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Twisted Electrons TWISTfm、予約開始!

南フランスの素敵シティに拠点を構える楽器メーカーTwisted Electrons(TE社)、話題の最新作「TWISTfm」の予約がついに開始されました。
TWISTfmはその心臓部に2基のYMF262チップ、そしてデュアルYAC512ステレオ DACを搭載している他、フェーダー&リボンコントローラーによる直感的な操作によって音を創造するFMシンセサイザー。
更には外部入力にもかけることができるアナログフィルターも搭載しており、独特なサウンドを作り出せるみたいですね。

搭載されているYMF262はSoundBlasterなどで使用されていたFM音源チップでしたが、当時は制御に並々ならぬ苦労があったらしいです。
それを現代的なアプローチによって蘇らせたのが同社のグルーブギア「BLAST BEATS」。

BLAST BEATSは1基のYMF262でリズム6トラック、FMシンセ4トラックを制御するマシンとなっています。

TE社はこれまでもSEGA メガドライブに使用されていたYM2612チップを搭載したMEGAfm(現在はmkII)やSIDチップを搭載していたTherapSID(現在はSIDチップ非搭載-自身で用意-/mkIII)など、往年の音源チップを搭載し現代のシンセサイザーとして生まれ変わらせる独特な製品をリリースするメーカーですが、今回はBLAST BEATSと同じチップを使用しているものの、新しいシンセサイザーとして再構築したみたいですね。
YMF262は多彩な動作モードがあり、その中の1つにBLAST BEATSで利用されていたリズム特化のものもありますが、リズム関連をオミットしてシンセサイズ部分に全振りするモードなんかもあるみたいです。

TWISTfmはマルチティンバーには非対応ですが2種のサウンドをレイヤーして鳴らしたり、リボンコントローラーによってモーフィングしたりする事ができるそうです。
また3つのLFOと各エンベロープなど広範囲なモジュレーションやMPEとポリフォニック・アフタータッチによる創造性豊かな演奏(※要対応入力装置)可能との事。
更には最大128ステップのポリフォニック・シーケンサーも搭載しており、動きのあるサウンドも作れるみたいです。

背面はこんな感じ。
2系統のAUDIO IN、2系統のAUDIO OUTおよびヘッドフォンアウト、SDカード(おそらくプリセット記憶用)、MIDI I/O、そしてUSB端子(こちらもおそらくはファームウェア・アップデート用と推測)を備えていますね。
外部入力にもかけることができる8つのアナログ・マルチモード・フィルターはヒート/レゾナンスモードを備えたマルチモード(15種)との事です。
ヒートはサウンドにサチュレーションを付与し、レゾナンスは[LIQUID、MS20]をセレクトできるみたいです。
サウンドの質感としてはMEGAfmよりも上品ではあるがヒートモードで汚すと近づける事はできるそうです。

サウンドデモはこんな感じ。
フィルターによる影響か、FMっぽくないサウンドが出てきたりしてますね。
ちなみに動画途中で出てくるデッカイキーボードは日本国内で購入するとTWISTfmの2倍くらいの価格するらしいです・・・

こちらはTE社による機能説明。
サウンドは殆ど鳴りませんが、各種機能を説明しています。
翻訳機能を使うと、よりわかりやすいと思います。

日本国内代理店は現時点では無く、購入は個人輸入と言う形で行う必要はあります。
TE社のオンラインショップは日本への発送も行っており、また同社のサポートは(小規模ゆえに時間はかかるけど)真摯に対応してくれる印象です。
もちろん個人輸入なので何か問題があれば自己解決をするか、あるいはフランスに送って修理をしてもらうなどの必要はありますので自己責任にはなりますが・・・

尚、現在はプリオーダー受け付け中となり、製品は2024年12月頃より出荷開始予定なので詳細が気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
尚、価格は998ユーロ(記事執筆時、約162,000円)となっています。
うーん・・・なかなかなお値段ですが、TE社は小規模メーカー故に大量生産は行わず、基本的にハンドメイドに近い感じなので仕方ないですね。
値段が値段なのでポンっと買うってのは難しい感じですが、他では無いサウンドを求めている人に良いかも。

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