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【ポイズンピル 】 イーロン・マスク VS パラグ・アグラワル(Twitter) 投資家のFIREへの旅路 ♯376
マスク氏がTwitterの買収を計画。
その防御策としてTwitterはポイズンピルを発動するのか??
【 ポイズンピル 】
敵対的買収への防衛策として、講じられる策
日本語訳では「毒薬条項」
ポイズンピルとは簡単に言うと、
買収にかかるコストを高くすることで買収を断念させる手段。
買収側に対して、毒薬の如く効果を発揮することから、このような名前がついています!
詳しく見ていきましょう!!
<具体的手法 >
買収を計画している人以外の株主に対して、
株式を有利な条件で取得できる権利を付与
これは、どういうことかというと、
新たに発行する株式の予約購入権を付与して、
特定の条件が満たされた場合にその権利を行使できるということです。
買収者に内緒で、実質的に新しい株式を発行しておくようなものですね。
<発動条件>
買収者が、発行済みの株式を一定量以上に買いが進行した時に発動する
買収者が、発行済みの株式を一気に買いを入れた際に、隠していた新規株式の予約発行分の株式が発行されます。
<効果>
発行済株式数が増加する
ポイズンピルの発動によって、
新規株式が発行されるために、会社の全体の株式が増加します。
その結果として、買収側は、買収に必要な株式の数が増加します。
また、株主全体の株式保有数が増加することから、相対的に、買収側の株式保有割合が下がります。
これにより、買収側は、買収にかかるコストが膨らみ、買収を断念するという効果が期待できます。
<抑止力>
ポイズンピルは買収側に大きな防御効果を発揮しますが、
そのため、その他の株主にも大きな影響が出ます。
株主がポイズンピルの発動で不利益を被ると判断すれば、新株発行の差し止めを余儀なくされる可能性もあります。
また、あまりにも相手側企業や株主に不公平な場合には、訴訟を起こされる可能性もある。
このように買収側以外の株主にも影響が及ぶため、ポイズンピルは最終手段となります。
そういったことから、ポイズンピルを仕掛けるぞという買収側への抑止力として使われることが多いようです。
【 マスク氏の計画 】
マスク氏のTwitter買収計画は、表に出たのは最近ですが、
彼の中でいつから構想されていたのかは不明です。
実際に、Twitterの株式を9%以上保有したのは、発表の数ヶ月前でした。
今、表に出ている情報は、彼にとっては、古い話ですね。
すでに、何歩も先へ思考は進んでいることでしょう。
【 Twitterの計画 】
数日前の、マスク氏のTwitter取締役就任のニュース。
発表当日にマスク氏から辞退の連絡があったわけですが、これは、Twitterの防衛策の失敗を意味しています。
Twitterは株式を9%保有された時点で、マスク氏を脅威に感じていました。
そのマスク氏を取締役に迎え入れることで、Twitterの一員とし、
仲間という立場を与えて、Twitterを守ろうとしたということですね。
しかし、マスクしはそれを辞退し、
今回の敵対的買収へと話が進みました。
現段階で、Twitterは2度負けています。
ポイズンピルが最終手段となるのでしょうか。
【 まとめ 】
ポイズンピルについて学びました!
まさに、経済戦争ですね。
買収は、侵略に他なりませんし、ポイズンピルは、その名とおり、武器です。
金という軍事力がモノをいう
マスク氏とTwitterの経済戦争はどうなるか楽しみです!!