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Ø(ZERO)からはじめるAmbient pt.8

今回の記事:本体キーボードおよびキーボタンのサブ機能について。

そうそう、他のØアン記事のトップ説明文をその記事内容の概略を書くように変更しました。
一覧で見る時に記事内容が不明だったので・・・
少しは見やすくなっていると良いのですが・・・
てかØアンで良いのかしら、略タイトル。

下段にある灰色のボタンがAmbient0のキーボード。
黒鍵に相当するのが丸型、白鍵に相当するのが細長いボタンで、こちらにはサブ機能が割り当てられています。

[キーボード]
Ambient0を擁するLIVENシリーズには本体上にキーボードを搭載しているのが特徴です。
これと本体スピーカーにより、LIVENシリーズは電源を入れれば即座に演奏ができる機種となっています。
キーボードはFを起点として約2オクターブ(27キー)を備えており、本体のOCTAVEボタンとの併用により、広範囲にわたる音程に対応しています。

[キーボードのサブ機能]
白鍵に相当するキー(縦長ボタン)はfuncボタンと組み合わせることでサブ機能を利用できます。
尚、本記事では複雑になる事を避けるため、一部項目に関して詳細手順の説明は省きます。
より詳細な手順等に関しては公式マニュアルをチェックしてみてください。

WAVE・・・32種のWAVE名をリネームする機能です。
ボタンを押しディスプレイにWT.RNと表示された後にOKを押すとWAVEリネーム・エディットに入ります。
VALUEノブを回すか、1-16のステップボタンを押してリネームを行うWAVEを選択します。
尚、ステップボタンの選択をする場合、1/3、2/4ボタンでWAVEのページを切り替えられ、1/3が赤色の時には1-16、2/4が赤色の時には17-32番目のWAVEが選択されます。
選択後にOKを押すと先頭の文字が点滅し、リネーム状態となります。
OCTAVE [<] [>]で編集する文字列を動かし、VALUEノブで文字を変更します。
尚、2番目、4番目、6番目の項目は .(ドット)のオン/オフを設定します。
編集完了後にOKを押すとDONEと表示されリネームが実行されます。
編集中にCLRを押すと編集がキャンセルされ、WAVE選択画面に戻ります。

NOISE・・・NOISEレイヤー波形のインポート/エクスポート、またはリネームを行います。
ボタンを押すごとに実行する機能が変更されます。
[NS.IM]がインポート、[NS.EX]がエクスポート、[NS.RN]がリネームとなります。

REC・・・NOISEレイヤー波形へのサンプリングやこれに付随する各種設定を行います。
ボタンを押すたびに項目が変更されます。
サンプリングに関してですが、NOISEレイヤーには8種類の高品位なPCMが収録されていますが、これらを上書きする形で新たにサンプリングを行う事ができます。
サンプリング時間は最大8秒(ステレオ)となり、必要に応じて1~4秒のクロスフェードを加えることもできます。

[NS.RC]はノイズレイヤーのREC(サンプリング)を行うコマンドとなります。
REC待機時ステップ1-16のLEDが外部入力音量に反応して光ります。
ステップ12が-6dB、ステップ16が0dBとなります。

[A.LVL]は外部入力音量に対してサンプリングが自動スタートされるオートレベルの設定(OFF、または-60dB~-20dB)を行います。

[X-FD]はサンプリング音声の始点と終点とが綺麗につながるようにフェードイン・アウト処理を行うオートフェードの設定(OFF/1SEC[秒]/2SEC/3SEC/4SEC)を行います。
尚、オートフェード処理はサンプリング音声を本体に保存時に破壊編集により処理されるため、サンプリング後のプレビュー状態では有効にならないので注意してください。

