園は、桜の種類が多いのが有名で、これまでも何度か気になっていた場所ではありますが、なかなか足が向かなかったところ。
今回は久しぶりのキジョランの果穂を探すのがメインの目的です。
柳沢林道に多いと言う情報を得ていたので、そちらに向かって歩いて行きますが、丁寧につけられた看板が気になります。なかなか目を剥けてこなかったシダ植物の名前が書いてあるので、念のためパシャリ。他のところで見かけた時に同定できる自信は全くありません。

オオイタチシダ
ヤマイタチシダ
イヌシダ

キジョランは林道に入ると遠目に杉に巻き付いているのが見え始め、さらに登っていくと近いところでも見え始めます。目が悪い私にはわかりませんが、同行の皆さんが地面に落ちている綿毛を発見してくれて、その周辺を探すと、頭上に鬼女が白髪を振り乱したごとき綿毛が見つかりました。今回は双眼鏡も持参していたので、こう言う時にはかなりお役立ちです。

飛び出た種が落ちそうなキジョラン
アップにすると目立つけど、ポツンとぶら下がっているとなかなか見えない
シダの上に乗せた種と綿毛
ぱっくりと開いたキジョランの実。今にも飛びそうな綿毛
綿毛から種も見えている
ナンテンも実をつけていた

キジョラン探しを終えてきた道を戻り、科学園から目の前の武蔵陵墓地の森をぐるっと回り込んで正門へ。

武蔵領墓地正門

掃き清められ、また全体的に道幅も樹木も大きな空間で、不思議な静謐さが満ちています。あまり参拝客も多く無いので余計に静けさが感じられます。

玉砂利が敷かれた表参道
大正天皇多摩陵の先に整地された広場があった。ずっと前から準備はしているということか

奥から大正天皇多摩陵、貞明皇后多摩東陵、昭和天皇武蔵野陵、香淳皇后武蔵野東陵が並びます。大正天皇の御陵は明治天皇の伏見桃山陵を模して作られたものだそうです。大日本帝国下の権威の大きさが感じられる最も高さのある墳墓です。

大正天皇多摩陵
貞明皇后多摩東陵

昭和天皇の御陵は、象徴天皇になってからと言うこともあるのか、またはまだ30数年だからか、威圧的な感じよりも開放的な雰囲気でした。それぞれ少しだけ小ぶりな皇后陵が東側にあり、いずれも樹木が美しく剪定されていて、自然を見て要ると言うよりも日本庭園のような雰囲気でした。

昭和天皇武蔵野陵
香淳皇后武蔵野東陵

御陵からかつての皇族専用だった東浅川宮廷駅までの参道を歩き、甲州街道へ。ちょうど昼の時間帯なので、地元の方ご愛用の町中華の店つるや食堂へ。

たっぷり肉汁の詰まった大きめの餃子
五目かた焼きそば。なると、かまぼこ、チャーシュー、卵のトッピングが目を惹く
いわゆる焼き飯風チャーハン

ビールとともにたくさんいただきました。おつまみに豆腐を出していただいたのもうれしかったです。
寒い土曜でしたが、雨にも降られず高尾の街を楽しみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?