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Ø(ZERO)からはじめるAmbient pt.7

今回の記事:ステップボタンおよびステップボタンのサブ機能について。

令和のチル・アンド・ビエント・マッシーンAmbient0。
この記事を書いている時点で第8次予約(10月15日より出荷予定)となっているみたいです。
1日の生産台数が限られているとはいえ、これだけの予約が継続的に行われるって、いやはや何だか凄いですね・・・

と言うワケで、今回もボタンについてのお話の続き。

ステップ:
ステップはボタンと、それに対になっているLEDとで組み合わされ、主にレイヤーのステップシーケンサーの状態や現在の再生ステップ位置の表示、ステップの入力や消去に使われる他、外部入力(サンプリング)時の入力音量のチェックなど様々な用途で使用されます。
情報がディスプレイに限られる本機においてサブの情報取得元として利用されています。
ステップは横に16個並んだボタンとして配置されており、左から右へ時間軸に沿って流れていきます。
ステップは最小1~最大64までをレイヤーごとに設定できます。
またレイヤーごとにノート長(一つのステップが進む速さ)を1/32(32分音符)~ 8/1(8小節)までを設定できます。
これによりポリリズムでの運用が可能となっています。
ステップはfuncとの組み合わせによりボタン下部記載のサブ機能へアクセスできるようになっています。

[ステップボタンのサブ機能]
ステップボタンのサブ機能は以下のようになります。
尚、これらの機能は基本的にステップボタンを押すごとに次の値に変化します。
また値がディスプレイに表示されているときにVALUEノブを回すことでも変更できます。

FILTER TYPE(ステップ1)・・・フィルターのタイプをLPF/HPF/BPF/OFFから選択できます。

LFO1 SHAPE(ステップ2)・・・LFO1のシェイプ(LFO波形)を選択できます。
選択できる種類は多岐にわたるので詳細は公式マニュアルをチェックしてみてください。

LFO1 ASSIGN(ステップ3)・・・LFO1を適用する場所を選択できます。
こちらも選択先は多岐にわたるのでマニュアルをチェックしてみてください。

LFO1 TRIG(ステップ4)・・・LFO1のTRIGを設定できます。
OFF/1~8/INFを設定できます。

LFO2 SHAPE(ステップ5)・・・LFO2のシェイプ(LFO波形)を選択できます。
選択できる種類は多岐にわたるので詳細は公式マニュアルをチェックしてみてください。

LFO2 ASSIGN(ステップ6)・・・LFO2を適用する場所を選択できます。
またLFO2のASSIGNはその選択先にLFO1の項目が含まれています。
こちらも選択先は多岐にわたるのでマニュアルをチェックしてみてください。

LFO2 TRIG(ステップ7)・・・LFO2のTRIGを設定できます。
OFF/1~8/INFを設定できます。

MOD SHAPE(ステップ8)・・・BMS(BLENDWAVE MODULATION SYNTHESIS)のMOD項目の波形を選択できます。

MOD SHAPEボタンを押すと、この様にディスプレイにMOD用の波形が表示されます。
ボタンを押すごと、あるいは波形名表示中にVALUEノブを回すことで変更ができます。

NOTE(ステップ9)・・・ステップのノート長を選択できます。
標準では1/1(1小節)となっていますが前述の通り1/32~ 8/1(8小節)までを設定できます。
設定できる音符の中には三連符や符点のものもあります。

従来のLIVENシリーズでは1/1が最大だったノート長ですがAmbient0では8小節まで設定できます。
これにより1つのパターンでは最大で512小節(8小節x64ステップ)までを扱えるようになります。
もちろん512小節をタイノートとしてつなげて発音するような事も可能です。

LENGTH(ステップ10)・・・レイヤーのステップ数を設定できます。
最小で1、最大で64となります。
手順:
1.func+LENGTH(ステップ10)を押す
2.1~16ステップボタンを押すか、VALUEノブを回してステップ数を選択する