[X.CRV]はX-FD設定時のフェードカーブをLINE(直線的)/EXP(曲線的)いずれかに設定できます。

サンプリングの手順:
1.必要に応じてA.LVL(オートレベルサンプリングを行う場合)、X-FD、X.CRVの設定を行う
2.LINE INメニューからLINE INの入力音量設定を行う
3.NS.RCを実行し、ステップ1-8ボタンまたはVALUEノブでスロットを選択しOKを押し、サンプリング待機状態(赤点滅)になるのを確認する
4.外部音声を入力し、ステップLEDで音量が適切かを確認する
5.●を押しサンプリングを開始(赤点灯)する
※A.LVLを設定した場合はその音量が入力された時に、OFFの場合は●ボタンを押したタイミングでサンプリングが開始されます。
再度●ボタンを押すか8秒経過するとサンプリングが終了します。
サンプリング中はディスプレイにRECと表示されます。
7.OKボタンを押し、選択したスロットにサウンドを保存する
保存前に鍵盤を押すとサンプリングしたサウンドをプレビューできます。
フェード処理は保存時に施されるため、プレビューでは確認できません。
また保存時にサウンドのノーマライズ処理(音量の最適音量化)が行われます。

PTN・・・パターンに関する各種設定を行います。
[PT.EX]はパターンのエクスポート(外部保存)、[PT.RN]はパターンのリネームを行います。
リネームの操作は他項目と同じになります。

COPY・・・コピーコマンドを実行する時に使います。
このコマンドは様々な局面で利用されます。
例えばステップの内容をコピーしたり、レイヤーの設定をコピーしたりします。
コピーが実行されるとディスプレイにCOPYと表示され、内容がバッファーに保存されます。
後述のPASTE コマンドでバッファー内容を保存します。

PASTE・・・ペースとコマンドを実行する時に使います。
このコマンドは様々な局面で利用されます。
実行するとディスプレイDONEと表示され、前述のコピーコマンドでバッファーに保存された内容がペーストされます。

BPM・・・BPM に関する設定を行います。
ボタンを押すごとにBPMのモードが切り替わります。
[PTN]はパターンごとの固有BPMを利用するモードです。
[GLBL]はグローバルBPMを利用するモードです。
パターン/グローバルBPMに関してはこちらの記事にて

METRO(アイコン)・・・METROはメトロノーム機能の有効化/無効化を設定します。
[ON]だとメトロノームが有効、[OFF]だと無効化されます。

SETTING(METRO)・・・メトロノームの設定を行います。
[VOL]はメトロノームの音量を0~15の範囲で設定します。
[PR.CT]はプリカウントをOFFまたは1~8で設定します。
プリカウントが設定されている場合、再生や録音を行う際に設定したカウント後にこれらが開始されます。
この時、VOLを0に設定してあるとプリカウントはメトロノームが鳴り、再生中はメトロノームが無音になります。

CLOCK・・・この項目はクロックに関する設定を行います。
[SRC]はクロックのソースを設定します。
INTがAmbient0本体のクロックを使用し、MIDIはMIDI IN端子接続された外部MIDIクロックを入力、SYNCは外部アナログシンク端子からのクロックを使用します。

[LN.IN]はLINE INに入力されたクロックを使用します。
INT以外のソースを選んだ場合、外部入力からのクロックソースが入力された場合に再生(▶)が開始されます(未入力の場合は再生は開始されず待機状態になります)。

[A.OUT]はオーディオシンク出力を設定します。
VALUEノブを回してONにするとヘッドフォン端子のL側からシンク用信号が、右側からオーディオ信号(内部でモノラルにミックスされたもの)が出力されます。
オーディオシンクに対応した機器との同期を行う際に利用します。

[S.I.PO]はSYNC INの極性を設定します。
VALUEノブを回して設定を行います。
FALLの場合は信号の立下りで、RISEの場合は信号の立ち上がりで同期します。
SYNC INに接続する機器によって設定を変更してください。

[S.O.PO]はSYNC OUTの極性を設定します。
VALUEノブを回して設定を行います。
FALLの場合は信号の立下りで、RISEの場合は信号の立ち上がりで同期します。
SYNC OUTに接続する機器によって設定を変更してください。

