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セイジオザワフェスティバル松本 オーケストラコンサートAプログラム

今年度になって二つの業務を兼務することになり、しかも会社の移転もあって更新がストップしてしまいました。ようやく落ち着いてきたので、コンサート報告から再開したいと思います。

キッセイ文化ホール

8月25日(金)に毎年最も楽しみにしているセイジオザワ松本フェスティバルに行ってきました。今年はBプログラムが、30年振りの来日となる映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが指揮をするということで、抽選となりあえなく落選。なので今回が最初で最後の松本です。

今回は前半はアメリカの名曲、後半はフランスの合唱を伴う名曲ということで、聞き応えのあるプログラムです。

バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス
ジョン・ウィリアムズ:チューバ協奏曲
プーランク:スターバト・マーテル
ラヴェル:ダフニスとクロエ第二組曲

指揮:ステファン・ドゥネーヴ
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
チューバ独奏:杉山康人
ソプラノ独唱:イザベル・レナード
合唱:OMF合唱団/東京オペラシンガーズ

この入口を入るとテンションが上がります

前半、まずはバーンスタインの名曲からスタート。実はミュージカルは見たことがあるものの、シンフォニックダンスは生で聴くのが初めてでした。
かなりド派手な演奏で、指パッチンからマンボコールまで、SKOがこれまでに見たことのない弾けた演奏を披露。最後の消えゆく音はもっとしんみりしたかった気がしましたが、初めからすごいパンチを喰らいました
巨匠ジョン・ウィリアムズのチューバ協奏曲は、初めこそ映画音楽の雰囲気が出ていましたが、フルートとの掛け合いの2楽章やテンポアップした3楽章などは、とても聞き応えのある音楽でした。チューバの超絶技巧もさることながら、あんなに柔らかな音が出るのかということにも驚きです。

後半は一度生で聞きたかった2曲。
プーランクのスターバト・マーテルは、先日エルサレムに行ったばかりの私にとって、ゴルゴダの丘のイメージを思い起こしながら聴くことができ、マリアの悲しみが迫ってくるようでした。合唱がとても素晴らしく、伴奏なしのところなどは背筋が痺れるほどでした。
最後は、合唱入りでは初めてとなるダフクロ。この時点ですでに2時間を過ぎているという長丁場。曲は何度となく聴いた耳慣れたものですが、木管、金管それぞれの名手たちの演奏が次々と繰り広げられます。
何と言っても合唱の素晴らしさです。歌詞のない一つの楽器としての合唱を楽譜に書き込むラヴェルの仕掛けが、生の合唱と管弦楽のコラボで聴くことによって、素晴らしい効果が出ていました。全員の踊りでは鳥肌立ちまくり・・・。感動しました。

久しぶりに1階席でした

今年最初で最後のOMF。もちろん大満足で、いつもよりは暑さが残るものの、東京に比べると格段に涼しい空気の中、松本市街のホテルへと引き上げました。

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