約18年間の手作りのウェブサイト運営
初めてホームページを作ったのは、2003年の春でした。
最初は「欠陥住宅や重大な瑕疵の事例情報」を自宅マンションやネット上の知人の事例を中心に、体験談とネット上の事例や知人から提供された情報を再掲するサテライトのような中継ページでした。
その名も「いかずちのサテライトページ」。いかずちは雷のことです。かみなりおやじが運営する趣味的な個人的な中継ページという意味です。
→能面師のウェブサイトの写真(雷)を借りたこともありました:倉林朗の能面展示室(知人の能面師)
開業してからも、本業のホームサイトと並行して運営していましたが、知人やリンク先の事情により、相次ぐリンク先の閉鎖に伴い、「防音職人サテライトページ」という名前に衣替えしました。
ですが、マスコミからの取材(アエラなど)を受けたり、マンションの生活騒音の相談が増え、想定していたものとは違う方法に歩き始めました。生活騒音は建物の構造的な欠陥や施工不良によって起きるものが少なくない事を知りました。
防音職人というネーミング
私の正式な屋号は「サポートページ・プランニング・オフィス」ですが、これは覚えにくく、あくまで税務署や東京都に開業登録した名称です。
ホームページの総称としては、訳のわからないような名前なので、覚えやすくてインパクトのあるものを考えました。
防音設計は本業ですが、施工するのは職人なので、略して「防音職人」に決めました。
少なくとも、首都圏においては「屋号」および「ウェブサイトの名称」として同じものがなかったので、検索にもすぐに反映されました。
自分のスタイルは、手作りです。外注しないで自分で独学しながら作ること、現場の施工についても職人と相談しながら詳細を作ることが基本スタンスです。
この「防音職人」は、2004年の8月に開業して17年が経過しました。
ウェブサイト運営の理想
私のウェブサイトの理想は「手づくり」です。下手くそでも良いから、血の通った温かい素朴なデザインが好みです。
そして、知人や提携先・取引先と相互リンクして、ささやかなネットワークを拡充することが目標でした。
この目標は瓦解しました。それは取引先が自分の仕事がリンク先に取られるのではないかと考え始めたからです。競合する部分があったのでリンク先の建築士にそう言われました。
それは間違いだと思います。リンク先の取引先建築士には、私は仕事を紹介するばかりであり、もらったことは一度もありません。彼は仕事が少なくなり被害妄想になったのです。(提携先から外しました)
また、専属職人チームは自分たちのホームページを外注で作ることを拒否しました。理由は外注費が最低でも50万円から100万円程度かかると知人に言われたからです。自分たちで勉強して手づくりで構築するという発想がなかった。
欠陥住宅のリンク先は、加害企業から圧力がかかり相次ぎ閉鎖され消えていきました。
しかし相談者は孤軍奮闘の私の姿を見ていた
相談者は草創期から私のホームページなどを見ていた人が意外と多く、リンク先が消えていく中で、ブレないで、事業者でありながら加害企業を敵に回すような情報サイトを運営し続けていた私を見ていたのです。
逆にマンションユーザーからの信頼が高まり、開業してから約10年間はマンションの防音工事の依頼が急増しました。マンション案件は累積で170件を超えました。現在は木造中心に仕事をしているので、激減していますが。
お金を貯めながら、約3年から5年間かけて予算を確保した相談者も居ます。私のホームページの総称が「防音職人」になったことで、覚えやすくなった。検索しやすくなったと言われました。
新しい提携先
私は約12年間、専属の職人2名に与える仕事を確保しながら本業やウェブサイト運営を続けました。※開業当初の数年は一人で営業。
彼らは自分たちのリフォームの仕事すら営業する気概がなく、完全に私からもらえるのを待っていました。知人には、こんな状況で12年間営業していたのは奇跡だと言われました。取引先の内装業者もかなり驚いていました。
このようなスタイルが限界になったときに出会ったのが現在の提携先(地元の建築会社)です。地元のある建築士が紹介してくれました。そして、国立市内(東京)の住都公団のマンションの防音工事を担当してくれたときの丁寧な仕事ぶりを見て、いつか提携先になってもらおうと考えていました。
専属チームを解散してからすぐに提携先として打診しましたら、先方も国立の仕事を覚えていたのでスムーズに話はまとまりました。
→提携先のホームサイト:満建築工房株式会社(府中市・国立市)|フェイスブック
提携先のホームサイトは昨年リニューアルされました。取引先のウェブサイトが得意な業者に外注したものです。防音工事の事例はすべて私の契約案件です。この会社は木造が得意であり、私と価値観が似ているので、私の設計手法などをよく理解してくれます。
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