Ø(ZERO)からはじめるAmbient pt.4
今回の記事:本体白色ノブ-LEVEL/→REVERB/FX SPEED/AMOUNT/BPM/VOLおよびサブ機能について。
ここのところ少々忙しくてなかなか更新が進みませんすいません。
と、言うワケで令和のアンビエント・マッシーン、Ambient0に関するお話の第4回。
前回は本体の白色ノブ部分(鍵盤入力の強さを設定するVELO。サウンド全体の音程を変更するtune all、サウンドの色を決めるCUTOFFとRESO、音量の時間変化を司る、attack、release、そしてレイヤーに対して周期的なゆらぎを発生されるLFO1/2)について書きましたが、今回はその続きです。
尚、大文字はノブをそのまま、小文字はSHIFTを押しながら、またはSHIFTロックを有効化しているときにノブを回すと変化します。
LEVEL:
選択中のレイヤー音量を設定します。
値は0~127で-∞(無音)~+6dBまでを設定できます。
pan:
選択中のレイヤー定位を設定します。
ノブ位置が真ん中(63)でセンター(中央)、センターから左に行くほど左寄り、右に行くほど右寄りになります。
尚、本体スピーカーはモノラルのため、これで設定したとしてもステレオ定位は確認できません。
詳細な確認はLINEアウトまたはヘッドフォンアウトに接続した機器で行えます。
→REVERB:
レイヤーサウンドのリバーブセンド量を設定します。
数値が高いほどリバーブが深くなります。
リバーブの種類は後述のリバーブセレクトで変更できます。
→shimmer:
レイヤーサウンドのシマーセンド量を設定します。
数値が高いほどシマーが深くなります。
シマー(shimmer)とはリバーブ成分に対しオクターブシフトがかかり、高温域がきらびやかに鳴る特殊なリバーブです。
Ambient0ではノーマルのリバーブ成分とシマー成分とを別々に設定できます。
RVB TYPE:
funcを押しながらステップ14を押すとリバーブの種類を変更できます。
搭載リバーブ一覧は以下:
Small系・・・SML.L/SML.M/SML.Hの3種
Large系・・・LRG.L/LRG.M/LRG.Hの3種
Infinity系・・・INF.L/INF.M/INF.Lの3種
OFF・・・リバーブ無し
リバーブ設定はパターンごとに記憶され、パターン内全てのレイヤー及びLINE IN(外部入力)で共有されます。
各レイヤーとLINE INではリバーブへのセンド量を調整し、サウンドにリバーブ効果を付与します。
またシマーに関しても同じリバーブタイプを利用します。
こちらも各レイヤーとLINE INでセンド量を設定できます。
LINE INでの設定はfuncを押しながらLINE IN(鍵盤右下あたり)を複数回押し、外部入力へのセンド量を調整します。
->RVがリバーブのセンド、->SMがシマーのセンドとなり、0~127までをVALUEノブで設定できます。
尚、->FXと言う項目は後述のマスターエフェクトをLINE INにかけるかどうかの選択となり、ON/OFFで設定ができます。
リバーブのテスト動画はこちら。
OFFから各種リバーブを設定したもの、後半は他レイヤーを合わせたものにシマー成分を徐々に加えています。
リバーブリセット:
パターンを切り替えたときにリバーブがリセットされリバーブサウンドが途切れるのを防ぐため、リバーブリセットの設定が行えます。
この設定はfunc+SYSTEM(鍵盤右下あたり)を複数回押し、ディスプレイにR.RSTと表示されたらVALUEノブを回してON/OFFを選択します。
OFFに設定してあると同じリバーブが設定されている別のパターンに切り替わった際にリバーブサウンドが継続して鳴るようになります。
ONに設定してあるとパターンが切り替わった時にリバーブサウンドがリセットされるようになります。
dice( ⚀ サイコロ):
ダイスは各レイヤーのシーケンサーの発音確率を25%~100%の間で設定します。
diceはSHIFTを押しながら(またはSHIFTロック状態)でdiceキーを回し設定します。
ノブを左いっぱいにすると記録されているステップノートを25%の確率で発音させます。
右いっぱいだと100%の確率となります。
また各ステップに対してパラメータロック(ステップを押しながらSHIFT+ダイスノブを回す)を施すことでステップごとの発音確率を設定することもできます。
この時にノートが記録されている各ステップを押しながら回せばdice設定がパラメータロックとしてステップの記録されます。
DICEのテスト動画はこんな感じです。
発音確率により反復するフレーズが少しつずつ変化していきます。
尚、動画では冒頭でSHIFTロックを設定し、ステップとノブ操作を簡易的にできるようにしています。
[FXパラメータ(マスターエフェクト)]
FXパラメータは透明枠で囲まれたエリアとなります。
このエリアの設定はレイヤーごとではなくパターン全体に作用します。
FX SPEED:
このパラメータは主にFXの速度に関する調整を行います。
速度に関する設定のないFXはそれぞれ固有の調整パラメータになります。
FX AMOUNT:
このパラメータはFXのかかり具合に関する調整を行います。
選択したFXタイプによりAmount、Mix、BalanceあるいはdepthとMixを調整します。
FX Type:
funcを押しながらステップの15を押すとFXタイプを変更できます。
Ambient0では6種類のマスターエフェクトから1つを選択できます。
搭載されているマスターエフェクトは以下(先頭がディスプレイに表記される文字、カッコ内が正式名称)
DLY(Tape Delay)
R.DLY(Reverse Delay)
DRV(Over Drive)
CRSH(Bit/Rate Crush)
TILT(Tilt EQ)
CHRS(Stereo Chorus)
reverb:
リバーブノブはサウンド全体に対するリバーブの比率を設定します。
右いっぱいに回すとリバーブ成分のみとなります。
このノブはSHIFTを押しながら(またはSHIFTロック状態で)reverbノブ(FX AMOUNTノブ)を回します。
ここまでがレイヤーまたはパターン内のサウンドに関するノブの説明となります。
BPM:
BPMノブはその名の通りBPMを設定します。
そのままで回すとパターン(PTN)ごとのBPM、SHIFTを押しながら回すとグローバルBPMを設定します。
グローバルBPMとはパターンごとではなくひとつのBPM(グローバルBPM)設定となります。
グローバルBPMに設定されている場合、パターンを切り替えてもグローバルで設定されたBPMの速度で再生されます。
これらは本体設定でパターン(PTN)ごとかグローバル(GLBL)かを選択できます。
設定キーはfuncを押しながらBPM(中央あたりの鍵盤キー)を押します。
キーを押すごとにPTNかGLBLをセレクトできます。
VOL:
Ambient0本体出力(LINEアウト、ヘッドフォン、本体スピーカー)のボリューム調整用のノブです。
値が0の時は-∞(無音)、値が127の時は+6dB、中央値(63-64)で0dBとなります。
と言うワケで今回はこの辺りで。
いや、タイトルがゼロから始めるってなってんのに全然アンビエント始まらねえじゃねえかよ!って感じですが、アンビエント的ロングトーンな感じで進めていく予定ですので、気長に、気長に・・・
Ambient0は現在は第6次生産分(9月19日以降発送予定)の予約を受け付けている最中です。
気になる方、今のシステムに追加したい方、そして私の様にゼロからアンビエントを始めてみたい方、Ambient0製品ページをチェックしてみてください。
また上記リンクから上部のオンラインマニュアルに入ることにより、Ambirnt0の電子マニュアルにアクセスできるようになっています。
今回の記事で書いたLFOの波形やアサイン先などの詳細も記載されているので、Ambirnt0の更なる詳細を見てみたい方は是非ともチェックしてみてください。