また、Funcを押しながらLENGTHボタンを押すごとに16/32/48/64と16刻みで変更ができます。

シーケンスの拡張コピー:
ステップ数選択時にSHIFT を押しながらVALUEノブを回すと現在のステップに記録されているシーケンス情報をコピーした状態でシーケンスの長さを2倍(最大64ステップまで。余剰分は切り捨て)にしてくれます。
例えば16ステップなら32ステップへ、32なら64へ、12なら24ステップへ拡張されます。

TRANSEPOSE(ステップ11)・・・レイヤーのシーケンサーを+ -12の範囲でトランスポーズ(移調)します。
1が半音となるので、2ならば全音(ド→レ)、12ならば1オクターブの変更となります。
尚、シーケンス再生中にトランスポーズを切り替えた場合、変更が適用されるのは次のシーケンス始点のタイミングになります。

RND STEP(ステップ12)・・・そのレイヤーのランダムステップの設定を行います。
func+RND STEPボタンを目的の値まで複数回押すか、一度押した後にVALUEノブを回して設定します。
値はOFF/1/2/4/8/16となります。
この設定値にしたがってステップ再生がランダムで行われます。
例えば1に設定するとす全てのステップがランダムで再生されます。
2だと2ステップおき(1-2/5-6/9-10/3-4など)に再生がランダムとなります。
OFFに設定するとシーケンスのランダム再生が有効になっていてもランダム再生は行われません。

ここまでがレイヤーごとに調整が行われる機能となります。
次からはパターンに対しての全体設定となります。

RND SEQ(ステップ13)・・・このパターン全体のランダムシーケンスのON/OFFを設定します。
ボタンを押すごとにONとOFFが切り替わります。
この設定がONになっている場合、RND STEPをOFF以外に設定しているレイヤーが設定値にしたがい、シーケンスステップをランダムで再生する様になります。

RVB TYPE(ステップ14)・・・このパターンで使用されるリバーブの種類を変更できます。
ボタンを押すごとの変更、またはリバーブタイプ表示中にVALUEノブを回します。
選択できる項目は以下となります。
Small系・・・SML.L/SML.M/SML.Hの3種
Large系・・・LRG.L/LRG.M/LRG.Hの3種
Infinity系・・・INF.L/INF.M/INF.Lの3種
OFF・・・リバーブ無し

FX TYPE(ステップ15)・・・このパターンで使用されるマスターエフェクト(FX)の種類を変更できます。
ボタンを押すごとの変更、またはFXタイプ表示中にVALUEノブを回します。
選択できるFXは以下となります(カッコ内は正式名称)。
DLY(Tape Delay)
R.DLY(Reverse Delay)
DRV(Over Drive)
CRSH(Bit/Rate Crush)
TILT(Tilt EQ)
CHRS(Stereo Chorus)

PTN LVL(ステップ16)・・・そのパターン全体のパターンレベル(音量)を設定できます。
ボタンを押すごとに1ずつ数値が上がる他、数値がディスプレイに表示中にVALUEノブを回すことでも値を変化させられます。
値は0~127で-∞~+6dBまでを調整できます。

フィルタータイプ、LFOに関する項目はこちらの記事でも書いていますので併せて確認してみてください。

レイヤーごとに異なるステップ数(8小節、4小節、2小節、1小節)を設定したテストトラックです。
レイヤー4が1小節となりますが、途中から1ステップのランダム・ステップが有効化され、フレーズにランダマイズ性が出ています。

と言うワケで今回はこの辺りまで。
次回はキーボード部分とそれに付随するサブ機能に関してのお話になると思います。


Ambient0は現在は第8次生産分(10月15日以降出荷予定)の予約を受け付けている最中です。
気になる方、今のシステムに追加したい方、そして私の様にゼロからアンビエントを始めてみたい方、Ambient0製品ページをチェックしてみてください。
また上記リンクから上部のオンラインマニュアルに入ることにより、Ambirnt0の電子マニュアルにアクセスできるようになっています。
今回の記事で書いた項目のより詳細を確認することができますので、気になる方はチェックしてみてください。

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