MIDI CH・・・この項目はMIDI送受信チャンネルに関する設定を行います。
ボタンを押すごとに設定する項目を、VALUEノブを回すと選択した項目のチャンネルを変更できます。
チャンネルはOFF、または1-16となり複数の項目で同一のチャンネルを割り当てることもできます。

[L1.CH]-[L4.CH]はレイヤー1~4それぞれのチャンネルを設定します。

[PT.CH]はパターン用パラメータ(例えばPTN LVLやTUNE ALLなどパターンに関連するパラメータ)に関するMIDI送受信のチャンネルを設定します。

[AT.CH]はオートチャンネルに関するチャンネル設定を行います。
オートチャンネルに設定したMIDIチャンネルの信号は現在選択中のレイヤーに直接接続されます。
例えばレイヤー1をMIDI CH1に設定している場合、MIDI CH1以外からの情報を受け取らなくなりますが、オートチャンネル(例としてCH6とします)に設定したチャンネルの演奏情報はCH1でなくてもレイヤー1を演奏できます。
この状態でレイヤー2(CH2に設定)を選択すれば、CH6からの演奏情報であってもレイヤー2の演奏を行う事ができます。

[O.CH]は本体の鍵盤を弾いたときの演奏情報をどのチャンネルから出力(MIDI OUT)させるかをTRCK(Track)またはAUTOいずれかで設定します。
TRCKの場合は選択したレイヤーに設定されたチャンネルで、AUTOの場合はAT.CHで設定したチャンネルからの出力となります。

[PC.CH]はプログラムチェンジのチャンネルを設定します。
プログラムチェンジ情報の受信にて本体パターンを変更できる他、本体のパターンチェンジ時にプログラムチェンジ情報を送信します(後述のTX.PCが有効の場合)。

MIDI・・・この項目はMIDIに関連する設定を行います。
ボタンを押すごとに項目が変更し、VALUEノブを回すことで設定を変更できます。

[TX.CC]はコントロールチェンジ情報の出力を行うかどうかをON/OFFで選択します。※コントロールチェンジ受信は常時ONです

[TX.CK]はMIDIクロック情報の出力を行うかどうかをON/OFFで選択します。

[M.OUT]はMIDI OUT端子の挙動を設定します。
OUTの場合はAmbient0のMIDI信号を、THRUの場合はMIDI INに入力された信号をそのまま出力(スルー)します。

[MC.MD]はMIDIコマンド送受信の設定をします。
OFFは送受信なし、RXは受信のみ、TXは送信のみ、RX.TCは送受信です。

[TX.PC]はプログラムチェンジの送信をON/OFFで設定します。

[RX.PC]はプログラムチェンジの受信をON/OFFで設定します。

[TX.AS]はアクティブセンシング送信をON/OFFで設定します。

[RX.AS]はアクティブセンシングの受信をON/OFFで設定します。
アクティブセンシングとは端的に言うと接続されたMIDI機器同士が正常に動作しているかのチェックをする機能の事です。
MIDIケーブルが抜けるなどの何らかの事情でMIDI処理が正常に行えなくなった場合にノートをオフにするなど予期せぬトラブル対処に有用な機能です。

※MIDIのCC番号などに関する情報は公式サイトにあるAmbientØ MIDIインプリメンテーションチャートをチェックしてみてください。

SYSTEM・・・この項目はAmbient0のシステムに関する設定を行います。
ボタンを押すごとに項目が変更し、VALUEノブを回すことで設定を変更できます。

[CN.LP]はパターンチェイン再生のループ設定を行います。
LOOPの場合はパターンチェイン再生時に最後のパターン再生が終わると最初のパターンに戻ります。
OFFの場合はパターンチェイン時に最後のパターンがループし続けます。

[MT.MD]はミュートモードの設定を行います。
SEQの場合はレイヤーのミュート時にシーケンスのみミュートされ、演奏自体は行う事ができます。
SNDの場合はレイヤーのミュート時にはシーケンスとサウンド両方がミュートされ、演奏を行う事は出来ません。

