自営業とウェブサイト雑感(防音職人)
最近、ネットのキーワード検索と知人のホームサイト巡りをする時間が増え、私が初めてホームページを立ち上げた頃から、現在までの約20年間を思い出していました。
仕事の防音相談の依頼者の中にも、新しい商いをするためにホームページを準備している人が居ました。
知人の職人も独立開業をして、ホームページと複数のブログ・SNSなどのプラットフォームを活用しています。
その中で気がついた点について、感想を述べたいと思います。
私の体験談と防音職人サイト
防音職人のホームサイトやブログにおいて、文章が多いのには理由があります。大きな理由は、木造など住宅の防音設計のマニュアルがほとんど無く、ネット上の専門的な情報も散逸しており、運営者が無料サービスで作ったウェブサイトの大半がサービス終了とともに消えていきました。
また、メーカーなどの企業のホームサイトがリニューアルされて、以前掲載されていた大事な計測データなどが削除されて見ることができなくなっています。
このため、防音職人のウェブサイトに重要事項を一部記載して解説を加えるということを繰り返しているうちに、どんどんページ数が多くなり、自分の担当現場の事例追加とともに、コンテンツが増え続け、ついには、ある契約者が見るに見かねて、救いの手を差し伸べてくれたという深刻な?事態となりました。
それと、他の専門業者が掲載していない重要事項が目立つようになり、いつしか、出来るだけ他の専門業者が解説していない事項にスポットを当てるような作業中心になりました。
加えて、実証するために担当現場の効果の検証や計測を繰り返した概要を少しずつ入れていきました。
その結果が、現在の防音職人のホームサイトやブログの姿です。
これは、私が古いタイプの自営業者だから、自然にそうなったとも言えるのではないでしょうか。見た目は余り気にせず、自分の思うままにコンテンツを構築していったわけです。今となっては、これが良かったのかどうか、自分では判断できません。
ですが、結果的に他の専門業者との差別化が図れたのだと思っています。
欠陥住宅を追求したコンテンツがベースとなった
私は、会社勤め時代に旧建設省や都市整備公団(現在の都市再生機構)や大手ゼネコンが参加するプロジェクトの計画業務などを担当していました。
しかし、公的な住宅や民間企業のマンションなどにおいて欠陥住宅の事例が増え続け、看過できない状況になっていました。
当時は、泣き寝入りしているユーザーも多く、中には少数派ながらも裁判やウェブサイト上の告発で闘う人も出てきました。
私は、積極的に彼らから情報を提供してもらい、自分のウェブサイトに自宅マンションの体験談と一緒に掲載するようになり、当時はホームサイトを「いかずちのサテライトページ」というネーミングで運営していました。
このため、仕事仲間や中小企業・関連する自営業者のホームページとの相互リンクをすべて断られました・笑。
独立開業した時には、孤立無援状態でした。
リンクしてくれたのは、欠陥住宅被害者と異分野の自営業者だけでした。現在もリンクしてくれているは2名となりましたが、彼らには、ホームページの作り方など教えていただきました。
現在でも、防音職人をリンクしてくれているのは、自営業の仲間・契約者と提携会社・知人職人、一部の建築士のみです。
知人の経験とウェブツール(ブログ含む)
建築関係の知人によると、ツイッター(現X)インスタ、フェイスブックでの「いいね!」の手応えは、まったく仕事には結びついていないという評価でした。それは、たぶん、真剣にコンテンツを読んで評価しているのではなく、見た目や表題などで瞬間的に評価しているだけではないかと思います。
私が活用しているこのnoteも、お気に入りマークは少ない割に、相談者の大半が、このブログの記事を読んだうえで、問合せを電話とメールフォームでされます。
中には、具体的にブログ記事のような同様の体験をされている相談者から問合せを受けることが増えています。
なので、記事に対するマーキングなど評価はあまり気にしていません・笑。自分が思うままに投稿しているだけです。
だから、知人にはコンテンツの中身が重要だから、あまりSNSでの評価は気にしないように頑張れと伝えています。
むしろ、真剣に読んでくれるコアな需要者のために中身を充実させることに時間を掛けたほうが良いと思います。
ある相談者及び閲覧者のご意見
ある業務契約者と相談者の複数人から、「防音職人のホームサイト、他の専門業者のようなきらきらしたデザインがないですよね・笑。」
要するに、地味なデザインで文章が圧倒的に多いというご感想でした。
これは、評価が低いということではありませんでした。
逆に、他の専門業者のウェブサイトに比べて違うので、安心感があったと言われました。
一方、文章が多すぎて読むのが大変で、ブログも投稿記事が多くて、全部読むのに2週間かかりました、と言われた時には、私はとても嬉しかったです・笑。そんなに真剣にコンテンツを読んでくれる人は少ないと思います。
反省点としては、概要版のようなダイジェストページでも作ったら良かったと考えましたが、現時点ではコンテンツが膨大で、提携先の建築士に、いまさら概要版を作るのは、時間的に無理ではないかと言われました。
私の防音職人サイトは一長一短あるということだと思います。なので、契約者及び相談者の評価が分かれると見ています。
でも、現時点では、もうそれで良いと開き直っています。
それが防音職人の個性だと思うようになりました。