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議員の仕事の二つの側面

こんにちは
御前崎市議会議員のさいとうけいこです。

静岡県知事選挙が終わり、6月議会定例会も来週の30日で最終日を迎える事もあり、私としては山場を超えた感じのある週末です。

5月になってから腰が痛かったり(おかげさまですっかり治りました)、子どもが骨折して入院&手術があったりと慌ただしい中での6月議会となりましたが、おかげさまで多くの方々に助けて頂きながら、一般質問&母業をなんとかやれてきました。

また県知事選挙では少々お手伝い(応援演説など)をさせてもらったりもしました。県知事選挙については別の機会で感想を書けたらとは思っていますが、今日は議会での議員の仕事について感じている事を書かせてください。それでも県知事選挙への関わりについて手短に正直に言うと「そもそも選挙の空気感が苦手なので疲れた」もありますし、なかなか体験できない事が体験できたりもしたので、ご縁に感謝もしています。

さて、お題の「議員の仕事の二つの側面」についてですが、最近議員の仕事には二つの側面がある事が言語化できました。

議員の仕事は、要するに市政を良くする事が最終目標であることは、誰もが同意してくれるかと思います。

その目標を達成するためにどのような手段を用いるのか?について、ざっくり二つの方向があると思っている点を書きます。これはベテラン議員の方々にとっては当たり前な話でしょうが、私みたいなペーペー議員(現在やっと1年が過ぎたあたり)だからこそ書けたりする事じゃないかなと思います。

二つの方向とは「個人プレー」と「チームプレー」です。

個人プレーとは議員個人としての影響を与える動きです。日常的に市役所の担当課のカウンターに行って「これどうなってますか?」お話を伺ったり、時にはアポを取ってじっくり現状について教えてもらったり、委員会で発言したり、一般質問として取り上げるという事で執行部(市役所側)に質問や&提案をしたりする事です。この部分、特に委員会や一般質問は、御前崎市の場合はケーブルテレビで中継されたり、時には新聞に載ったりする事もあるので、割と目に見え、市民の方にも気づいていただける部分です。

もう一つの手法の「チームプレー」は、議会として何らかの議決をする必要がある時に、その例えば委員会などで決する前に他の議員の方々に理解してもらうという部分です。どんなに素晴らしい提案であっても、議員の過半数が賛同しなければ成立しませんので、できるだけ多数の議員に理解してもらうための動きです。これを根回しという言い方もできますが、私は「根回し」と言う表現よりもうちょっとポジティブな言い方を使った方がいいんじゃないかなと思っています。そのくらい重要な作業だからです。なんらかの事を決する場合には、特に執行部が出してきた議案に反対する場合にはそれ以上に正当な論拠が必要になります。論拠とは、法的な論拠だったり、国や県の方針だったり、前例だったり、他市の事例、ある程度の数があると理解される形での住民の意向などです。とある議案に対するその方の論拠を委員会や議場で初めて聞いてもその他の議員にはそれを確認したりファクトチェックをする手段や時間がありません。私も議会の場で初めて聞いて「え、ちょっと待って!」と思ったりしたこともありました。前もって説明してくれたら、最終的にその方のご意見に賛同はできなかったにしても、事前に情報を吟味する時間が作れたのにと残念に思ったりもしました。

Youtubeを見ていたら国会議員の方が、ある法案を通すのに頭を使ったと言っていましたが、それは頭脳を使ったのではなくて、他の議員に頭を下げまくったというジョークでした。少し前に私も請願の紹介議員をさせてもらったので、そこまで「頭」を使ってはいませんが多少は使ったので、いわんとする事は理解できました。でも、それは頭を下げたら法案が通るという事では決してありませんので、誤解のないようにお願いします。内容が適切であり論拠があることは当たり前、その上で他の方に時間をとってもらい自分の考えを聞いてもらう、資料を読み込んでもらう、考えそして賛同してもらうという事に対して、議員というよりも人として当たり前のマナーも必要という事だと私は感じています。このあたりの事を総合して「政治力」と呼ぶのかもしれません。

私自身、今はまだ個人プレーの質の向上で精一杯ですが、いつかは必要ならチームプレーができる議員に成長していきたいと思っています。

ちなみに、今回の6月議会定例会の議案の中ではチームプレーまでするものがあるようには私は考えていませんし、今日(6月26日)の段階でチームプレー的なアプローチが他の議員の方々からもありませんので、本会議は粛々と行われるのではないかと思っているところです。





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