ブラボーとミチプー
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
bowです。
コンビニスイーツ
が好きで、無性に食べたくなる時があります。
スイーツと聞いて、スイートルームを思い浮かべる方もおられるかと思いますが、スイートルームのスイートは甘いのsweetではなく、「一式」「一揃い」と言う意味のsuiteで、寝室と居間、応接間などが一式揃った客室の事を指すとのこと。と言う事を、初めて聞いたときは、なぜかはわからないけれどすごく納得した記憶が。甘い部屋ってどう言うこと?って疑問が無意識下に眠っていたのかもしれません。スイートルーム。一度でいいから利用してみたいですね。
今回食べたのは
で、コンビニスイーツ。無性に食べたくなって今回購入し、いただいたのはこちら。ローソンの「ブラボーミチプー」。
どうだろうか。「ブラボーミチプー」。この響きだけで、味を想像できる強者がどれだけこの日本に存在しているのか。
正直、ネーミングに関してだけいえば、この「ブラボーミチプー」は100点満点中10点だ。イタリア語と日本語と英語が組み合わさり、味の説明はほぼ皆無。ミチ(ミッチリ)が辛うじて食感を、プー(プリン)がプリンである事を伝えているが、ブラボーに至ってはbravoと、ただただミチプーに対して賞賛を送ってしまっている。けれども、bravoという事はこのミチプーは男性であるという事が推測できる。しかし、味にはこれっぽっちもたどり着けない。
ここまでで得られた「ブラボーミチプー」の情報は、
みっちりとしたプリン(男)だ。
困惑。
名前だけをみて、前頭葉を揺さぶられたじぶんは、どうにかして味の想像が付かないかとあたりを見回した。
ポップ。
この商品の魅力を伝え、一人でも多くの顧客に「ブラボーミチプー(男)」を手に取ってもらうために作られた天からの授かりものだ。
前頭葉への衝撃で目眩を感じながらも、天啓に導かれ、ポップに目をやる。
「ミッチリ濃密〜♪」
「りんごと洋ナシ入りカラメルゼリー!」
「ブラボ〜〜〜〜〜〜🎉」
だめだ。
ポップの体を成していない。完全に「ブラボーミチプー(男)」をキメた人間が勢いで書いたとしか思えない。だが、脳を揺さぶられながらも冷静に読み解くと、「りんごと洋ナシが入ったカラメルゼリー」という新たに登場した情報が確認できる。少し「ブラボーミチプー(男)」の全容に近づけた。
どうやら「ブラボーミチプー(男)」は、プリンの層とりんごと洋ナシが入ったカラメルゼリーの層からなる多層スイーツ(男)の様だ。
「ブラボーミチプー」と言うネーミングの暴力に、ノックアウト寸前になりながらも、「どんな味なんだ」と言う好奇心の灯火だけは絶えることはなく、なんとかレジに持っていくことができた。
開封そして邂逅
購入。あまりにも心許ない情報だけで。
だが、「ブラボーミチプー(男)」の正体を明かさずにはいられなかった。どんな味で、何がブラボーなのか。どうやら、「ブラボーミチプー」と名付けた人物の術中にまんまとハマってしまったのかもしれない。
Bravi「ブラボーミチプー(男)」の開発者達。
そして、ついに訪れた邂逅の時。しっかりと止められたテープを外し、蓋を開ける。カラメル、プリン、ゼリー…………スポンジケーキ!?4層だと!?どこにあった、スポンジケーキ情報!
「ブラボ〜〜〜〜〜〜🎉」
言うとる場合か!
スポンジケーキの説明せんかい!
まさか、視覚からネーミングを超えた存在だと言う事を示してくるとは、「ブラボーミチプー(男)」恐るべし。
目で食べる、と言う言葉はあれど、いつまでも見ているだけでは1Rが終わってしまう。別に12R制の試合では無いが。このまま「ブラボーミチプー(男)」に試合をリードされ続けるわけにはいかない。次はこちらが攻める番だ。
丁寧にスプーンを入れ、4層同時に掬い上げ、口の中へ。瞬間。
「bravo……」
みっちりとした濃密な甘みとコク深いプリンが、カラメルソースとカラメルゼリーの二層の苦味に挟まれ、甘すぎず苦すぎず、プリンの醍醐味全てを具現化しながら口の中を駆け巡る!その甘さと苦味の波状攻撃に浸っていると
「シャクッ!」
りんごと洋ナシ!?みっちりとしたプリンの食感に舌鼓を打っているところに、新たな食感!味だけでなく、食感まで隙なし!そして、それらを静かに見守り、しっとりと言う、人類普遍の癒しでスポンジケーキが最後を締める。
「ブラボーミチプー(男)」実に見事な一皿であった。
とまぁ
名前だけで、どんなのか分からなくて買ってみた「ブラボーミチプー」。
がっつりプリン!って感じではなくて、プリンの新たな楽しみ方の提案って感じです。一口で、色んな味と食感が楽しめる贅沢なプリン。気になった方はぜひ。
それでは、本日はこの辺りで。
失礼します。
bow