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を宣伝してみるロボット

少子高齢化が極まった過疎地域の商店街。
高齢化した店主たちを助けるために「宣伝ロボット」が
地方創生推進交付金でそれぞれの店頭に設置されていった。

「いらっしゃいませ!ここは、T橋精肉です!美味しいお肉はいかがですか?」
「安いよ安いよ、U村野菜は安くて美味しいよ〜」
「安心安全、I川電気の家電。家庭のお困り事も承ります」

それぞれのお店に合わせた宣伝方法を行うロボットたち。
お年を召した店主達の手間を省くため、太陽光、風力などで発電し
自己診断AIとメンテロボットも完備。半永久的に宣伝ができるのだった。

「まだ動いていたのか、呼び込む君TYPE ultimate.」
「いらっしゃいませ!ここはT橋精肉です!今日は……売り切れです。
 申し訳ありません。またのお越しをお待ちしております」
「もうおやすみ。ここに店主も店も無いのだから」
設置されてから数世紀。
廃墟とかした商店街で何かを宣伝し続けるロボット達は
回収対象になっていた。

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