[A.STP]はステップレコーディング時のオートステップを設定します。
ONの場合、ステップレコーディング時にステップにノートを入力すると自動的に次のステップに移動します。
OFFの場合はステップを入力しても次のステップに進みません。

[TUNE]はAmbient0のマスターチューンの設定を行います。
設定値は-75~+75となっており、数値1で1セントとなります。
マスターチューンはAmbient0全体のチューニングの事です。
同時に演奏する機器や状況によって微妙にチューニングがずれたりする際に使用します。

[R.RST]はリバーブリセットの設定を行います。
OFFの場合は同一のリバーブを使用している別パターンに移行した際にリバーブをリセットせずに継続して鳴らします。
ONの場合は同一のリバーブを使用している別パターンに移行した際にリバーブをリセットします。

[BATT]は本体で使用する電池の設定を行います。
ALKLはアルカリ乾電池、NIMHはニッケル水素充電池、LTHMはリチウム乾電池となります。

[A.PWR]はオートパワーオフの設定を行います。
設定した時間、本体を無操作でいた場合に自動的に電源オフにります。
OFFの場合はオートパワーオフは行われません。
0.5Hは30分、1Hは1時間、3Hは3時間、6Hは6時間となります。
オートパワーオフが行われた際にセーブしていない情報は消失するので注意してください。

[LINE IN]はLINE INに関する設定を行います。
GAINはLINE INの入力レベルを1-127、またはMUTEで設定します。
->RVはLINE INから入力された信号のリバーブへの送信量を設定します。
OFF、または1-127となります。
->SMはLINE INから入力された信号のシマーへの送信量を設定します。
OFF、または1-127となります。
->FXはLINE INから入力された信号のFX(Masterエフェクト)へ送るかどうかの設定をON/OFFで行います。
MONOはLINE INから入力された信号をモノラルで処理するかどうかを設定します。
OFFだとステレオ、ONだとモノラルとなります。

🎧GAIN・・・この項目はヘッドフォン端子の音量設定を行います。
SOFTは小さめ、NORM(工場出荷設定)は通常、LOUDは大きめです。
ボタンを押してGAINと表示されたらVALUEノブを回します。

🔈x(スピーカーミュート)・・・この項目は本体スピーカーのON/OFFを設定します。
MUTEだと本体スピーカーから音は鳴りません。
SPKだと本体スピーカーから音が鳴ります。


ここまでがキーボード及びキーボードサブ機能ボタンの説明となります。
思ったよりも長くなってしまいましたが、まあ一通りの説明はできたかなあ・・・と。
これらは若干の際はあるものの他LIVENシリーズでも同様の設定部分は多いのでAmbient0ユーザー以外でも若干参考になるかもしれません。
と言うワケでこの辺で。
次回は・・・あれ、一通り書くことが終わってしまったぞ・・・
まあ、まだアンビエント始めてないし、何かしら書くことはあると、思いたいです。

今回はAmbient0とSmplTrekをアナログシンクによるクロック同期(Ambient0がマスター)させ、リズムとエレピ演奏をSmplTrekで、そのほかのサウンドをAmbient0のシーケンスで演奏させたものとなっています。
え?不協和音が聴こえる??それが醍醐味ですよ。ええ。


Ambient0は現在は第8次生産分(10月15日以降出荷予定)の予約を受け付けている最中です。
気になる方、今のシステムに追加したい方、そして私の様にゼロからアンビエントを始めてみたい方、Ambient0製品ページをチェックしてみてください。
また上記リンクから上部のオンラインマニュアルに入ることにより、Ambirnt0の電子マニュアルにアクセスできるようになっています。
今回の記事で書いた項目のより詳細を確認することができますので、気になる方はチェックしてみてください。

Ambient0は在庫自体が無いのでAmazonでは未販売でしたがSmplTrekは絶賛販売中です。
SmplTrekはもっと評価されても良い機材だと思いますね。

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